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「N901iS」開発者インタビュー
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大画面、フルブラウザ搭載で大きく変化した“N”
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NTTドコモより発売された「N901iS」は、2.5インチの液晶を搭載し、フルブラウザに対応したNEC製のFOMA端末。「N900i」より採用してきた「アークライン」からデザインを大きく変えた点が印象的だ。901iSシリーズ共通機能のPDF対応ビューアやおサイフケータイ機能に加え、ACCESSのフルブラウザを搭載。本体はフラットで薄型のデザインとし、厚さは24mmと901iSシリーズで最も薄い。
これまでと異なるコンセプトとなった「N901iS」について、NEC モバイルターミナル事業本部 モバイルターミナル事業部 商品企画部 主任の岡本 克彦氏にお話を伺った。
■ ラインナップの変化、訴求ポイントは大画面
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NEC モバイルターミナル事業本部 モバイルターミナル事業部 商品企画部 主任の岡本 克彦氏
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スピリットブラック
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――これまでとデザインを変えていますが、質感などはNECならではですね。
デザインやイメージを変えていますが、Nらしい質感や仕上げの良さにはこだわりました。
――これまでFOMAで採用してきたデザインを大きく変更しています。何かきっかけがあったのでしょうか。
デザインに関しては、900iから採用してきた「アークライン」は好評でしたし、変更するのは大きな英断でした。大きな理由としては2つあります。1つは買換えのサイクルです。900iなどを利用しているユーザーがちょうど1年半から2年といったタイミングで買換えるとすれば、今回の「N901iS」がちょうど買換えターゲットになります。すでにN900iなどを使っているユーザーがお店に行ったときに、同じデザインしかないのか、とならないように、というのが1つ。
もう1つは700iシリーズの登場などによるFOMAのラインナップの変化です。機能重視の50Xiとデザイン・小型化重視の25Xiのラインラップがあったムーバと違って、これまでFOMAは90Xiシリーズしかなく、1機種で機能とデザインを両立しなければなりませんでした。その結果が「アークライン」です。FOMAも700iシリーズが加わったことにより、N901iSは機能、特に大画面を重視し、「アークライン」を含めたデザインは70Xiでやっていこうということになりました。
今回の「N901iS」の1番の訴求ポイントは大きな画面です。アークラインから切換えるきっけにもなったのが、N505i/505iS/506iで採用した2.4インチを上回る2.5インチの大きく綺麗な画面で、フルブラウザやPDF対応ビューアを大画面で堪能していただけると思います。
――端末デザインでは「スピリットブラック」が目を引きますね。
今回のカラーラインナップではテーマカラーになっています。アークラインをやめて大画面を搭載したわけですが、同時に、たくさん機能を詰め込んでも大きくしない、ということで薄さにこだわりました。その結果、901iSシリーズ最薄24mmを実現しました。また、キーボード側は持ちやすさやメールの打ちやすさにもこだわった仕上げをして、NECらしさを心掛けました。
■ フルブラウザはiモードを補完
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フルブラウザの画面。パソコンと同じレイアウトで表示したところ
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金属製となったニューロポインター
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――フルブラウザはACCESSの「NetFront」ですが、どういった経緯で搭載に至ったのでしょうか。
もともとiモード向けにNetFrontがありましたから、自然な流れだとは思います。同じACCESSのブラウザを使うことによって、iモードの閲覧からフルブラウザへ簡単に切替えができます。使い勝手に関しても、iモードと同じように違和感なく使えることを念頭においていますから、結果としてNetFrontで良かったと思います。
iモードでたくさんの情報が見られますが、パソコンでしか見られなかったり、普段パソコンで見ているものを移動中でも見たい、といったニーズもあります。それをフルブラウザで閲覧すると。あくまでも、フルブラウザはiモードを置き換えるものではなく、iモードを補完するものだと思っています。
――ブラウザの性能として、どの位のサイズまで表示できるのでしょうか?
現状では1ページ300KBまでです。タブ型の表示で5つまでページを同時に扱えますし、JavaScriptにも対応します。今回はドコモ初、というところで、ユーザーにフルブラウザがどんなものかを知ってもらうきっかけになると思っています。今後の機能強化は反響を見ながらやっていきたいですね。
――ニューロポインターも新しくなっていますね。
「N2102V」まではゴムを付けていましたし、901iまでは金属調のメッキを施していましたが、今回は素材に金属を採用しています。こういったニューロポインターひとつとってもNECならではの質感や触感の良さを感じていただける思います。ニューロポインターはFOMAでずっと搭載してきたものですが、携帯電話が高機能になり、パソコン的な、マウス的な使い方がでてくるだろうと思って搭載したものです。そういう意味では、今回のフルブラウザやPDF対応ビューアのようなアプリケーションが出てきた事により、やっと日の目を見た感じですね。フルブラウザやPDFの画面でスクロールや拡大などが簡単にできますし、相性が良いと思います。
■ PDF変換サービスも提供
――901iSシリーズでPDF対応ビューアが搭載されました。
シリーズで同じ機能に対応していますが、やはりNECならではと言っていただけるように、「PDF対応ビューア」もニューロポインターに対応し、8方向に自由にスクロールができます。また、PDF形式のファイルへ変換する「モバイルPDF」というサービスを開始します。WordやExcelのファイルを「わいわいモバイル」のサイトへアップロードすると、PDFに変換されたファイルを携帯からダウンロードできるというサービスです。
――メールの新しい機能として「感情お知らせメール」を搭載しています。
文章を解析してアイコンを表示する仕組みですから、打ち消しの表現なども認識します。メールコミュニケーションをより楽しく使ってもらうためのものですが、こういう結果になったのか、と解析結果にハマりますね。文章解析以外にキーワードも登録できますから、確実にメールチェックしたいキーワードを予め登録できます。
これまでタイトルや本文で中身を確認していたわけですが、「感情お知らせメール」では待受画面上のアイコンでこのメールは開くべきかそうでないかを判断できますから、メールの使い方も幅が広がるのではないかと思っています。単純に、メールの横にハートマークが付いていたら嬉しいですし、そういった機能とかではない温もりみたいな部分まで提供できればと考えています。
――本日はどうもありがとうございました。
■ URL
ニュースリリース(NTTドコモ)
http://www.nttdocomo.co.jp/new/contents/05/whatnew0620b.html
ニュースリリース(NEC)
http://www.nec.co.jp/press/ja/0506/2001.html
製品情報(NTTドコモ)
http://www.nttdocomo.co.jp/p_s/products/foma/901is/n901is/
製品情報(NEC)
http://www.n-keitai.com/n901is/
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(太田 亮三)
2005/06/24 12:52
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ケータイWatch編集部 k-tai@impress.co.jp
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