スタパ齋藤の「スタパトロニクスMobile」

秋の行楽に役立ちそうなコールマンの自撮り棒×3本!

ベルボンの「コールマンセルフィー」シリーズ

 行楽の季節ということで自撮り棒を購入してみました♪ ケータイ Watchのこのニュースにあるベルボンの「コールマン セルフィー」シリーズ(公式ページ)。三脚メーカーのベルボンがアウトドアブランドのコールマンとコラボレートして販売しているセルフィースティックで、共通点はBluetoothリモコンが付いているという点です。

コールマンセルフィーシリーズの「セルフィースタンド」。自撮り棒にスタンドとしての機能が付いた製品です。ベルボンダイレクト楽天市場店税込価格は2750円。
コールマンセルフィーシリーズの「セルフィーマルチスタンド」。自撮り棒にスタンドおよび簡易雲台が付き、スマートフォンに加えてアクションカメラなども同時装着できる製品です。ベルボンダイレクト楽天市場店税込価格は4290円。
コールマンセルフィーシリーズの「セルフィーライトワン」。自撮り棒に脱着式のLEDライトが付いた製品です。ベルボンダイレクト楽天市場店税込価格は3190円。

 いつも自撮りしているってわけではないんですが、ミョーに自撮り棒というモノが好きな筆者。これら3機種の「どれを買おうかな~」と比べていたら、なんか3機種ともけっこう機能性が異なるという印象。じゃあどうせなら、ということで3機種とも購入して使い比べてみましたので、以下に各製品のレビューをば。

ベーシックな自撮り棒「セルフィースタンド」

 まずは最もベーシックという印象の「セルフィースタンド」について。仕様としては、グリップ部の外径は28mmで、縮めた状態の長さは約185mm、6段伸縮で伸ばした時のグリップ下端からスマートフォン画面までの距離は約665mm、スタンド状にした時の地面からスマートフォン下端までの距離は約600mm、質量は159g。以下に、写真と説明文でレビューしていきましょう。

直販税込み価格は2750円で、3機種のうちで最も安価で、またコンパクトでもあります。樹脂部品が多く使われた自撮り棒で、仕上げなどもキレイ。自撮り棒全般からすればやや太めで収納時でも長めかもしれません。とは言え十分携帯できるサイズ感です。カラーはブラックとホワイトがあります。
3本脚のスタンドを開けば自立させることができます。ただし脚はそれぞれ独立していますので、あまり高くするとやや安定感が失われ、ちょっと揺れたりもします。テーブル三脚のように低めにセットして使うのがいいように思います。
ホルダーには幅80mmまでのスマートフォンをセットできます。スマートフォンをガッチリとホールド可能で、なかなか安定感があります。ホルダーの根本が回転するので、スマートフォンを横向きにも縦向きにもできます。なお、携帯時はホルダーをグリップ部後方に回して収めるカタチになるので、ほんの少し嵩張る感じ。
脱着可能なBluetoothリモコンが付属します。自撮り棒を伸ばした状態でリモコンを上にスライドさせればリモコンを外せます。ただし、リモコンの脱落防止ロック機構などはありませんので、不意にリモコンを外してしまわないようやや注意が必要。リモコンの電源はボタン電池(CR1220)です。

 自撮り棒としての使用感はわりとフツーって感じですが、やはり三脚状態で自立させられるのは何かと便利ですね。自立させた状態でホルダーに対してスマートフォンを通常とは裏向きで装着すれば、スマートフォンのアウトカメラでテーブル上の小物を撮ったりすることも「一応は」できます。

 上記説明文でも書きましたが、Bluetoothリモコンがちょっと抜けやすいかな、という気がします。なので、テープや輪ゴムで仮固定するなど一工夫が必要かも。

 作りは全体的にキレイですし、使用感も良好で機能性も十分。格納式のBluetoothリモコンまで付属してメーカー直販税込み価格2750円は、なかなかお手頃な感じがします。

頑丈で多機能な「セルフィーマルチスタンド」

 続いて「セルフィーマルチスタンド」。仕様としては、グリップ部の外径は30mmで、縮めた状態の長さは約215mm、8段伸縮で伸ばした時のグリップ下端からスマートフォン画面までの距離は約720mm、スタンド状にした時の地面からスマートフォン下端までの距離は約770mm、質量は182g。以下、写真と説明文でレビューしていきましょう。

直販税込み価格は4290円で、3機種中最も高価でありかつ最も大きい自撮り棒です。各部がかなり頑丈に作られており、強度が必要な部分のパーツは金属。大きめ重めではありますが、スマートな棒状なのでバッグの中での嵩張り感は意外に少ない感じです。カラーはブラックとホワイト。
伸ばしてスタンドを開いて自立させた様子。前出の「セルフィースタンド」よりも高い安定感で自立します。スタンドの3本の脚は金属製ステーで接続されており、この部分が高い安定性を生んでいるようです。とは言ってもあまり長く伸ばすと不安定さがありますので、適切な高さで使うのが無難でしょう。なお、金属製ステーに少々の抵抗があるため、スタンド部の開閉はやや硬め。
幅80mmまでのスマートフォンをセット可能。横向きでも縦向きでもセットできます。ホルダー部分には金属パーツが多用されていて、ここもなかなか頑丈。スマートフォンのホールド力も十分です。また、ホルダー部分はグリップ内に完全に収納されるので、嵩張らないため携帯感も良好です。
ホルダー上部にカメラネジを内蔵。カバーを押し込んでネジを出せば、アクションカメラやコンパクトデジカメなど、底部に三脚ネジ穴がある機材をセットできます。スマートフォンと他のカメラなどを同時装着しての利用が可能ですが、あまり重くなると実用的ではありません。スマートフォン用の自撮り棒として使えて、さらにアクションカメラのみを装着できる撮影用ポールという感じで、マルチに役立てるのが便利。
グリップ上部にセットされているBluetoothリモコン。USB充電式(microUSB)です。脱着式で便利ではありますが、注意しないと不意に外れがち。普通の感覚で使っていると「これはきっと無くすだろうからゴムバンドとかで留めておこう」となると思います。もうちょっとガッチリとセットされるリモコンであって欲しかった。

 全体的に頑丈でパーツの耐久性もある自撮り棒です。直販税込み価格は4290円とやや高い印象がありますが、実物の作りを見ると「まあそんなもんかな」という気もします。上記のとおり、Bluetoothリモコンが外れやすいのが残念ですが、まあちょっとした工夫で対処可能。長く使えて幅広く活用できるセルフィースティックが欲しいという方は吟味してみてください。

夜や逆光でも顔を明るく写せる「セルフィーライトワン」

 最後に、「あっソレはアリだよね~」と感じられた「セルフィーライトワン」。仕様としては、グリップ部の外径は26mmで、縮めた状態の長さは約195mm(ライト部を外すと165mm)、6段伸縮で伸ばした時のグリップ下端からスマートフォン画面までの距離は約590mm、質量は120g(ライトを外すと105g)。以下に、写真と説明文でレビューしていきましょう。

直販税込み価格は3190円で、3機種中でいちばんオシャレな印象を受ける自撮り棒です。グリップ部分はアルミ製。筆者はレッドを買いましたが仕上げがキレイでプレミア感があり「自撮り棒としてはやけにスタイリッシュ」という印象です。他2機種と違ってスタンド機能がない代わりに軽量。携帯性も良好です。カラーはブラックとレッドがあります。
自撮り棒としての伸縮長は十分ですが、三脚機能がないので自立はしません。また、スマートフォンは横位置でのみホールドできます。幅80mmまでのスマートフォンに対応。
リモコンは本体内蔵式で、ボタンと動作状態確認用LEDがグリップ部に埋め込まれています。グリップ端にあるmicroUSB端子でUSB充電して使用。自撮り棒のリモコンを棒から外して使う機会が少ない筆者としては、このスタイルのリモコンは紛失の心配がないので好みです。
スマートフォンホルダー上部には、マグネットで脱着できる白色LEDライトがあります。ライト部をホルダー上部に装着すると、LEDライトが必ずこちらを向くように(マグネットの極性が合うように)なっていて、かなり実用的。明るさは2段階で変えられます。LEDライトはUSB充電式(microUSB)。
室内・逆光状態で自撮りしてみました。ライトをオンにすると顔がしっかり照らされます。夜間のキャンプサイトなどでの自撮りにも実用的だと思います。

 このセルフィーライトワン、なかなかイイですね~♪ 逆光や夜景が絡む自撮りで顔もしっかり写るようになるのと、LEDライトがマグネット脱着式なので不要時は外しておけるのと、手間的にも自撮りする前にLEDライトの電源を入れる程度で済むなど、「あ~コレはアリだわ~」といろいろ頷いてしまいました。外見もカッコイイので、例えばこれら3製品がアウトドアショップに並んでいたら、このセルフィーライトワンを手にする人が多いような気がします。

 てな感じのベルボンのコールマンセルフィーシリーズ。どれもよく作られている自撮り棒です。秋の行楽やアウトドアアクティビティでも自撮りしたい! という方はぜひチェックしてみてください。

スタパ齋藤

1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。