スタパ齋藤の「スタパトロニクスMobile」

一瞬で気に入ったモバイル関連小物×3品

使った瞬間、あら便利! そして常用品へ

 相変わらず「何これオモシロそう、便利そう」と思ったら即買っちゃう筆者です。買って使ってみてイマイチだとスルーするわけですが、「コレは良かった」となると本連載などでご紹介するハコビです。

 で、今回は、最近買って使って良かったモノを3品ご紹介。良かった……というより、筆者的には超気に入ってしまい、一瞬で常用品となった「スゲく良かった品」です。

 具体的には、ロジクールの小型・薄型・静音のワイヤレスマウス「Pebble M350」(公式ページ)、サンコーの「カードリーダーになる21枚収納カードケース」(公式ページ)、サンコーの「入れるだけUSB電池充電器 充電ポット」(公式ページ)。これらについてレビューしていきます。

左から、ロジクール「Pebble M350」、サンコー「カードリーダーになる21枚収納カードケース」、サンコー「入れるだけUSB電池充電器 充電ポット」。一見、どれも普通っぽい製品ですが、使ってみると独特の良さがあります。刺さる人には深く刺さるという感じの3製品と言えましょう。

 とりあえず各製品の良さをザッと述べますと、ロジクール「Pebble M350」は携帯時・出先での使用時にアリガチだった小さいけれど常時感じる不満を解消してくれて、使用時の気持ちよさがナイス。サンコー「カードリーダーになる21枚収納カードケース」は多量のメモリカードやSIMが収まりつつカードリーダーになる技ありケース。サンコーの「入れるだけUSB電池充電器 充電ポット」は筒型電池用充電器にアリガチな不便をスッキリと解消しつつ実用的な付加機能も搭載していて便利。てな感じですが、以降、各製品の機能性や使用感を見ていきましょう。

持ち運びやすく人前でも気兼ねせず使えるロジクール「Pebble M350」

 まずはロジクール「Pebble M350」(公式ページ)。「静音性」という部分をひとつの売りにしているワイヤレスのモバイルマウスです。「クリック感覚はそのままに、ノイズを90%軽減」(パッケージより)だそうです。

 筆者の場合、人前で使うモバイルマウスのクリック音が気になっており、例えば「……(カチカチと音出しててスイマセン~)」的な気分になることがあります。このマウスなら、クリック音が静からしいから、そういう気兼ねもなくなる? そう考えて購入しました。

 参考価格は3380円(税込)です。以下、写真と説明文でPebble M350の主要部分を見ていきましょう。

Pebble M350は付属USBドングルでもBluetoothでも使える光学式のワイヤレスマウスです。サイズは縦107×横59×厚さ26.5mmで、質量は単3形乾電池込で約100g。電源のオンオフは底面のスライドスイッチで行い、USBドングル接続かBluetooth接続かはスライドスイッチ横のボタンで切り替えます。カラーバリエーションは写真のグラファイトのほか、ローズとオフホワイトがあります。余談ですが、試したところ、Logicool Unifyingレシーバー(無線接続用の小型USBレシーバー)を使用してのPC接続もできました。
小型ですが、2つのクリックボタンや押下できるホイールは普通サイズのマウスと同程度なので違和感なく使えます。また、突起がなくて薄いデザインなので、バッグへの収まりも良好。携帯してのモバイル用途に好適です。
マウス上面は写真のように脱着可能(マグネット式)。内部には単3乾電池×1本とUSBドングルが収納されています。電池持続時間は1日4時間使って約18ヵ月。

 期待の静音性ですが、普通のマウスのように「カチカチ」という高音系のクリック音ではなく、「コツコツ」という感じの低音のクリック音なので、確かに静か。完全に無音ではないのですが、静かなミーティング中に使ってもさほど気にならないレベルです。

 ホイールの回転音も静かで、速く動かさなければほぼ無音という感じ。ただしホイール押下音はクリック音よりも少し大きめです。

 正直、静音性について過度に期待していた部分もあって、ちょっと物足りない感じ。ですが、手持ちのモバイルマウスの中ではダントツの静かさなので十分満足できています。

 あと、手持ちのモバイルマウスと比べると、このPebble M350は小型で薄いのが非常にイイ。携帯性が良好です。高い携帯性がありつつ、ボタン類は普通のマウスと同等のサイズで扱いやすいので、出先で快適に使えます。

 静か、携帯性が良好、ボタン類も扱いやすい、それからUSBドングルでもBluetoothでも使えて、電池の保ちもいい。それぞれの要素はわりと地味なんですが、こういう感じでモバイルに都合のよい要素が揃っているマウスは少ない。そんなわけで、このマウスを使い始めたら他の手持ちモバイル向けマウスはお蔵入りになってしまいました。

 ただしこのマウス、ユーザーによってはその薄さが不便につながるかもしれません。マウスの持ち方の違い(かぶせ持ち/つまみ持ち)で、扱いにくさが出るかも?

【かぶせ持ち】 手のひらでマウスを覆う持ち方。手のひらはマウスの背中(パーム/バックアーチ)に触れるケースが多く、主に手首~肘を使ってポインタを操作することになります。
【つまみ持ち】 マウスの左右サイドを指(親指と薬指/小指あたり)でつまむ持ち方。マウスに触れるのは5本の指のみなので、より繊細なカーソル操作が可能だと思います。筆者の場合はコレ。

 筆者はつまみ持ちなので、マウスの高さが低くても違和感がありません。むしろ低い方が快適なくらいです。でも、かぶせ持ちのユーザーの場合、マウスの背が低すぎると机面に手のひらが接したりして使いにくいかも、というわけです。

カードが21枚入り、カードリーダーにもなるケース

 続いて、サンコーの「カードリーダーになる21枚収納カードケース」(公式ページ)。製品名どおり、21枚のカード類を収納できるハードケースで、USB 3.0対応のメモリカードリーダーとしても機能します。

 直販価格は2280円(税込)。以下、写真と説明文で見ていきましょう。

樹脂製のハードケースで、サイズは横105×縦75×厚さ20mm。コンパクトですがゴツめで、耐衝撃・耐防塵があります。
内部には各種カードが収納可能。入れられるカードは、CFカード×3枚、SDカード×7枚、microSDカード×6枚、SIMカード×1枚、microSIMカード×2枚、nanoSIMカード×2枚で、合計21枚入ります。また、端末のSIMカードスロットを押し出すためのカードピン(付属)も収納可能。
青いカード収納部は、3階建てというか、3層構造になっています。下層にmicroSDカードやSIMカードが入り、その上にある中層にSDカードが入り、その上にある上層にCFカードが収まります。層を区切る仕切りのようなものはありません。各層で保持されたカードが重なるような状態です。
USB 3.0対応のカードリーダーを内蔵しています。対応カードはCFカード、SDカード、microSDカード。USB 3.0対応ケーブル(45cm)が付属するほか、USB Type-A端子をmicroUSBやUSB Type-Cに変換するコネクターも付属しています。なお、使用可能なカード容量は、microSDカードとSDカードが128GBまで、CFカードが64GBまでとなっています。

 筆者の場合、CFカードはほぼ使いませんが、SDカードやmicroSDカードは多用します。また、予備のSIMカードも数枚持っています。で、このカードケースは、これらカードをひとまとめにできるのが便利。ケースが1つで済んでスッキリ。さらにSIMピンも収納。とても実用的です。

 使用感としては、青い部分がやや柔軟な素材で、カードをちょうどよく保持してくれるのがイイ感じ。SDカードを6枚持ち歩くと、下層にあるmicroSDカードやSIMカードが取り出しにくくなる(いったんSDカードを取り出してから下層のカードを抜く必要がある)のが少々残念ですが、実際はそこまでたくさん詰め込まないので、まずまず実用的という印象。

 ただ、CFカードまで入れると「microSDカード出すのにいちいちCFカードとSDカードを外す必要がある」となることがありますので、3層はちょっとやりすぎかな~とも思います。でも筆者はCFカードをほとんど使わないので、フツーに便利に使えています。

 カードリーダーにもなるという点も実用的。スペック的にSD系カードは128GBまでですが、筆者が使用中の最大容量カードも128GBなので、特に問題にはなっていません。短めのUSB 3.0ケーブルに加えて2つの変換コネクターが付属している点もナイス。iPad Proに問題なくつなげられました。

 何というか「こういうケースが欲しい!」と考えている人が作ったような実用性が感じられます。作った人のニーズと筆者のニーズがぴったり合った感じ。カードの携帯にも保管にも便利なので、もう1つ買おうかなと考えております。

充電の小さな不便が解消される多機能充電器

 最後に、サンコーの「入れるだけUSB電池充電器 充電ポット」(公式ページ)。筒型電池用の充電器で、ニッカド/ニッケル水素二次電池の単4形×2本と単3形×2本、それからリチウムイオン二次電池の18650×2本を同時に充電できます。電源はUSB-ACアダプターやUSBポートで、つまりUSB充電式の充電器。さらに、中に18650電池を入れた場合、スマートフォンなどをUSB充電できるモバイルバッテリーとしても機能します。

 直販価格は3980円(税込)。以下、写真と説明文で見ていきましょう。

筒状の充電器です。サイズは高さ98×幅59×厚さ57mmで、質量は約121g。電池6本(手持ち品)と付属ケーブルを含めた質量は300g(実測値)でした。
手前のボタンを押すとフタがパカッと開いて電池室が現れます。そこにプラス側(ポッチのある方)を上にして電池を入れ、フタを閉めてUSB接続すれば充電が始まります。充電が終わったら、充電器のフタを開いて傾ければ電池が出てきます。
背部には電池充電のためのmicroUSB用ポートと、モバイルバッテリーとして使うためのUSB Type-A用ポートがあります。モバイルバッテリーとして使う時は18650電池をセットする必要があります。フタ上部には充電状態を示すLEDインジケーターがあり、直感的でわかりやすい。それぞれ単独で充電状態が示され、4色とも点灯し続けた電池は満充電です。

 この製品を知った時に「ちょっとイイかも」と思いました。それは、電池を出し入れしやすそうということ。筒型電池の充電器って、電池の挿抜が超やりにくくありません? 電池セットしたら最後、全然抜けない~、みたいな充電器もあります。18650なんかの充電器はバネ式だったりして抜きやすいものもありますが、それでも「なんでこんなに力が必要?」みたいなことが少なくありません。

 で、この充電器の場合、電池をスロットに落としてフタを閉めるだけで電池セット完了。電池を抜く時は、フタを開いて本体を斜めにすれば電池が出てきます。これが非常に便利。充電器に関する大きな鬱憤がまずひとつ消えます。

 それから、USB充電式ということ。急速充電とかそーゆーことはできませんが、身近な電源を利用できてお手軽。専用ACアダプターの類もないわけで、電池充電のために新たにコンセントを長時間塞がないというのが非常に実用的です。

 あと、机上に置いても場所を取らないのがイイ。直径60mm程度で高さ100mm程度の筒からUSBケーブルが出てるだけ。小さめカップのようなサイズなので、「この充電器邪魔だな~」という感じもしません。

 18650電池を入れるとモバイルバッテリー(5V/1A)として使えるのも、ちょっとイイですね。さらに白色LEDライトを内蔵していて、これも18650電池を入れているときに使えるわけですが……これは蛇足だったかもしれない。でも緊急時に役立つかもしれないけど、LEDがちょっと暗めかもしれない。

 余談ですが、この充電器の底面に、14500や10440に対応しているっぽいことがプリントされていました。18650より小さいリチウムイオンの筒型二次電池ですね。

充電器の底面にこんなプリントが(左)。中央写真はリチウムイオン二次電池各種で、左から、26650、18650、14500、10440。右写真は単3形アルカリ電池と14500電池を並べたものです。14500は一般の単3形電池とほぼ同じ太さ(長さは一般の単3形電池よりも数mm長い)。ただし、リチウムイオン二次電池と、一般の乾電池やニッケル水素二次電池などとは電圧がかなり異なるので、乾電池などの代りには使えません(使うと危険です)。

 18650に加え、14500や10440といったリチウムイオン二次電池の充電にも対応しているのか? でも、公式ページには「※単3・4電池はニカド、ニッケル水素充電池のみに対応します」となっていますので、サポート外なんですね。試してみたいけど……ちょっと怖い。

 さておき、結局、筆者にとってこの充電器は、「よく使う二次電池に対応」していて「電池の出し入れが超絶ラク」で「USB充電式なので手軽に使える」というあたりがサイコーに便利です。非常に使いやすいので、税込み3980円とちょっとお高いんですが、もう1個買いたい気持ちです。

 といった感じの「一瞬で気に入ったモバイル関連小物×3品」。どれも筆者お気に入りの品ですので、興味のある方はぜひチェックしてみてください♪

スタパ齋藤

1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。