スタパ齋藤の「スタパトロニクスMobile」
iPhone 11 Pro Maxの超広角撮影「成功のカギ」はスマホ用グリップにあった!
2019年11月25日 06:00
便利なグリップを3タイプ購入! 神グリップもあったヨ♪
最近の筆者はスマートフォン用のグリップを多用中。スマートフォンに装着すると、撮影時に安定的に持って構えて撮れるというグッズですね。
なぜスマホ用グリップ? メインのスマートフォンをiPhone 11 Pro Max(レビュー記事)にしたんですけど、そのカメラ性能が凄い。よ~く写るし、超広角レンズも非常にイイ。しかし、若干の問題があり、それを解決すべくグリップ類を使い始めたのでした。
ところで、iPhone 11 Pro MaxなどのiPhone 11シリーズには超広角レンズが搭載されています。これは「非常に広い視野(画角120°)を1枚の写真に写し込めるレンズ」で、35mm換算だと13mm相当。目の前に広がっている視野を全部写真に写し込めるような感じです。
レンズも画質も秀逸なiPhone 11シリーズ。もはやウェブメディア用ビジュアルとしてシッカリ使えるレベルです。なので、例えばインプレスのe-bike Watchの最近の写真は専らiPhone 11シリーズで撮っていたりします。自転車で移動しつつの写真撮影は、ミラーレスカメラやコンパクトデジカメよりも携帯性が高いスマートフォンの方が便利だったりもしますし♪
ただ、筆者のiPhone 11 Pro Maxで超広角撮影する時、小さな問題が。不意に指が写り込んじゃうんですね。特に直射日光下で画面が見づらい状態で撮影していると、画面の端に指が入っているのに気づかないことがけっこうあります。
iPhone 11シリーズの超広角撮影は「撮れ高」がイイし、画質も十分。仕事で使えるレベルだけど、気を抜くと指の写り込み問題が。じゃあどうする?
アレコレ考えた結果、スマートフォン用のグリップを使うとイロイロと解決できることがわかりました。手ブレ補正が効かない超広角撮影でも、片手でガッチリとホールドしてブレていない写真を撮影可能。そしてレンズに指がカブることも激減!
なーるほど好都合じゃんスマートフォン用グリップ。てなわけで以降、筆者が試したスマートフォン用グリップ製品を、購入した順にレビューしていきます。
とりあえず片手でホールドできるグリップを!
スマートフォン用グリップを買うにあたって、ミラーレスカメラのように右手でグッと掴めるようなものを考えました。ああいうタイプなら、十分力強くホールドした状態での片手撮りができそう。また、iPhoneの「ボリュームボタンが無い側」を掴むように装着するので右手とレンズの位置が離れますから、片手撮りするなら指がレンズにカブるようなこともなさそう。
そこでまず買ってみたのが、Neewerブランドの「スマホリグ フィルムメーカーグリップ」という製品。Amazonで税込1299円でした。以下、写真と説明文で見ていきましょう。
コレかなりイイ感じです。グリップとしてシンプルに使えつつ、三脚取付用のスマホホルダーとしても実用的。作りも悪くないし、1299円だし、Neewer製品コスパ高いわ~。
さて、広角撮影はどうだったかと言えば、ホールド感がかなりイイので、しっかりと手ブレ防止になりつつ、片手で撮影できるので指の写り込みもナシ。スマートフォンに軽く左手を添る場合でも、端末左上下端を人差し指と親指でつまめば指が写り込むことはまずありません。
それと、片手で撮影できると屋外撮影時にメリットがあります。それは左手を「日よけ」や「画面への写り込みよけ」として使えること。太陽が眩しすぎて画面がよく見えないとか、画面が周囲の物を反射して表示が見えにくいといったことを、左手で影を作って防止できるわけですね。
片手撮りができつつ画面の見やすさも向上。こんなアイテムをひとつ追加しただけなのに、iPhoneでの写真撮影がかな~り快適化しました♪
Bluetoothシャッター付きホルダーは便利!
前出のグリップを使っていて、若干不便なのがソフトウェアシャッターボタンを押す操作。親指でタップするシャッター操作だと、不意に撮影モードを変えてしまったり、思い通りのタイミングで押せなかったりします。
そこで探したのが、物理的なシャッターボタンを備えたスマートフォングリップ。bitplayの「SNAP! Grip」(公式ページ)という製品を見つけて購入しました。国内正規代理店直販価格は税込6875円。以下、写真と説明文で見ていきましょう。
スマートフォンを片手で握って構え、人差し指の操作でシャッターが切れて、かな~り快適に撮影しまくれるスマートフォン用グリップです。撮り歩き時にこういうグリップを使うと、明らかに撮影が捗ります!
ただ、残念な点が少々。ひとつはBluetoothリモコンのオンオフが自動であること。シャッターボタンを押せばオンになり、不使用状態が3分続くとオフになるというタイプなんです。この自動オンオフ、一見便利そうに思えるんですが、時々不便。
このBluetoothリモコンはボリュームを上げる操作をするタイプです。多々あるスマートフォン用のBluetoothシャッターリモコンと同様ですが、このタイプのリモコンがスマートフォンに接続されていると、ソフトウェアキーボードが使えなかったりします。Bluetoothシャッターリモコンを外部キーボードだと認識しているため、ソフトウェアキーボードが出てこないんですね。
なので、リモコン使用中や、リモコンを使い終えて3分経っていない状態では、メールやメッセージなどで文字入力ができません。そういう挙動がたまに不便。
もうひとつ、リモコンのボタンが押下されるとオンになってスマートフォンに自動接続されますので、バッグの中で不意にオンになったりすると、上記と同様の不便さが突如発現。あるいは、バッグの中で不意にオンになりつつボタンが押され続けると、いつの間にかスマートフォンのボリュームが最大に! みたいなことも起こり得ます。
Bluetoothシャッターリモコンの電源が自動オンオフだと、こういう細かな問題が出てくるわけですね。やはりBluetoothシャッターリモコンの電源は手動の方がいいような気がする筆者なのでした。
出た! 神グリップ! これサイコー♪
最後に、Adonit(アドニット)の「PhotoGrip」(公式ページ)。ディスク式スタイラスペンなどでけっこう知られているあのブランドですね。Amazonにて税込4224円で買いましたが、このグリップ、使ってみたらほとんど抜け目ナシって感じで、かなりサイコー。現在の筆者にとっては神グリップです! ともあれ、写真と説明文で見ていきましょう。
グリップ感が良好で適度なサイスがあり、とても快適に使えるスマートフォン用グリップです。また、Bluetoothシャッターリモコンですが、長押しで電源オンで、そこから長押しで電源オフ。電源オンオフを至ってフツーに任意に行えるシンプルさが便利です。なお、リモコンが無操作で10分が経過すると自動で電源オフになります。
それから細かな部分もよくできている。例えばこのBluetoothリモコン、iPhone 11 Pro Maxと接続中でもソフトウェアキーボードが利用できるという仕様。さらに、iPhone側でカメラアプリを立ち上げていない状態では、ボタンを押すごとにボリュームのアップ/ダウンを交互に繰り返します。なので、ボリュームの上がりすぎ問題は起きない。いや~、そんなあたりをよ~く心得て作ってありつつ、価格も抑えめで、ナイス!
このテのBluetoothシャッターリモコン脱着タイプのスマートフォン用グリップ製品って、実は意外に少ない。数えるほどしかありませんが、そんな中でこのPhotoGripはミョーに完成度が高いというか作っている人の愛が深いというか、そんな印象を受けました。結果、とても便利に活用できています。感謝。
てな感じのスマートフォン用グリップ×3種。PhotoGripが筆者イチオシ品ではありますが、どれも「スマホをガッチリとホールドしつつ撮影できて快適」という部分は共通しています。用途や目的に応じて吟味してみてください♪