スタパ齋藤の「スタパトロニクスMobile」

2019年にレビューしたガジェットを総括! 前編

2019年1月~6月にレポートした品々を再考

 はい、師走です! 2019年も残すところ約2週間。本連載で今年レビューしてきた品々を振り返る時期となりました。

 本連載の前回までの記事掲載回数は39回。様々な製品やサービスを扱ってきました。現在でも多用しているもの、もう使わなくなったもの、その後の経過もいろいろです。それを振り返り「現在ではアレはどうなのか?」的なところを見ていきたいと思います。

 39回分の記事なので、扱ったものの数も多々。なので、今回と次回の2回に分けて全ての品を総括してみたいと思います。
 さっそく見て行きましょう。まずは2019年上半期分、1月~6月の分をふり返ってみます。

2019年1月──QUAD LOCKは今後も壊れなさそう♪

 1月の記事は3本。「手軽・安心・コンパクトな、スマホ用マウントシステム QUAD LOCK」「スマホ用の指サックでイロイロ快適♪」「自宅のネット回線がダウンするとツラいゼ~!」でした。

自転車向けマウントシステムとして「QUAD LOCK」をレビューしました。
スマートフォンなどのタッチ操作をより快適に行える指サック各種を試しました。
拙宅のインターネット接続用の光回線が使用不能状態に陥った話です。

 まず自転車向けマウントシステム「QUAD LOCK」ですが、これは現在でも使用中。iPhone XS Maxで1年くらい使ってきたわけですが、堅牢で壊れる予感もなくイイ感じです。iPhone 11 Pro Max用(公式ページ)も発売されたので購入。長く気に入り続けているマウント&ケースとなっております。

 それから指サック類。画面に指紋が付着しないという点が、筆者的に最も気に入っているところ。あと手袋の上から装着しても画面操作ができたりして便利です。しかし最近は「やっぱりスタイラス類って便利だな」と、スマートフォンをスタイラスで操作していたりも。指サックを使う時は「指にはめる」というステップがあるのを考えると、より手軽に使えつつ画面に指紋が付かないスタイラスの方がちょっと便利かな~と思っている最近です。

 トラブった光回線ですが、その後は問題ナシ。「もう二度とごめん」というくらいフラストレーションが溜まった経験となりましたが、まあその分、次回置きた時の心構えや対処法がいくつも得られはしました。でも、やはり、疲弊したんだよなぁ~。

2019年2月──2018年モデルの11インチiPad Pro、サイコー!

 2月の記事は3本。「やっぱり便利なQi対応車載ホルダー」「iPad Pro 11インチを3カ月使ってみて」「Osmo Pocketはイイぞ! 基本編」でした。

Qi対応の車載用スマートフォンホルダーで、「ホルダーが自動開閉して端末を片手でスマートに脱着できる」というカテゴリーの品を使っての記事です。
2018年11月に購入した2018年モデルの「iPad Pro」を、3ヶ月間使ってからレビューしました。第2世代Apple Pencilに対応する11インチiPad Proです。
ブレを防ぎ安定感のある映像が得られるスタビライザー(ジンバル)と一体化した小型デジタルカメラ「Osmo Pocket(オスモ ポケット)」についてレポートしました。

 Qi対応の車載用スマートフォンホルダーですが、現在はあまり使っていません。購入当初は便利に使ってはいたものの、ホルダー部からミシミシカタカタと騒音が出るようになってしまいました。耐久性がイマイチだった。結局はクルマから外してしまいました。でも壊れてはおらず、遠出のロケなどの時に使いますが、常用はしなくなった感じです。

 11インチのiPad Proですが、これは現在でも物凄~く使いまくり中です。また、操作は指でタッチよりも第2世代Apple Pencilを使うことが多いという使用スタイル。実は従来パソコンで行っていた作業の一部も11インチiPad Proで行うようになり、その実用性も高い。なので第2世代Apple Pencil対応の12.9インチiPad Proも買おうかな~と考えているところです。

 Osmo Pocketですが、これもボツボツと使用中。ジンバル自体が好きなので、他のジンバル系製品も購入したりしていますが、Osmo Pocketはひとつの完成形ですね。ただ、GoProなどのデジタル手ブレ補正の進化が著しいので、も~しかすると近い未来にはこういうメカニカルなブレ補正はなくなっていくのかな~、という気もしています。

2019年3月──ソニーのグラスサウンドスピーカーLSPX-S2、良かったな~

 3月の記事は4本。「Osmo Pocketはイイぞ! アクセサリー編」「昭和な感じの最新玩具×3つ!」「iPhone XS Max用ケース型バッテリー×2種」「ソニーの新型グラスサウンドスピーカー登場!」でした。

前月にレビューしたOsmo Pocket用の便利アクセサリーを紹介しました。
テレビやラジカセやレコードプレーヤーの、高機能ミニチュア玩具をレビューしました。
iPhone XS Max用のケース型バッテリー2種についてレポートしました。
ソニーの新型グラスサウンドスピーカー「LSPX-S2」を借りて試用しました。

 Osmo Pocketのアクセサリーですが、その多くがOsmo Pocketのイマイチな使用感を十分克服してくれるものでした。「当たり」が多かった。撮影スタイルに合わせてこういったアクセサリーを活用すると、快適さ爆上がりです。もちろん現在でも使っています。

 それから昭和な感じの最新玩具×3種ですが、面白がって買って使ったんですけど、まあ飽きちゃいますね。現在はキレイに箱に戻し、何年か後に見て再度面白がろうということで保管中です。

 iPhone XS Max用ケース型バッテリー2種ですが、アップル純正の「iPhone XS Max Smart Battery Case」の方を多用中。電池が足りなさそうという時は、より大容量のALLEASAブランド品を使っています。でも何だかんだでスマート&便利なのは純正品かな~と思います。

 ソニーの新型グラスサウンドスピーカー「LSPX-S2」は借り物だったので短期間で返却。でもLEDライトがキャンドルのように光って美しいし、従来機よりコンパクトで機能性にも優れるしで、現在でも「やっぱり新型が欲しいなぁ」と思ったり。

2019年4月──どれも便利に使用中

 4月の記事は4本。「ホンダ「N-VAN」専用スマートフォン・ホルダー!?」「無線シンクロ&スマホ対応の自転車用ライト!」「最新・第5世代「iPad mini」買ったゼ!」「10連休で絶対必用なもの→USB-ACアダプター」でした。

ホンダの商用軽自動車N-VANの「あまり活用されない物入れ部分」にセットできるスマートフォンホルダーについてレポートしました。
無線で連動してオンオフでき、スマートフォン接続も可能な自転車用ライト「SYNC」シリーズをレビューしました。
前モデルから約4年ぶりの発売となる「iPad mini(第5世代)」を購入。それについて書きました。
旅行や出張に便利なUSB-ACアダプターについてレポートしました。

 まずN-VAN専用のスマートフォンホルダーですが、これはちょこちょこ活用中。スマートフォンをセットしたりもしますが、記事中に書いたようにGoProやOsmo Pocketを装着することも多いです。初めて行く絶景が期待できるドライブとかで動画を撮ったりして。でも強度的になんか不安感が残る(壊れてはいない)ので、もうちょっと頑丈なタイプも出ないかな、とか思ったりもして。

 スマートフォン接続や無線連動オンオフが可能な自転車用ライト「SYNC」シリーズですが、これはメチャメチャ使ってます。すげぇ便利さ! なんですが、自転車への取付位置や環境によって、無線連動オンオフが利かないこともある。そういう場合は連動しなかったライトの電源ボタンを押せばいいだけなんですが、各ライトのボタンを押さずに済むのがこの製品の良さですしねえ……。まあそんな「たまに起きる動作不良」はありますが、ほとんどのケースで問題なく使えつつ、無線連動したりスマホからもコントロールできたりするのは非常に便利。全部(3種)買うと2万円くらいしちゃいますが、多くの自転車野郎に知って欲しい優れた製品だと思います。

 最新iPad miniことiPad mini(第5世代)ですが、気に入ってはいるものの、予想ほどは出番が多くない感じ。iPhone 11 Pro Maxと11インチiPad Proの狭間にあり、「このシチュエーションにはiPad miniがジャストマッチ!」というのが、あ~んまりないという雰囲気です。iPad mini(第5世代)が第2世代Apple Pencil対応だったりしたら話は全然変わってくると思うんですけどね(第2世代Apple Pencilはそれほど使いやすい)。あ、でも、サイクリングやトレッキングの休憩時などには予想外に重宝します。比較的に軽量で大画面でバッテリーも保ちもイイですし。同様に、荷物をなるべく軽くしたいときの出張とかにも便利です。

 旅行で便利なUSB-ACアダプターについては、どれも継続的に使用中。その中でも最も使用頻度が高いのが、ミヨシ「キューブ型 USB-ACアダプタ 2ポート IPA-US01」とミヨシ「USB-ACアダプタ 2ポート IPA-24U」。どちらも小さいから。モバイルにおいて、ACアダプターの小ささはやっぱり正義ですね。

2019年5月──第1世代Apple Pencilは、ある観点で完成度が低い

 5月の記事は3本。「Apple Pencilをもっと便利に使う!」「iPad mini 5でサイクリングしてみる」「腕時計をスマートフォンで簡単操作!」でした。

iPad mini(第5世代)で使える第1世代Apple Pencilをより便利に使えるようにするアイテムと、第2世代Apple Pencilをさらに便利にするアイテムをレビューしました。
iPad mini(第5世代)を自転車のハンドルに装着してナビ的に使っての実感をレポートをしました。
スマートフォンとBluetooth接続して使える腕時計をレビューしました。

 5月の最初の記事である「Apple Pencilをもっと便利に使う!」という記事について内省してみますと、筆者はやっぱり第1世代Apple Pencilに不満たっぷりですネ。第2世代Apple Pencilの完成度・使用感が非常に高いことから、なおさらそう感じているっぽいです。って他人事みたいに書いてますが、第1世代Apple Pencilは使えばまあ非常に便利ではあるんです。でも未完成って感じの要素がところどころに。机上で転がるし充電プラグのキャップは無くしそうになるし充電時に「端末に挿す」というのはもはや有り得ないスタイル。そんな第1世代Apple Pencilは、性能的には秀逸なデジタルペンですが、デジタルペン全体の使用感においては完成度が低いと思います。

 次の記事、自転車にiPad mini(第5世代)を装着してナビ的に使うという話ですが、便利は便利なんですが、いつもやることじゃない……かも。やっぱり自転車ナビとしてはiPad mini(第5世代)は大き過ぎでした。フロントバッグに入れ、休憩時に使う端末として考えれば優れていますが。

 スマートフォンとBluetooth接続して使える腕時計ですが、この方向はアリだと思います。現在でもそう思う。スマートウォッチとは全然違う方向性ですが、スマートフォンと接続することによって「これまで使いやすいとは言えなかったモノや機能」が「グッと使いやすくなる」ということは、この腕時計に限らず十分起こり得ると思います。

2019年6月──そこそこ役立っている小物類

 6月の記事は4本。「自転車にスマートフォンとバッテリーを同時装着!」「スマホと相性抜群のポケットGPS!」「Apple Watchはスポーツ用品だったのか!」「自由度の高いホルダーでタブレット端末を車載」でした。

自転車などにスマートフォンとモバイルバッテリーを同時に装着できるホルダー、UNiQ「Fanta Stick Holder BICYCLE」をレビューしました。
スマートフォンとの連携に優れたGPSロガーBad Elf「GPS PRO+」について書きました。
2018年9月発売のApple Watch Series 4をサイクリングに活用したという話です。
カップホルダー装着式でスマートフォンやタブレットに対応した、設置の自由度が高いクルマ用ホルダーをレビューしました。

 まず自転車などにスマートフォンとモバイルバッテリーを同時に装着できるホルダーですが、これは相変わらず便利。シリコーン製のバンド部はいつか切れそう……とは思うんですが、けっこう頑丈で切れる気配もありません。自転車からスマートフォンへ伝わる振動も少なめのようで、裸のスマートフォンをマウントするのにもけっこう安心感がある。前出の自転車用スマートフォンホルダーQUAD LOCKほど高価でもない。そんなバランスの良さと使いやすさで気に入っています。

 GPSロガーのBad Elf「GPS PRO+」ですが、非常に秀逸です。コレがあると、他のGPSロガーの必要性は考えなくなる感じ。スマートフォンとの連携も良く、GPS無しのWi-Fi版iPadやiPod touchなどと組み合わせれば、高精度位置情報を得つつマップアプリを使うのも現実的。ただ、アウトドアで多用するには若干華奢なので、もっとヘビーデューティーな作りにして欲しかったと思います。

 それからApple Watch Series 4。サイクリング時の心拍チェックやGPSロギングなどに使ってみたら、あら便利♪ そうか~Apple Watchってスポーツ用品というかフィットネス用品としての魅力がこんなにあったのか~、と思えた経験でした。その時から体を動かす時はApple Watch Series 4を常用しています。なお、現在の最新版Apple WatchはSeries 5です。

 そしてクルマのカップホルダーにセットできるタブレット・スマートフォン用のホルダー。自分で言うのもナンですが、筆者ったらこのカテゴリー好きですね~。はい、好きなんです! でも、クルマにタブレットを装着するスタイル、ちょ~っとヤリ過ぎ感があります。大きめスマートフォンくらいがちょうどいいのかも。なお、この記事で紹介しているホルダーは、大きめスマートフォンをしっかり支えられて実用的です。

 てな感じの2019年上半期分総括。使わなくなったものもあり、後から考え方がシフトした対象もあり、あるいは今もなお便利に使い続けているものもある、そんな半年分でした。来週は「2019年下半期分総括」を掲載する予定ですので、どうぞお楽しみに~♪

スタパ齋藤

1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。