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「W43K」インタビュー
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音楽をいかに使いやすくするか
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京セラの徳重氏
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8月、auから秋冬モデルとなる12機種が発表された。京セラ製のW43Kは、サブディスプレイの周りにiPodのようなタッチセンサーを搭載し、充電台にはウーファーも備えた音楽ケータイだ。今回、発売されたばかりの「W43K」について、京セラの移動体通信機器事業本部 移動体通信機器国内営業部 マーケティング部の徳重芳浩氏に話を聞いた。
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W43K
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センサーリングキーで音楽機能など、各操作が行なえる
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――まず、W43Kの特徴を教えて下さい。
W43Kは音楽機能に特徴を持たせたケータイです。音楽をいかに使いやすくするかをコンセプトにしました。その最大のポイントが「センサーリングキー」です。このキーは、上下左右の4方向キーとタッチセンサーをドッキングしたキーで、端末を閉じたまま楽曲選択や各操作が可能です。再生中の音量調節もこのリングで行なうことができます。
また、今回auより発表の12機種には、より高音質で音楽を楽しむために高音質化技術「DBEX」が採用されています。W43Kでは、これに加えて米国BBE Sound社の「BBE M3」という音質向上技術も搭載しました。この技術は、薄型テレビやカーステレオなどですでに採用されているものですが、携帯電話に搭載するのは今回が世界初となります。ユーザーは、DBEXかBBE M3を好みに応じて選択可能です。
さらに、充電台にはウーファー機能を搭載しました。充電台にケータイをセットした状態で着うたフルなどの音楽を再生させると、ケータイのステレオスピーカーとウーファーのユニットで2.1chのステレオ再生が可能です。携帯電話が苦手とする低音域を補完することで音の厚みが増して、より臨場感のあるサウンドが楽しめるようになります。イヤホンの使い勝手にも配慮し、端末本体の平形イヤホン端子にはスライド式のイヤホンジャックカバーも採用しています。
――ターゲットとなるユーザーは?
ワンランク上の上質感を求める20代~30代のハイセンスな方々をターゲットユーザーとしています。このような方々にスマートに使っていただけるようなミュージックケータイを目指しました。
デザイン的には音楽をテーマに、音楽が端末を包み込むような形状をコンセプトにしました。フロント部のスピーカーネットをイメージしたディンプル加工されたパネルも、そのひとつです。
――タッチセンサーを搭載したのはiPodを意識したのでしょうか?
そういう面もありますが、ボタンの数を増やさず、シンプルなデザインを実現するとともに,携帯電話を閉じたまま直感的に操作できるようにしたためです。
――DBEXとBBE M3は何が違うのでしょう?
両技術ともに「高音質に近づける」という目的は同じです。ただ、技術的なアプローチが異なるため、好みが分かれるところだと思います。今回は選択の幅を広げたという感じです。
――BBE M3での音楽再生時間は?
15時間でDBEXと同じです。高音質モードをオフにし、長時間再生設定をオンにした場合、約18時間となります。
――DBEXがあるのに、BBE M3を採用した理由は?
auの音楽サービスであるLISMOをしっかりとサポートすべく、音楽機能を強化したモデルとして、標準機能となるDBEXだけではなく、AV機器やプロの音楽の世界でも評価の高いBBE社の技術を差別化機能として採用しました。
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端末を開いたところ
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充電台はウーファー付き
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――W41Kでウーファー付き充電台を採用していましたが、今回はそれとは異なるものなのでしょうか?
W41Kで採用していたものは、ウーファー部分の容積が小さいものでした。今回はウーファーのユニットの容積を約3倍に拡大し、よりいい音で音楽が楽しめるようになっています。また、機能的には、着信音やアラーム音も出力できるようにしました。これにより、例えば、朝、大音量のアラームで目覚ましといったこともできるようになっています。
――充電台の形状も特徴的ですね。
センサーリングキーや本体でもモチーフとしているラウンド形状を充電台にも採用し、今までにない形状の充電台になっていると思います。また、音に関しても、W41Kの充電台は、上方より音が出るようになっていました。今回のモデルは、ウーファー部容積が約3倍となっただけでなく、底面から音を出力することで、接地面に反響させて音を拡げる効果があり、よりよい音を実現しています。
――充電台はパソコンと接続できるクレードルタイプですか?
いえ、通常の充電台となります。
――今回はおサイフケータイにも対応していますね。モバイルSuicaは対応できそうですか?
W43Kは京セラ初のおサイフケータイ対応機となります。モバイルSuicaへの対応も予定しています。
また今回、セキュリティ面にも配慮しFeliCaロックのクイック解除機能にセンサーリングキーを利用しており、例えば、センサーリングキーを二周なぞるとロック解除といった設定が行なえます。スマートにロックを解除することができ、おサイフケータイが初めての方にも安心してお使いいただけると思います。
――電子コンパスは搭載していますか? microSDカードのサポート状況はいかがでしょう?
電子コンパスは搭載していません。microSDは1GBタイプまで保証しています。
――このほか何か工夫された点はありますか?
様々なコンテンツを美しく表示する2.6インチモバイルASV液晶の搭載や、PCサイトビューアー対応など、音楽機能以外にも便利な機能が搭載されています。また、オリジナル機能として以前の機種から搭載している、届いたメールの内容を判断して感情アイコンを表示する「エモーションメール」も進化し、キャラクターが3パターンから選択できるようになりました。さらに消費電力を抑える「長持ちモード」や、遠隔でマナーモードを解除できる「遠隔マナー解除」なども前機種から引き続いて搭載しています。
――本日はお忙しい中ありがとうございました。
■ URL
W43Kスペシャルサイト
http://w43k.jp/
製品情報(au)
http://www.au.kddi.com/seihin/kinobetsu/seihin/w43k/
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(湯野 康隆, 津田 啓夢)
2006/10/06 15:29
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ケータイWatch編集部 k-tai@impress.co.jp
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