スタパ齋藤の「スタパトロニクスMobile」

2019年にレビューしたガジェットを総括! 後編

7月~12月のガジェットを再チェック

 前回に続き、2019年に本連載で採り上げてきた品々を総括します。今回は2019年下半期分で、7月~12月にレビューしたものです。早速、見ていきましょう♪

2019年7月──SLIM FOLIO PROが非常に便利♪

 7月の記事は4本。「フォリオ・ケース型キーボードで「iPad Pro」の文字入力を静音化……!?」「USB充電式モバイル扇風機が進化していた件」「第7世代iPod touch買ったゼ~!」「一瞬で気に入ったモバイル関連小物×3品」でした。

ロジクールのフォリオ・ケース型のBluetoothキーボード「SLIM FOLIO PRO」をレビューしました。
USB充電式の携帯向け小型扇風機各種についてレポートしました。
2019年5月29日に発表された「第7世代iPod touch(A2178)」を購入。これについて書きました。
衝動買いしたら予想外に気に入れたモバイル小物×3点について書きました。左から、ロジクール「Pebble M350」、サンコー「カードリーダーになる21枚収納カードケース」および「入れるだけUSB電池充電器 充電ポット」です。

 まずロジクールのフォリオ・ケース型Bluetoothキーボード「SLIM FOLIO PRO」ですが、愛用中の11インチiPad Proと組み合わせたら超絶便利! 難点として「重め」「厚め」というのがあり、11インチiPad Proの軽快さがけっこう台無しなんですけど、それを含めても「超便利なキーボード搭載ケース!」と感じられます。iPad OSの利便をこのキーボードがさらに高めてくれる感じで、現在でも愛用中。出張時はノートPC代わりに使っていたりもしています。……あ、先日の出張時にうっかり11インチiPad Pro+SLIM FOLIO PROを自室に置き忘れたんですが、うわ~マジ不便~! という感じでした。筆者にとってはこの組み合わせ、それほど日常的に役立ち、仕事にもけっこう役立っているのでした。

 それからUSB充電式のモバイル扇風機。これは10月頃まで役立ってくれました。手に持ったり手近に置いたりして使用。ほんの少し風を受けられるだけで、小さな涼が得られて汗が引く。携帯したり、浴室やトイレに置いたり、いろいろなシーンで活躍してくれました。さすがにこの季節は活躍の場がありませんが、たぶん来年の5月頃からまた活躍する予定。記事中の写真に写っているよりずっと多数購入してしまい「買い過ぎ?」とは思ったんですが、いろいろな場所に置いて使うので、多数のモバイル扇風機がそれぞれ役立っている感じです。

 第7世代iPod touch(A2178)ですが、これは常用はしておらず、たまに電源を入れて使って「やっぱりこういう極小デバイスはいい」「これって胸ポケットサイズのコンピュータだよなぁ」などと遊んでおります。第7世代iPod touchを通して現在のコンピュータテクノロジーを思い感慨に浸る、みたいな。年末年始は、この第7世代iPod touchといくつかの周辺機器やアクセサリーを組み合わせ、iPod touchがどの程度iPhoneに迫れるのかを試してみようと考えております。

 モバイル小物×3点ですが、どれも時々役立ち中。キーボード付きケース入りの11インチiPad Proと静音マウス「Pebble M350」を組み合わせたら、どこでも静音モバイルになるなぁと思ったんですが、11インチiPad ProはマウスよりApple Pencilで操作したほうがスムーズかなと感じ、案外11インチiPad Proとマウスの組み合わせは使っていません。カードリーダーにもなるケースは出張時にちょいちょい使用中。各種筒型二次電池をUSB充電できるUSB充電ポットですが……最近筒型電池の使用頻度がかなり減っているので、たまに使う程度ですが、使うと非常に便利です。

2019年8月──ソニーのWF-1000XM3が超イイんだけど……

 8月の記事は3本。「iPad Pro用の6ポートUSBハブでスッキリ!」「ソニーの完全ワイヤレスNCヘッドホン「WF-1000XM3」が実にイイ!」「最近買ってなかなか良かったQi関連グッズ」でした。

USB-C接続の多機能ハブ「HyperDrive iPad Pro 6-in-1 USB-C Hub」を11インチiPad Proと組み合わせて使ってみてレビューしました。
ソニーの完全ワイヤレス型のノイズキャンセリング・ヘッドホン「WF-1000XM3」についてレポートしました。
サンコーレアモノショップで購入したQi関連品×3品について書きました。

 USB-C接続の多機能ハブ「HyperDrive iPad Pro 6-in-1 USB-C Hub」ですが、たまに利用中。主にデジカメで撮った写真を11インチiPad Proに転送するのに使っています。iPadをバッテリーとして外部機器をUSB充電することもできますが、この機能性にもたまに助けられています。しかし現在でも8000円台の実売価格で、あ~んまり多用するわけではないハブとして考えると、やっぱり割高感は拭えません。まだモトが取れてないかな~、的な。

 ソニーの完全ワイヤレス・ノイキャン・イヤホンこと「WF-1000XM3」ですが、これはガッツリ使用中。音質もノイズキャンセリング性能も非常に秀逸で、旧機種と比べて音途切れが出にくいのもナイス。ただ、2019年11月に購入したアップルの「AirPods Pro」の軽快な装着感と強力なノイズキャンセリング性能が、この「WF-1000XM3」の使用頻度をちょっと下げている気もします(両方併用中)。あと、「WF-1000XM3」はわりと頻繁に機能向上系アップデートがなされますので、そういうサポートについても好印象が持続しています。

 それから、サンコーレアモノショップのQi関連品×3品。どれもQi充電台ですが、Qiのチャージャーは複数あっても困りませんね。適当な場所に出しておいて、その付近に居る時にQi対応スマートフォンなどを充電。置くだけ充電はやっぱり快適です。それと、記事中に出てくる「普通の端末のQi対応化が可能なQiレシーバー」ですが、使っているとけっこう発熱する感じ。充電はしっかりされますが、発熱がな~んか気になるので使わなくなりました。

2019年9月──「OSデフォルト主義」にするとラク、かも!?

 9月の記事は3本。「もうすぐ、Macが、iPadが、変わるッ!」「THETA Z1を使って約3ヶ月、やっぱりTHETAは楽しいな♪」「iOS 13が来た! てゅーかiOS 13がキてる!!!」でした。

MacとiPadを併用することを見据え、iPad用スタンド各種をレビューしました。
最新型THETAの「RICOH THETA Z1」を3ヶ月使ってレポートしました。
iOS 13の新機能や使用感について書きました。写真はiOS 13をインストールしたiPhoneでBluetoothマウスを使ったりSDカードリーダーを使ったりしている様子。

 まずiPad用スタンド各種ですが、新macOSやiPad OSの公開によりiPadがよりPC的に使えるようになるかも!? ということで「MacとiPadを組み合わせて使ったり、iPadをより快適な位置にセットして使うには、やはりスタンドが重要だろう!」と考えてスタンド各種を試したというわけでした。でも結局、筆者が使用中のMacは新OS「Catalina」の「Sidecar」(iPadをMacのタッチ対応サブ画面として使える新機能)に非対応。せっかく買ったスタンドの活躍の場が半減。あ、スタンドはフツーに便利なので時々使っています。

 それから「RICOH THETA Z1」ですが、画質が良くてイイ感じ。RAW現像もでき、満足度の高い全天球写真が得られます。まあでもアレですね、価格が高いですし、わりとマニアックな機材ではあります。使いやすさや楽しさという面では、GoProとかInsta360の製品のほうが、何というか「手っ取り早く遊べる」という気がします。

 iOS 13ですが、フツーに便利に使用中。iOSに限らず、OSのメジャーアップデート後にはユーザーにとっていろいろと違和感が生じるものですが、筆者の場合は「アップデート後に鋭意自分をOSに合わせていく」ようにしているので問題無し。また、OSのカスタマイズなども極力避けて「OSをなるべく初期設定のままで使う」ようにしているので、OSの乗り換え時の苦労も少ないです。いわば「OSデフォルト主義」。OSの変化にイラつくことなく、最小限のコストで最新のOSに慣れられますので、けっこうオススメ。

2019年10月──ラバー質感素材ベタベタ現象には直射日光か!?

 10月の記事は3本。「iPhone 11 Pro Max、買って、使って、どうだった?」「いいネ! ロジクールのハイエンドマウス MX Master 3」「秋の行楽に役立ちそうなコールマンの自撮り棒×3本!」でした。

2019年9月20日に発売された「iPhone 11 Pro Max」を半月ほど使ってのインプレッションを書きました。
2019年9月18日に発売されたロジクールのハイエンドマウス「MX Master 3」のレビュー記事です。
ベルボン×コールマンのコラボレーション自撮り棒×3種類について書きました。

 まず「iPhone 11 Pro Max」。現在も毎日使用中ですが、非常にイイですこの端末♪ アリキタリですが、カメラ機能が非常にいい。さらにDeep Fusion(ニューラルエンジンによる画像合成)が使われるようになってから、「あっコレは超絶高精細!」と感じられる写真も時々撮れるようになりました。超広角撮影ではDeep Fusionが機能しないようですが、それでも風景写真などでは絶大な威力を発揮する超広角。また、端末としてサクサクと動作しつつバッテリーの保ちもよくて満足度が高いです。

 それからハイエンドマウス「MX Master 3」。現在も使用中ですが、とても快適です。文句なし。やや話が逸れますが、このマウスも歴代のMX MASTERと同様に表面がラバー的な素材です。拙宅環境では歴代MX MASTERの表面ラバー的素材は、どれも加水分解してベタベタな感じになりました。なので、恐らくこのMX Master 3もベタベタ化するような気がします。ただ、既にベタベタ化している旧MX MASTERを、直射日光に数日当てたところ、そのベタベタがなくなりました。明言できませんが、もしかすると特定の樹脂素材の加水分解によるベタベタは、直射日光に晒すことによりある程度解消できるのかもしれません。ラバー的素材が変質や劣化した結果、ベタベタ現象が起きなくなったのかもしれず、もしかしたら素材本来の耐久性等々は失われているのかも!? ともあれ、ベタベタ現象に辟易している方は、も~しかすると直射日光が味方になってくれるのかもしれません。

 ベルボン×コールマンのコラボレーション・自撮り棒×3種類ですが、それぞれ作りがよく機能性もなかなか高いので、その後もけっこう使っています。一方で、以前にAmazonなどで購入した怪しいメーカー製の自撮り棒は手放しました。これら3種類の自撮り棒と比べると作りが雑。ある程度以上良い作りのモノでないと、結局は短命なんですね。

2019年11月──「AirPods Pro」と「WF-1000XM3」は競合しない?

 11月の記事は3本。「大人のスパイ手帳!? 実用品かオモチャか?」「AirPods Proは買いか? ソニーのWF-1000XM3よりイイ?」「iPhone 11 Pro Maxの超広角撮影「成功のカギ」はスマホ用グリップにあった!」でした。

モバイルバッテリーを内蔵したA5サイズのリフィルノートカバー、ソウイジャパン「充電ノート SY-106」をレビューしました。
アップル初のノイズキャンセリング機構搭載・完全ワイヤレスイヤフォン「AirPods Pro」について書きました。
スマートフォンでの撮影を快適にするグリップ製品各種をレビューしました。写真は記事中で「神グリップ!」として扱ったAdonit「PhotoGrip」です。

 まず、モバイルバッテリー内蔵ノートカバー「充電ノート SY-106」ですが、その後もしばらく使い続けたものの、折り曲がる部分の表面が少々剥落してしまったり、やっぱり微妙に重めで嵩張ったりすることもあって、使用頻度が徐々に低下。1ヶ月程度でほとんど使わなくなってしまいました。でもシチュエーションによっては役立つ製品。なので、モトを取るという意味でも、機会を見つけてまた使おうと思います。

 アップルの「AirPods Pro」ですが、率直にラク&効果的でイイです。耳への装着感・圧迫感が弱く、より違和感なく使い続けられます。あと、ユーザーが細かい設定や機能を気にすることなく使えるのもいい。とにかく「AirPods Pro」を耳に装着すれば、騒音は消えるし、悪くない音質で音楽は楽しめるし、何だかんだラクでイイ! みたいな。突飛でないデザインも好印象で電池の保ちもいいし、ケースはQi充電対応のうえコンパクトでナイス。カテゴリー的にはソニー「WF-1000XM3」と競合してはいますが、ソニーのほうは音質重視で細かな機能性にも凝っていて、どちらかと言えばコダワリ派向けの製品なので、実は「AirPods Pro」と「WF-1000XM3」は巧く棲み分けているのかもしれません。

 スマートフォン撮影用グリップですが、Adonit「PhotoGrip」がサイコーに便利です。実はその後もグリップ類を買ってみたんですが、筆者的価値観で「PhotoGrip」を超える製品は皆無。非常によくできている製品だと思います。

2019年12月──アップル純正のバッテリーケースが超絶便利♪

 12月の記事は4本ですが、今回と前回の「総括 前後編」を除くと2本。「アップルのSmart Battery Case、やっぱイイわ~」「スマホのカメラはリングライトで実力倍増!」でした。

iPhone 11に対応する純正バッテリーケース「Smart Battery Case with Wireless Charging」をレビューしました。
スマホでの自撮り用に使うリングライト各種を、自撮り以外でも役立てるという方向でレポートしました。

 まずiPhone 11対応純正バッテリーケース「Smart Battery Case with Wireless Charging」ですが、これのシャッターボタンが実に便利。ケースとしてもQi充電対応でLightningコネクタ部も使いやすくて手へのフィット感が良くてイイんですが、iPhone 11 Pro Maxで写真をバシバシ撮りまくりの筆者としては、ケースにある物理的なカメラボタンが超絶便利! アップルストア税別価格が1万4800円もする、割高だしバッテリー容量もあまり大きくないバッテリーケースですが、超便利に使えているので既にモトを取ったような気分になっております。

 それからスマホ用リングライト各種。大きいサイズの方が撮影用照明としては実用的なんですが、常時携帯して使えるのは小さいサイズ。また、こういう補助照明の類は「まめに使ってこそ意味がある」ものでもあります。撮影のたびに使えば多くの写真がキレイ化しますが、面倒がって使わなければキレイな写真もなにもありません。でもまあ、こういうリングライトが低価格化しているのはいいですね。ぜひひとつ使ってみてください♪

 てな感じの2019年の下半期分総括。個人的にはイケてるアップル製品に多数触れられたように思います。ともあれ、今年も一年、本連載をお読みくださりありがとうございました! 来年2020年は1月6日から更新開始予定です。ぜひ来年もよろしくお願いいたします。

 それでは、よいお年をお迎えください。

スタパ齋藤

1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。