スタパ齋藤の「スタパトロニクスMobile」

USB充電式モバイル扇風機が進化していた件

想像以上に快適だったハンディ扇風機

 去年あたりから急激に流行しつつあるっぽいポータブル扇風機。USB充電式の、いつでもどこでも使えるハンディ扇風機とかですね。筆者も今年から使用開始……した途端に「これはイイ!」とハマり、なんかこう、USB充電式扇風機の「沼」に足を突っ込んだ気がしております。

アッと言う間にこんなに追加購入しちゃいました! どれも十分実用的。ネットで売られている安価なものが多いですが、フツーに使えますし、便利……ていうか涼しくてイイ!

 というわけで、今回は筆者が使用しているUSB充電式のモバイル扇風機各種について。それぞれを紹介しつつインプレッションを書いてみます。

 まずは至ってベーシックなモバイル扇風機。リズム時計工業の「シルキーウインドモバイル 9ZF026RH」シリーズ(公式ページ)です。以下、写真と説明文で見ていきましょう。

リズム時計工業の「シルキーウインドモバイル 9ZF026RH」シリーズ。ハンディタイプのUSB充電式扇風機で、サイズは高さ17.2×幅8.5×厚さ3.5cm、質量は130g。ボタンを押すと電源オンで、風量が弱→中→強→ターボに切り替わり、もう一度押すと電源オフ。多くのモバイル扇風機と同じ操作方法です。リズム独自の2重反転ファンを採用していて意外なほど風量があり、ターボ送風だと「おっ意外に凄いね!」と喜べる感じ。カラーバリエーションは4色で、右端は「URAWA REDS」カラー。筆者はホワイトを買いました。実勢価格は3000円前後。
本体には樹脂製のカラビナが付いていて、バッグやリュックから吊して携帯することもできます。コンパクトで厚さが35mmなので、バッグに入れてもあまり嵩張りません。専用スタンド付きで、机上などに立てて使うことも可能。USB充電用のポートはUSB Type-Cで、長さ30cmのType-C/Type-Aケーブルが付属します。満充電からの稼働時間は、弱で約8時間、中で約4時間、強で約1.5時間、ターボで約30分です。

 筆者が初めて買った充電式のハンディタイプ扇風機がコレ。4月頃ヤケに暑くて考えがまとまらなかったので衝動買い、みたいな。購入後に「でもまあモバイル扇風機じゃなくても扇子か団扇があればいいんだよなぁ」とか、購入後に思っちゃダメ的なことを考えもしましたが、使ってビックリ! 結果オーライ! あら快適! 「なるほど、だから流行ってるのか」と思いました。

 まず、電動で送風されるのでラク。弱や中くらいの送風なら、外出先や公共交通機関など多少騒音がある場所だとファンの音も気になりません。扇子や団扇のパタパタという音もなくて「あおぐ」という動作も要りませんので、顔や体の前でただ風が発生して涼しくなるという快適さ安楽さがあります。

 あと、体の一部を集中的に冷やすことができるのもイイ。扇子とかだとせいぜい首から上の頭全体へ送風するって感じですが、こういうハンディタイプの扇風機は対象に近接させられるので、首筋だけとかオデコだけとか、そういう狭い範囲への送風が可能です。なので、部分的に急冷却が可能。冷感も強くて心地よいというわけです。

 ツイデに、扇子などではしにくい「シャツの中への送風」もフツーにできます。暑い日に出先から戻って、冷房は効いているけどまだ汗だく状態、という場合にターボ送風でシャツ内に冷気を送風すると、すぐに汗が引いてスッキリです♪

 てな感じで、モバイル扇風機が持つポテンシャルを知って感動した筆者。そこから「もっとイイのはないのか!」とハマっていったのでありました。

あっ! と思って衝動買いした進化形

 Amazonとかで「ハンディ USB 扇風機」あたりをキーワードに検索すると、すんごい種類のモバイル扇風機がヒットするわけですが、見ていくと非常にユニークな製品が少なくありません。そういった製品を、モバイル扇風機にハマった筆者がギラギラした目で見ていたら、「あっ!」と思った製品を発見。即購入しました。Amazonにて購入したHandFanブランドの扇風機。以下、写真と説明文で見ていきましょう。

あっ! と思って衝動買いしたのがコレ。HandFan ブランドのモバイル扇風機です。もちろんUSB充電式。風量は5段階に調節でき、弱い送風で20時間程度、最強の送風で8時間程度使えるとなっています。サイズは高さ22.8×幅10.4×厚さ3.8cmで、質量は222g。常時携帯するにはちょっと大きめ。2069円で買いました。
ファンの部分は180°回転します。手で持つ部分を下にして置けば、机上設置スタイルで使えます。付属のクリップを装着すると、棚などに留めて使うことができます。
あっ! と思った理由のひとつは、モバイルバッテリーとしても使えること。バッテリー容量は5200mAh。背面のmicroUSBポートにスマートフォンなどをつないで充電できます。
あっ! と思ったもうひとつの理由は、扇風機部分とバッテリー部分が分離できること。モバイルバッテリーによっては、この扇風機部分をダイレクトに装着して使えたりします。
左はモバイルバッテリーにファン部分のみをセットして使っている様子。右は11インチ iPad Proと接続して使っている様子。マジでか!? って感じの汎用性です。まさかiPad Proで涼しくなれるとは考えてもみませんでした。

 応用力のあるモバイル扇風機ですね~♪ サイズがちょっと大きめですが、モバイルバッテリーにもなるし、扇風機部分を別のモバイルバッテリーに装着して使えたりで、なかなか愉快。風量も十分あり、抑えめの風量にすれば静音性もあります。

 余談ですが、このモバイル扇風機を気に入って、別の HandFan ブランドの扇風機も購入したんですが、同じブランドながらいろいろ異なる点がありました。モバイルバッテリーにもなるとか、ファン部分が分離式だというのは同じでしたが、形状も送風の段階数も違っていました。HandFanブランドのモバイル扇風機は種類が多いようですので、購入時は説明をよく読んで、求める性能や機能性を確認したうえでポチッとイッてください。

コンパクトさを求めるなら

 モバイル扇風機を常時携帯するならコンパクトであることも重要、と考えがちになったのは、梅雨に入ってから。けっこう涼しい日が多めの2019年梅雨に入ったら、モバイル扇風機の活躍頻度もやや下がってきました。そこで携帯性重視でモバイル扇風機を物色。

 結果、2つのお気に入りができました。どちらもAmazonにて購入した品で、Ridodoブランド品と「飛鳥の光」ブランド品です。以下、写真と説明文で見ていきましょう。

Amazonにて購入した飛鳥の光ブランドのモバイル扇風機。1399円で買いました。サイズは、高さ12.65×幅7.9×厚さ2.15cmで、重さは70g。軽くて薄くて突起がないので携帯性に優れています。風量は2段階切り替えで、使用時間は1.5~2.5時間。ほぼポケットサイズと言っていいサイズ感なので、非常に気楽に持ち歩けてパッと出してすぐ使える感覚。一方、非常にシンプルで携帯性が良いこととのトレードオフで、付加機能はありません。また、電池持続時間もちょっと短め(バッテリー容量800mAh)。
Amazonにて購入したRidodoブランドのモバイル扇風機。1499円で買いました。携帯時はファンが格納されて筒状になります。使用時はそれを開いて使います。携帯時のサイズは高さ12×幅3.7×奥行き4cm、使用時は高さが23cmくらいに伸びます。質量は約142g。風量は弱と強の2段階切り替え。満充電からの連続使用時間は、弱で約21時間、強で約12時間となっています。2枚羽の小型ファンなので大風量は望めませんが、暑い時にまずます涼を得られる扇風機です。ファンが露出していて使用時にやや注意が必要ですが、回転中のファンに触れると動作が止まる安全機構が備わっています。
持ち手の部分を折れば机上に設置しても使えます。じつは多機能なモバイル扇風機で、モバイルバッテリーとして使えたり、LEDランプを内蔵していたりもします。バッテリー容量は2000mAhなので、充電用途にはやや物足りないですが、ほどよく明るい白色LEDは実用的。本体色がホワイトの場合、LEDライトとして使う時に持ち手を開くと、持ちて部分がディフューザーのように機能します。安価なわりには多機能でありつつ実用性も高く、好印象。

 どちらも余裕で常時携帯できるサイズがイイ感じ。サッと取り出して汗が引くまでちょっと使い、バッグかポケットにしまって、さぁ行動、みたいなスムーズな使用感が共通しています。

ネタ? と思わせる変わり種だけど、案外ツカエル2機種

 最後にちょっと風変わりなモバイル扇風機を2機種。やはりAmazonにて購入したもので、NIJIAKINブランド品とYOCHANDAブランド品。どちらも「自転車いじりのときに汗を止めてくれるモバイル扇風機ないかな~」と探していて買ったものです。以下、写真と説明文で見ていきましょう。

Amazonにて購入したNIJIAKINブランドのモバイル扇風機。1299円で買いました。首掛け式で、胸部あたりから顔に向けて送風するというタイプです。サイズは横15.1×11.6×4.1cmで、質量は138g。風量はダイヤルでの無段階調節が可能で、連続稼働時間は3~6時間。電源として付属の18650リチウムイオン二次電池(2800mAh)を採用しており、18650電池があれば手軽に電池交換が可能です。空気吸込口中央に付属のスポンジを入れてアロマオイルなどをたらすと、香りとともに風を楽しめるようです。実際に使ってみると、首から顔へと常に風が当たっていて予想以上に快適。作業中に額を拭う回数がかなり減りました。メガネに汗が落ちることも減って、いろいろ快適です。ただ、けっこう目立つので、室内などでの利用がいいかもしれません。あとこれ、モバイル扇風機としては珍しく18650電池採用の製品。18650が1本付属と考えると激安扇風機ですし、18650を常用しているなら好都合だったりしますので、けっこうおすすめかも。
Amazonにて購入したYOCHANDAブランドのモバイル扇風機。2299円で買いました。腰のベルトに装着するタイプで、シャツの中に送風するというもの。サイズは高さ8×幅8.7×奥行き7cmで、質量は126g(実測値)。風量は3段階切り替えで、最長4時間の連続使用が可能となっています。ベルトの上に装着し、本体の側面にシャツを被せて、シャツの端を本体側面下部のクリップで保持して使います。その効果は予想通りで、なかなか快適。いわゆる「空調服」ほど体全体が冷えるわけではないのですが、本体上方向周辺はしっかり冷却されて汗が乾きやすくなります。ただ、シャツの端をしっかりクリップで留めておかないと、吸気部にシャツが吸い込まれて風が送られなくなったりするので、ちょっと使い慣れる必要があります。

 といった使用感の風変わりモバイル扇風機×2機種。最初はわりとダメモトで買ったんですが、意外にツカエル! 自転車整備以外にも、部屋掃除や片付けのときにちょこちょこ使っている2つのモバイル扇風機です。

 以上、最近の筆者がハマっているモバイル扇風機。イイ感じで使えている製品をご紹介してきました。興味があればぜひチェックしてみてください。案~外、涼しいし楽しいですよ♪

スタパ齋藤

1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。