みんなのケータイ

マイナカードの更新と、スマホ向け証明書の更新も

 昨年末、病院にかかった際にマイナンバーカードを読み込ませたところ「そろそろ有効期限です」といった表示が出ました。

 完全に忘れていましたが、マイナンバーカードの有効期限は最長10年です。もう10年も経ったのかと驚き調べたのですが、発行開始は2016年の1月から。発行から10回目の誕生日までが有効期限なので、3月生まれの筆者は「発行直後に1回目の誕生日を迎えている」ためか、9年ちょっとで初回の更新を迎えるようです。

 そんな更新の表示に驚いたのも束の間、12月中頃には「更新の案内」が郵送で届きました。

 更新は新規発行同様に、専用サイトに必要事項の入力や写真を添付するだけ。10年前は「個人番号通知カード」を持って、区役所の窓口まで証明写真などなど必要書類を一通り揃えて持っていった記憶があるため、かなり簡単になったなと感心しました。

 また、更新カードについては申請後、約1カ月程度で郵送で「受取の案内」が届いてから区役所の窓口へ向かう必要があります。

 この原稿を書いている1月末時点では、申請から約1カ月、1月中旬に案内が来たので既に新しいカードの受取まで済ませています。

 完全に余談になりますが、更新カード自体は有効期限を迎えるまでに申請や受取を済ませればいいので、更新そのものを年末年始のバタつく時期を避けて手続きを行ってもよかったのですが、2月には「確定申告」も控えています。マイナンバーカードの出番があるため、ここでトラブルを避けるためにも「早めの更新」を行ったというわけです。

 と、ここまでであればマイナンバーカードの更新の話で終わってしまうので、ちょっと強引にモバイルの話に繋げていきます。

 マイナンバーカードの機能のひとつとして「スマホ用電子証明書」があります。厳密には違うのですが、ざっくりいえば「マイナンバーカードをスマートフォンに搭載する機能」です。

 対応するスマートフォンはAndroidスマートフォンで、現時点でiPhoneには対応していません。

 筆者はメインのスマートフォンがiPhoneなので、専らマイナンバーカードが必要になる手続きではマイナンバーカードを利用しているのですが、新しいもの好きかつ「入れておいて損することはない」と考え、サブで使っているAndroidスマートフォンにスマホ用電子証明を設定しています。

 一応、使おうと思えば「マイナポータルのログイン」や「証明書のコンビニ交付サービス」、さらに「e-Taxによる確定申告」を行う際に、物理カードのマイナンバーカードを用意しないでも手続きを行うことができます。

 このスマホ用電子証明についても有効期限が存在します。期間は最長5年、かつマイナンバーカードの有効期限を迎えるまでです。

 つまりマイナンバーカードが有効期限を迎える筆者のスマホ用電子証明も、マイナンバーカードと同じタイミングで有効期限を迎えてしまいます。

マイナンバーカードと同じ有効期限が表示されている、スマホ用電子証明書

 このスマホ用電子証明書ですが、更新されたマイナンバーカードを受け取ったとしても自動的に更新されることはありません。

 「自動更新されたりして」と少し淡い期待を抱いたりもしたのですが、再度登録を行う必要があります。

 手順も単に更新操作を行うのではなく、更新されたマイナンバーカードを使って再度暗証番号の入力や、スマホ用電子証明書用のパスワードの設定が必要です。

 また更新操作については、表示されるメッセージも不親切だと感じました。

 カード自体変わっているものの、筆者のマイナンバーカードであることには変わりはないので「同じカード」とも言えますし、更新された新しいカードなので「別のカード」とも言えます。

 正解は「別のカードで新たに申請」なのですが、期限切れでの更新操作には、そこまで気が回っていないように感じました。

スマホ用電子証明書は手動で更新が必要で、更新した新しいカードを読み込ませる必要があります
無事に更新され、期限は5年後の2030年に。2030年、筆者は何をしているのだろうか……

 多分多くの人はこれから経験するマイナンバーカードの更新ですが、手続きそのものはカードの受け取り以外、役所・役場に行くことなく完結するため簡単です。

 受取も事前に来庁日時の予約も行えますし、窓口での受取に関わる手続きもマイナンバーカードが交付され始めた頃と比べ大きく簡略化されていました。

 が、今回ご紹介した通り、スマホ向け電子証明書を利用している場合は、もう少しわかりやすくアプリを改善してほしいですし、それこそ将来的にiPhoneにも対応を表明していますから、より広い層で使われるであろうことを考え、利便性の改善をしてほしいと思った次第です。