Android駆け込み寺
Googleの「Pixel 9a」、「Pixel 9」との違いは?
2025年3月28日 09:49
3月20日(日本時間)、Google Pixel 9aが発表された。日本のGoogle Storeには未だ「発売予定」という表示しかないが、Pixelのヘルプページにはハードウェア仕様が掲載されている。aシリーズの前モデル「Pixel 8a」との比較に続き、今回はPixel 9シリーズの標準モデル「Pixel 9」との違いを見てみた。
なくなったカメラバー
2021年に発売された「Pixel 6」で初めて採用された背面のカメラバー。Pixel 9aではそのカメラバーがなくなり、フラットな背面になったことが外観上の最大の変化だ。
ディスプレイは9と同じ6.3インチ、1080×2424ピクセル(422.2PPI)のActuaディスプレイ。ピーク輝度も同じ2700nitとなり、aシリーズ史上最も明るいディスプレイになった。Google Pixelヘルプに記載されているスペックで9と異なるのはコントラスト比のみで、9が200万:1以上なのに対し、9aは100万:1となっている。
9aのサイズは高さ154.9×幅73.7×奥行き8.9ミリ、重さ185.9グラム。9が高さ152.8×幅72.0×奥行き8.5ミリ、重さ198グラムで、サイズはほぼ同じだが、9aの方が12グラムほど軽い。
カラーは赤系のPeony(牡丹)、ブルー系のIris(アイリス)、Porcelain(磁器)、Obsidian(黒曜石)の合計4色展開。9は濃いピンク色のPeony(牡丹)、淡いグリーンのWintergreen(ヒメコウジ)とPorcelain(磁器)、Obsidian(黒曜石)となっており、IrisとWintergreenで異なるが色味的には近い印象だ。
9aの背面カメラは4800万画素のメインカメラ、1300万画素の超広角カメラのデュアルカメラ。一方、9の背面カメラもデュアルだが、5000万画素のメインと4800万画素の超広角で、特に超広角カメラの画素数に大きな違いがある。超広角カメラはF値も9がF1.7のところ9aはF2.2、イメージセンサーのサイズは9が1/2.55インチのところ9aは1/3.1インチとなっている。
なお、どちらも超広角カメラはマクロフォーカス機能を搭載している。
ちなみに、メインカメラについては、F値はほぼ同じだが、イメージセンサーのサイズは、9が1/1.31インチのところ、9aは1/2インチとなっており、9aの方がやや大きい。また、フロントカメラは9が1050万画素なのに対し、9aは1300万画素になっている。
Pixel 9シリーズで搭載された、撮影者を交代して2枚の写真を撮るとAIが自然な1枚の写真に合成する「一緒に写る」機能が9aにも搭載された。集合写真で各々の表情を選択して合成できる「ベストテイク」や不要なものを消して背景を生成する「消しゴムマジック」、動画の雑音を調整できる「音声消しゴムマジック」などの編集マジックに対応している。
プロセッサーは9と同じGoogle Tensor G4を搭載するが、メモリは9が12GB搭載しているところ、9aは8GB。ストレージはどちらも128GB、256GBを用意している。バッテリー容量は9の4558mAhよりも大きく5100mAh。バッテリー駆動時間も24時間以上から30時間以上へと長くなっている。
ディスプレイのカバーガラスは、9がCorning Gorilla Glass Victus 2だが、9aはCorning Gorilla Glass 3を採用。防水防塵性能はともにIP68となっている。
OSは、9のときはAndroid 14だったが、9aはAndroid 15を搭載する。引き続き7年間のOSアップデートとセキュリティアップデート、Pixel Drop(ソフトウェアアップデート)に対応する。
Pixel 9と比べて大きく異なる部分は、カメラバーがなくなった背面のデザインと、10グラム以上軽くなった重量。メモリ容量や背面の超広角カメラのスペックの違いなどが価格の違いに影響していると思われる。
一方、ディスプレイはサイズ、輝度、120Hzのリフレッシュレートへの対応など、9にかなり近いスペックになっている。プロセッサも9と同じでありながら、米国の価格は499ドル(約7.5万円)からで、Pixel 9の発売時の価格799ドルよりも大幅に安い。日本での価格がどうなるかは分からないが、今回もかなりお買い得なモデルであることは確かなようだ。
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