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「Business au！」を展開するKDDIに聞く
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「ビジネス便利パック」の新機能「ビジネス伝言板」とは？
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KDDIは、au携帯電話を活用した法人ソリューションを推進するキャンペーン「Business au！」を展開している
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KDDIは、法人向けのASP型携帯電話サービスとして、「ビジネス便利パック」や「GPS MAP」を展開している。こうした中、12月5日から、両サービスに災害時や日々の仕事で利用可能な伝言板サービス「ビジネス伝言板機能」が追加された。
「ビジネス便利パック」は、携帯電話の「アドレス帳データ削除機能」などが利用できるKDDIの法人向けソリューションだ。顧客のアドレスなどが記録された携帯電話を紛失した場合に、管理者側から携帯電話内のデータ削除が行なえ、個人情報の漏洩などを未然に防ぐことなどが可能となっている。導入費用が比較的安価で、初期費用として1,050円、月額利用料は1契約あたり525円、携帯電話は1台あたり月額105円から利用できる。サービスはASP方式で提供されており、導入する企業は、独自にサーバー構築することなく利用可能となっている。
今回は、新たに追加された「ビジネス伝言板機能」を中心に、ビジネス便利パックについて、KDDIのサービス担当者に話を聞いた。
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ビジネス便利パックのログイン画面
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――それではまず、ビジネス便利パックの新機能について教えて下さい。
ビジネス便利パックは、管理者が携帯電話内のデータを消去できる機能などを提供するサービスです。利用料が安く、携帯電話1台あたり月額105円で提供しており、管理者は、WebブラウザベースでIDとパスワード認証を行なって、あらかじめ登録してある携帯電話を管理できます。
ビジネス伝言板機能は、2005年3月にスタートしたビジネス便利パックの1つの機能として提供されます。いわゆるWeb伝言板でやりとりをするというもので、伝言板の携帯画面イメージは、auが提供している「災害用伝言板」とほぼ同等のものです。
「災害用伝言板」では、災害時などに、1つの電話番号を検索して、その電話番号に対する安否情報が確認できます。法人向けのビジネス伝言板では、スタッフの状況報告の集計を取ることが可能で、例えば、1,000人のスタッフがいた場合、その1,000人が今どういった状況なのか、一覧で表示することにより、一目で確認できるようになります。
まず、ビジネス便利パックのランチャーアプリ（BREW）から、伝言板のアイコンを選んでいただくか、指定のURLからアクセスします。伝言板には、登録・確認・削除の機能があり、登録を押すと本人状況や周辺状況、コメントなどを入力することが可能です。そのほか、基地局ベースの位置測位も可能となっており、スタッフがどこにいるか、おおよその位置も確認できます。
――スタッフの位置は自動的に把握できるのでしょうか？
いいえ、ビジネス伝言板へ登録していただく際に、いっしょに位置情報も送信されます。
今回の機能は、災害時や緊急時にスタッフの状況を把握することを想定して作らせていただきましたが、もっと汎用的に利用できるように、例えば、外出するスタッフが多い企業などで、管理者側から業務連絡を通知することなども可能な伝言板機能となっています。
管理者から業務連絡が通知されると、スタッフの携帯電話の伝言板には、管理者から送信された連絡項目が表示されます。また、管理者側は、業務連絡を通知したスタッフの何人が通知を確認したかどうか判別可能で、必要な連絡が社員に行き届いたかどうかも確認できるようになっています。
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携帯電話の「アドレス帳データ削除機能」などが利用できる「ビジネス便利パック」（写真は発表時のもの）
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携帯電話にセットしたランチャーアプリから伝言板にアクセスできる（画像真は発表時のもの）
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――それは、個々の携帯電話利用者が業務連絡のメッセージを確認したかどうかわかるということですか？
はい。詳細画面を確認することで誰が確認して、誰が確認していないかもわかります。この機能は、ブラウザベースとなっており、外回りのスタッフは自分の都合に合わせてビジネス伝言板へアクセスし、確認できるようになっています。
重要な連絡を行ないたい場合は、緊急連絡機能を併用して利用頂くと便利です。こちらはプッシュ型で通知が可能となっており、例えば「業務連絡を配信したので確認してください」といった連絡が可能です。管理者が緊急連絡を行なうと、スタッフの携帯電話のアプリが自動的に起動し、メッセージが到着したことがわかる仕組みです。
携帯電話側からは伝言板に400字までのコメントを掲載できるため、業務連絡だけでなく、日報など管理者側への報告にも利用可能です。例えば、グループリーダーや上司に対して、外出先から直接帰宅する際の連絡ツールとしても活用できるでしょう。ビジネス伝言板は、災害時や緊急時の状況報告、業務連絡、就業報告にまでご利用できるようにしました。
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お知らせ機能の管理者画面
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――このほかにビジネス伝言版の機能はありますか？
安否情報を掲載する場合に、会社の管理者だけでなく上司や家族にも連絡したい場合もあると想定し、あらかじめ指定した最大10個のアドレスに安否情報を転送可能となっています。
ビジネス便利パックは、利用者数に下限上限が設定されていないので、1,000人、2,000人といった規模でも安価に利用できます。しかし、メンバーが多くなれば管理することが大変になってきます。そうした場合を考慮して、グループ管理機能で、第1営業部、第2営業部といったように部署ごとにグループを分けて利用できます。
――伝言板の機能はテキストのみですか？
はい。業務連絡や日報などで画像を掲載したいといった要望もいただいており、今後の機能改修は随時検討していきたいと考えています。
――ビジネス便利パックのオプション機能ではなく、利用料据え置きの機能追加としたのはなぜですか？
災害時や緊急時などでもお使いいただけるようにしたかったので、オプション料金とするより、広く利用していただける料金としました。
――GPSによる位置情報ではなく、基地局ベースとしたのはなぜでしょう？
auの携帯電話は基本的にGPS機能が搭載されていますが、搭載されていない携帯電話もあります。災害時などにスタッフがどこにいるか確認したいと思ったときに、細かい位置よりは、おおまかな場所が確認できれば大丈夫だと思いますし、全機種対応とするためには基地局ベースにする必要がありました。
――例えば、法人契約の携帯電話ではなく、社員個人の携帯電話を利用するといった場合もあると思います。こうした場合も利用は可能ですか？
はい。そういう形でご利用されている方もいらっしゃいます。ビジネス便利パックではプライベートの携帯電話であってもアドレス帳を消す機能があります。携帯電話にビジネス便利パックのアプリケーションをダウンロードする際は、利用規約に合意いただく形となります。
――伝言板を利用する場合、ビジネス便利パックのユーザーは改めて申し込む必要がありますか？
いいえ、これまでビジネス便利パックをご利用されていた方はそのまま使えます。ビジネス伝言板は、12月5日にサービスを開始し、既にご利用いただいております。
――ということは、災害時よりむしろ業務の中で利用しているということですね。
そうですね。特に夕方から利用されるケースが多いようで、おそらく日報などでご利用いただけているのではないでしょうか。
――KDDIでは法人向けに「ビジネス便利パック」のほかに「GPS MAP」も提供されていますが、この違いは？
GPS MAPでは、ビジネス便利パックの機能に加えて、地図上でGPS測位によるスタッフの確認が行なえます。ビジネス便利パックを現在利用されている企業が、GPS MAPに機能アップしたい場合は、変更申込書をいただければ、ビジネス便利パックの環境のまま、GPS MAPの新たな機能を利用することが可能です。もちろんIDやパスワードといったものも、これまで通りお使いいただけます。
――なるほど。現在は、企業が携帯電話を一括購入する際に、ビジネス便利パックもいっしょにオススメするような展開ですか？
そうですね。まず、データ削除機能で個人情報を削除できる点をアピールし、新たに伝言板機能もご用意しましたよ、とご紹介しています。
――本日はお忙しい中ありがとうございました。
ビジネス便利パックの費用
| 登録料金（初期費用） |
1,050円／契約 |
| 月額利用料 |
525円／契約※基本ID1つ含む |
| パソコン追加ID利用料 |
525円／ID |
| 携帯電話の利用料 |
105円／台※大口割引サービス適用可 |
| センタープッシュ利用料 |
2.1円／回 |
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■ ＵＲＬ
ビジネス便利パック サービス案内
http://www.kddi.com/business/service/mobile/benri_pack/
ニュースリリース（ビジネス便利パック）
http://www.kddi.com/corporate/news_release/2004/1214a/
ニュースリリース（ビジネス伝言板機能）
http://www.kddi.com/corporate/news_release/2005/0915b/
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2005/12/22 18:43
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ケータイWatch編集部 k-tai@impress.co.jp
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