東広島の新社屋でシャープ松本常務に聞く
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2005年のキーワードは「デザイン」
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昨年12月に完成した研究開発棟「センタービル」。今後はここでシャープの携帯電話が産声をあげることになる
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カメラ付きケータイやAV機器との連携など、携帯電話端末市場をリードしてきたシャープ。そのシャープが携帯電話端末の開発の拠点としているのが、通信システム事業本部のある東広島事業所だ。
昨年4月発表のニュースリリースにある通り、先頃この東広島事業所内に「センタービル」(研究開発棟)が建設された。昨年12月24日に竣工式が行なわれ、年明けの1月5日より同ビルでの研究開発が始まったという。
本誌では今回、完成したばかりの同ビル内で、通信システム事業本部長 常務取締役の松本雅史氏にお話を伺った。
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通信システム事業本部長
常務取締役
松本雅史氏
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――まずはセンタービルの完成おめでとうございます。さっそくですが、このビルを建てた目的についてお聞かせください。
一番の目的は、ソフトウェアの企画・開発部隊を集約しようということです。携帯電話のソフトウェアは、過去とは比べものにならないほど複雑化しています。プラットフォームを共通化しようというのも、それに対応するための発想です。
情報の密度を上げ、情報交換しやすいようにする。そうすることで、グローバルな3G化の流れに対応していこうと考えました。
――情報の密度を上げる工夫もあるのでしょうか?
6F建てのビルのうち、ソフトウェアの部隊が4F~6Fにいます。これらのフロアでは間仕切りを取り払い、全体が見渡せるような職場にしました。もちろん情報交換しやすくすると言ってもオペレーターさんごとに守秘義務がありますので、各フロアはオペレーター別になっています。
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1Fのショウルームには同社が開発した歴代の端末がズラリと並ぶ
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――最近の話で言うと、昨年11月末にFOMA端末の開発でソニー・エリクソンと提携していますね。
NECとパナソニック、富士通と三菱といったように、開発力を高めるために他社が次々と協力体制を築く中にあって、我々も一緒にやっていける仲間を探していました。
お互いのカルチャーやスキル、キャラクターといった部分が似ているということもあり、ソニー・エリクソンさんと提携することにしました。アグレッシブさやフロンティアスピリットという点でも、相通ずるところがあるように思えます。
――ズバリ、御社が今年テーマにしているのは何でしょうか?
今年のキーワードは「デザイン」です。これまでのシャープの端末というと、皆さん、おとなしめなイメージをお持ちじゃないでしょうか。今年はこれを少し変えていこうと思っています。
また我々は今まで、松・竹・梅でいう松、つまりハイエンドユーザー向け端末の開発を得意としていました。これは私の名前が松本だからというわけではありませんが(笑)、松ばかりでなく、竹や梅もあっていい、ユーザーにあわせ、もっといろんなバリエーションがあっていいと思うんです。
ユーザーの皆さんには、今年もぜひご期待いただきたいですね。
――お忙しい中、ありがとうございました。
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ドコモコーナー
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ボーダフォンコーナー
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■ URL
ニュースリリース(着工当時)
http://www.sharp.co.jp/corporate/news/040422-1.html
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(湯野 康隆)
2005/01/28 17:28
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ケータイWatch編集部 k-tai@impress.co.jp
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