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ボーダフォン「LOVE定額」インタビュー
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メールで我慢、というストレスを取り払うのがLOVE定額
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ストラテジックプライシンググループ 課長代理の宮原 和也氏
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ボーダフォンは、あらかじめ指定した相手との通話やメールがし放題になる「LOVE定額」を11月より開始している。すでに導入されている「メール定額」「デュアルパケット定額」「家族通話定額」と合わせ、“4つの定額”サービスとしてユーザーにさまざまな選択肢を提供している。
3G端末が充実してきたことに加え、サービス面でも活発な提案を行なっているボーダフォン。LOVE定額の担当者であるマーケティング本部 コマーシャルポリシー部 ストラテジックプライシンググループ 課長代理の宮原 和也氏にお話を伺った。
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価格やネーミングなど、インパクト十分のLOVE定額
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――まず、現在のLOVE定額の状況について教えて下さい。
現在、新規加入者では約3割がLOVE定額を契約している状況です。11月1日のLOVE定額申込受付開始からの2週間弱で、約24万件の加入がありました。
――ほかにも3つの定額サービスを既に開始されていますが、LOVE定額にはほかと比べても勢いがあるということでしょうか？
LOVE定額は予想を超えるペースで、勢いがありますね。家族通話定額は、4カ月間キャンペーンを実施してある程度予想可能でしたが、こちらも好調です。
――LOVE定額はいつごろ導入が決まったのでしょうか？
検討を始めたのが6月ぐらいでしょうか。冬商戦にインパクトのある料金施策を導入することを目指し、10月のサービス発表までかなりのスピードで企画を進めたことは確かですね。
――主にどういった層を狙ったのでしょうか？
メール定額やデュアルパケット定額を導入し、メールに強いボーダフォンを訴求してきましたが、そこからさらに発展させ、コミュニケーションに強いボーダフォンをアピールしていきたいと考えていました。そこでまず家族通話定額を導入し、さらに家族だけでなく恋人や親友とも深くコミュニケーションしていただきたい、というコンセプトでLOVE定額を導入しました。
――携帯電話事業者への新規参入や番号ポータビリティ（MNP）の開始時期も見えてきましたが、4つの定額サービスを打ち出したのはそれらを見越しての戦略でしょうか？
当然意識しています。MNPなどに向けて、よりユーザーに満足して使っていただくということを意識しています。市場の状況を見ながらさらに新しい施策も必要になるだろうと思っています。
――LOVE定額の月額315円という価格設定はかなり安いと感じますが、どうやって決めたのでしょうか？
市場にインパクトを与える価格で導入したいと考えていました。LOVE定額を機に、より多くの方にボーダフォンを使っていただきたいと考えています。
――「LOVE定額」という名前もインパクトがあります。どういう経緯で決まったのでしょうか？
「LOVE」という言葉には、社内でも賛否両論があったのは事実です。ネーミングのポイントは「恋人や親友とコミュニケーションし放題というサービス内容を想起しやすいこと」と、そして「インパクトがあって話題として採り上げてもらえること」でした。数ある候補の中で「LOVE」という言葉が、メインターゲットでもある20代の女性から非常に共感を持って受け入れられたため、「LOVE定額」に決定しました。
――音声通話に再び注目が集まっているように感じます。
今回のLOVE定額の狙いはまさにそこです。20代の女性に調査をすると、通話は高いからメールで我慢している、という声が聞かれます。学生時代はメールを中心に利用していても、大人になるにつれ、さまざまな理由でメールよりも深いコミュニケーションができる通話を利用したいという意向が強まってきます。通話は高いのでメールで我慢、というストレスを取り払うのがLOVE定額です。
――今のボーダフォンは、サービス面でも以前より勢いが感じられます。加入者数の純減が続いていた年初のころと比べて、社内の雰囲気も変わっているのでしょうか？
確かに年初の頃は加入数が伸び悩んでいましたが、暗い雰囲気ではありませんでした。むしろ、これから良くなっていくという感覚は皆が持っていて、この状況をどうすれば打破できるのかと、各自がそれぞれ考えていた時期だったと思います。
――今後の戦略について、教えていただけることはありますか？
ユーザーの声を聞いていると、分かりやすさを求める声も当然ありますし、安心感、お得感などをかなり重視していることが分かります。そういったいろいろなキーワードを集めてたどり着いたのが4つの定額サービスです。今後についても、常にユーザーの声に耳を傾け、そういったキーワードを具現化できるサービスを検討していきたいと考えています。
LOVE定額では、メインターゲットである恋人同士に使ってもらうことで、現在ボーダフォンを持っていない人にもボーダフォンの良さを実感してもらいたいですし、そこからさらに親友にその良さを広めてもらうといったように、ボーダフォンユーザーのネットワークがどんどん広がっていけばいいですね。
――ちなみに、「しまクリ三兄妹」に4人目は登場するのでしょうか？
決まってはいないようですが、いろいろ検討はしているみたいですよ（笑）。
――本日はどうもありがとうございました。
■ ＵＲＬ
ボーダフォン
http://www.vodafone.jp/
■ 関連記事
・ ボーダフォン、4つ目の定額「LOVE定額」導入
（太田 亮三）
2005/12/07 16:01
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ケータイWatch編集部 k-tai@impress.co.jp
Copyright (c) 2005 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.
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