ボーダフォンより発売された東芝製「Vodafone 902T」は、オートフォーカス機能付き192万画素カメラを搭載したW-CDMA/GSM対応の端末。東芝のボーダフォン向け3G端末の第1弾となる端末で、同社がこれまでPDC端末でこだわってきた使いやすさや、PDC端末から移行しても違和感の少ない機能性に重点を置いて開発されている。
東芝 モバイル国内営業第二部 営業第二担当 主務の東 懐子氏にお話を伺った。
■ これまでの使いやすさを継承
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東芝 モバイル国内営業第二部の東 懐子氏
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「英数・カナ変換」など使いやすい機能を継承
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――まず、基本的なコンセプトや特徴を教えていただけますか？
ボーダフォン3G向けとしては当社で初めての端末になりますが、これまでのPDC端末でもこだわってきた使いやすさや、使って楽しいという点は、3Gになっても当然重視しているポイントです。
3Gは使っていて楽しいサービスがたくさんありますが、使いやすくないと楽しめせんから、使いやすさにはこだわっています。
特にメールまわりについては、システムが違う関係上、これまでとすべて同じ機能を実現しているわけではありませんが、基本的な「メールを作成する」というプロセスにおいては使いやすさにこだわりました。「モバイル ルポ」を搭載することで今までと同じように日本語入力や変換ができますし、記号や絵文字が混ざった日本特有の文章も、「英数・カナ変換」といった機能を搭載して使いやすくしています。こういった、今までこだわってきた使いやすい機能を902Tでも搭載しています。
MMSは通常のEメールなどとは違った手順で作成していたと思いますが、MMSを作成する手順も、これまでのスーパーメールと同様の手順になるようにしています。
スムーズに3Gに移行していただいて、3Gのサービスを楽しんでいただく。その基本はメールでしょう、ということで、特に東芝製端末のユーザーがスムーズに移行して楽しんでもらえることを念頭に、メールまわりの基本性能にはこだわりました。
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上部が「ガイドウィンドウ」。普段使わないメニューを選ぶ時でも安心だ
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――メニューやその他の所で工夫した点はありますか？
TVコールやGSMとの切替えなど、これまでのPDC端末には無かった機能が増えていますので、これまでも搭載していたメニュー説明の「ガイドウィンドウ」機能を902Tでも搭載しました。ユーザーがストレスを感じることなく、新しい機能が使いこなせるようになっていると思います。
背面のお知らせランプや、メニューキーと［0］キーで自局番号確認、迷惑メール拒否、絵文字や顔文字といった基本的な使い勝手は機能はこれまでのPDC端末を踏襲しています。
■ 3Gサービスの楽しさも、基本的な使いやすさがあってこそ
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背面のサブ液晶も利便性の面から搭載
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――液晶面が180度反転する2軸ヒンジは、東芝として初めてですね。
1.92メガピクセルのオートフォーカス対応カメラを搭載していますし、液晶を表にした状態でもサイドキーで一通りの操作ができます。サイドキーは設定を変更すればメニュー操作もできます。
――サブ液晶も搭載していますね。
この点は強くこだわった部分ですね。調査などをしても、2軸ヒンジを採用した端末で困るのはサブ液晶が無いこと、とするユーザーが多いのです。時刻の確認や不在着信があった時などにも、端末を開かずに知りたい、という声が多く、サブ液晶は必要だろうということで搭載しました。
――インカメラは30万画素で、比較的高画素なものを搭載していますね。
自分撮りの時にはやはり便利ですし、写メールで送る程度の解像度ならインカメラでもいいのではないかと思います。カメラまわりの画像編集機能なども基本的な機能は搭載しています。
――TVコールの身だしなみ確認機能などは嬉しい機能です。
身だしなみ確認は重要ですね。TVコールをかける時に、自分の前髪が乱れていたり、アングルが変だったりしたら、そんな状態ではかけられないよね、ということで、自画像確認の画面が出るようにしています。受けたときも自画像を確認してから応答できます。
――国際ローミングなどは一般的にあまりなじみのない機能ですが、何か工夫された点などはありますか？
待受など、初期状態はGSMではありませんが、海外向けの設定を「海外設定」というメニューに用意してわかりやすくし、海外にいるときでも迷わないようにしました。
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テンキーは操作のしやすさに配慮した形状
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――バッテリーも1,000mAhと大容量になっていますね。
そうですね。大きめのバッテリーを搭載していますので、これまでのPDC端末と比べても、実感として遜色ない待受時間になっていると思います。
――Bluetoothにも対応しています。
海外でパソコンをダイヤルアップ接続するときなども便利ですし、ハンズフリー機能もこれから重要だと思っています。データ交換なども赤外線通信より接続が楽で便利ですよね。今の赤外線通信を置き換えるものになっていくと思います。まずは搭載機種を増やしていきたいですね。
――最後に一言お願いします。
3Gはネットワークが高速で、ダウンロードやWebサイトの閲覧などもとても快適だと思いますから、その良さを理解してもらうにはやはり基本的な使いやすさだろうと思います。これからも使いやすさ、楽しさにこだわっていきたいと思います。
――本日はどうもありがとうございました。
■ ＵＲＬ
ニュースリリース（ボーダフォン/PDF形式）
http://www.vodafone.jp/japanese/release/2005/050609.pdf
ニュースリリース（東芝）
http://www.toshiba.co.jp/about/press/2005_03/pr_j1001.htm
製品情報（ボーダフォン）
http://www.vodafone.jp/japanese/products/model_3G/v902t/
製品情報（東芝）
http://www.toshiba.co.jp/product/etsg/cmt/vodafone/902t.htm
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（太田 亮三）
2005/06/13 11:08
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