スタパ齋藤の「スタパトロニクスMobile」
iPad mini 5でサイクリングしてみる
2019年5月20日 06:00
e-bikeのハンドルにGPSマップを装備
相変わらず便利なiPad mini 5こと第5世代「iPad mini」(レビュー記事)。とても携帯しやすいタブレットであり、Apple Pencil(第1世代)と組み合わせての利便も非常に大きいです。使うほどに「モトを取った感」が高まったりして、ついつい、ニヤニヤと。
同時に、Tern(ターン)の「Vektron(ヴェクトロン)」(レビュー記事)というe-bikeを買ってニヤニヤが停止不能になっている筆者です。で、ニヤつきながら、ふと思いました。iPad mini 5を自転車に装着してマップアプリを使ったら非常に便利なのでは? と。
サイクリング中に、iPad mini 5をサイクリング専用マップとして使うわけですね。画面サイズが7.9型と大きめなので、スマートフォンより絶対見やすいハズ。表示される情報もスマートフォンより詳細です。
上のスクリーンショットのとおり、ランドマークや店舗などの情報がより詳細に表示される iPad mini 5。そういう情報を手がかりに走るサイクリングには、かな~り便利そうです。じゃあ、ということで実際にiPad mini 5をサイクリング用マップ表示に使ってみました。
ちなみに、上の写真の自転車は、左がミヤタ「RIDGE-RUNNER」(レビュー記事)で、左がTern「Vektron」(レビュー記事)。どちらもe-bike。e-bikeとは電動アシスト付きのスポーツ自転車(解説記事)のことです。
ともあれ今回は、iPad mini 5を自転車に装着してサイクリングマップとして使ってみたヨ的な話を。結果から申しますと、かなり実用的です。見やすいサイズで情報量も十分でバッテリーの保ちも不安ナシ。自転車への装着についても、現在では便利なマウントがあります。そのあたりまで含め、順に書いていきます。
使うマップは? 使い方は?
まず、iPad mini 5上で使うマップアプリですが、GoogleマップとYahoo! MAPです。これらを併用しています。
現在のGoogleマップにはゼンリンの地図データが使われなくなり、山道方面が壊滅的な感じになってしまいました。林道や登山道など、多くの道が「地図上から消失」してしまい、林道なんかも走ったりするサイクリング用途にはかなり不便。
じゃあこの際だから林道はもちろん橋の名前から等高線までしっかり見られるYahoo! MAPに移行だゼ! ということでYahoo! MAPを多用。しかしGoogleマップ上に登録した多数の地点は参照したいので、両マップアプリを併用中というわけです。
また、両アプリとも、ナビゲーション機能はほとんど使いません。サイクリングは走行全般を楽しむためのもの。目的地への到着も大切な要素ですが、そこまでのルートを自分で決めて移動そのものを楽しむのも大きな目的。なので、走る道は全部自分で決めたいというわけです。まあ、疲れて果ててただただ早く帰りたいようなときは、ナビに頼りますが。
現在どこを走っているかを把握するためにマップアプリを使う感じですが、新たな道や場所の発見のためにもマップアプリが力を発揮してくれます。「この道は抜けて行けるのだろうか?」「あそこに見える建物は何だろう?」「並行して走っている道はあるのか?」など、新たな道や場所を開拓するのにも役立つわけですね。
そんな感じで2つのマップアプリを使用。あと、たまにですが、国土地理院の等高線の入った地理院地図を表示できるマップアプリもちょっと使います。正確な標高がパッとわかったり、山のなかの道が判別できたりして、楽しい。使うアプリは、たとえば「FieldAccess2」(公式ページ)です。
自転車へのiPad mini 5取り付け
じつは同じようなコトを8年前にもやっていました。本連載バックナンバー「GALAXY Tabで自転車GPSマップ」(関連記事)に書きましたが、ドコモ「GALAXY Tab SC-01C」を自転車GPSマップとして使ってみるというものです。その結論から言えば、マップアプリ(モバイルGoogleマップ)は大いに役立ったんですが、端末の車載方法がイマイチで、ちょっと不便が残りました。
まずその8年前のものから。どういう取り付け方で、どんな不便があったのか? 写真と説明文で見ていきましょう。
そして現在。マップアプリも進化し、タブレットを自転車にマウントするための製品が多数あります。で、今回、iPad mini 5の自転車取り付けに使ったのがRAMマウント製品(公式ページ)です。RAMマウント製品については本連載バックナンバー「RAMマウントでガジェットを自由な位置に保持」(関連記事)にて紹介していますので、そちらをお読みいただければと思います。
以下、使ったRAMマウント製品を具体的にご説明。写真と説明文で見ていきましょう。
このタブレットホルダー、イイっすよ。正式名称は「RAM TAB-TITE HD」だと思いますが、かなり頑丈につくられていて、タブレット端末の保持力も十分。また、上の写真の台座部分(ハンドルを挟んで固定するタイプ)もイイ感じで、保持力がとても強い。
今回これら組み合わせでiPad mini 5を保持して80km程度走りましたが、端末が落ちたりズレたりすることはありませんでした。そのうち、5km程度は砂利道とオフロードでした。やっぱりRAMマウントの頑丈さは凄い。ただホルダーとしてはちょっと重めなんですけどね。
道はある? アレは何? iPad mini 5で全部解決♪
iPad mini 5を自転車に装着したら、さっそくサイクリング! マップはどんな感じで役に立つのかな? 以下、写真と説明文で見ていきましょう。
てな感じ。まあ、できることはスマートフォンを自転車に装着したときと同じなんですが、やはり大画面なのが便利。表示も操作も快適ですし、表示される情報も詳細。バッテリーにも十分な余裕があってイイ感じです。
それから、RAMマウントのホルダー。上の写真のようなガタガタの山道でも端末をがっしりとホールドしてくれてナイス。安心してiPad mini 5を自転車GPSマップとして使うことができました。
ただ、荒れた路面だと走行中に端末に伝わる振動がちょっと心配。スマートデバイスは精密機器ですので、そういった振動をなるべく抑える工夫が必要です。また、それ以前に、自転車への端末取り付けはメーカーが推奨しないものと思われますので、スマートデバイスを自転車にマウントしての走行は、あくまでも自己責任のもとで行ってください。
ともあれ、以上、iPad mini 5を自転車GPSマップとして使ってみた話でした。けっこうイイので、興味のある方はぜひ試してみてください♪