スタパ齋藤の「スタパトロニクスMobile」
自由度の高いホルダーでタブレット端末を車載
2019年6月24日 06:00
ドリンクホルダーにタブレットやスマホをセット
クルマでタブレット端末やスマートフォンを多用しがちな筆者。いろいろ理由はありますが、主にGoogle マップの「スター付きの場所」などの登録地点を利用するためです。気になる登録地点へ実際に行ってみたり、ドライブで見つけた場所を新規登録したり、といった使い方。カーナビでもできないことはないんですが、Google マップ上には既に何百もの地点が登録してあり、その情報をカーナビに移行するのは現実的ではなく、やっぱりGoogle マップを多用しがちというわけです。
そんなGoogle マップをクルマで使うには、もちろんスマートフォンでもOKなんですけど、より画面が広くて見やすいタブレットが快適です。そして、クルマでタブレットを使うとなると、やっぱり必要になるのがホルダーの類。いろいろなホルダーを使っている筆者ですが、それでもさらに「より便利そうなホルダーを探し続けている」という感じです。
で、最近、「これは良さそう!」と思ったホルダーが、サンワサプライの「タブレット・スマートフォンホルダー 200-CAR058」(公式ページ)です。便利&手軽な予感がしたので、さっそく買って使ってみました。
このホルダーは、クルマのカップホルダーに装着して使うタイプで、スマートフォンからタブレットまで幅広く対応し、アームの可動範囲も広い。実際に使ってみたら、その使用感はなかなか良好。ということで、以下、その使用感を書いてみたいと思います。
いろいろと自由度の高い端末ホルダー
まず、どんな構造でどんな動きをするホルダーなのか? 構造的にはやや複雑なホルダーですが、その動きは直感的に理解できます。そのあたり、写真と説明文で見ていきましょう。
ホルダーとしては、やはりカップホルダー装着タイプはラクでイイです。取り付け・取り外しが手っ取り早い。ただ、カップホルダー装着タイプは、カップホルダー位置にしか装着できませんので、「この端末位置だと見づらい」とか「レバー類と干渉する」といった問題が起きると回避しづらいデメリットがあります。その点、このホルダーのアームなどの可動範囲が広いため、そういった問題を回避しやすいとも感じられます。
購入直後、その可動範囲の広さはイイ感じでしたが、関節が多いことは緩みやすさや壊れやすさにもつながります。「動きは良好だけど耐久性が不安かも……」と思ったりもしたわけですが、このホルダーはかなり頑丈に作られていました。実際に可動部を動かしたり締めたりしてみると「このくらい頑丈ならまあ緩んだり壊れたりしなさそうだ」という実感が得られました。
逆に、回転部などは「簡単には回転したりズレたりはしない」くらい硬めで、固定した後に動かすには若干の手間が。角度などの微調整にはちょっと力が要ったり、ネジを何度も回す必要があったりします。
実際はどんなふうに取り付けられる?
では、このホルダーをクルマのカップホルダーにセットしてみましょう。車種はホンダ「N-VAN」(レビュー記事)です。以下、その様子を写真と説明文にて。
上の写真は全て、ホルダーを「端末を高い位置で保持させる状態」にしたものです。低い位置にすれば視線を遮らずに端末を保持させることができますが、iPhone XS Maxを低い位置で保持するとハンドルなどが邪魔して画面が見づらく、iPad Pro 11インチだとスペースがなくて低い位置では保持不可能でした。でも、iPad miniだと低い位置でも保持させることができました。
このホルダーの可動部自由度の高さがいろいろな取り付けパターンを可能としているわけですが、視界が遮られないように、車内のレバー類と干渉しないように、さらには快適に画面が見られるようにと突き詰めていくと、やっぱり不向きな端末やイマイチなセット位置は出てきてしまいますね。N-VANのカップホルダー周辺は狭めなので、特にそういう感じがしました。
でも、一般的なカップホルダー装着タイプの端末ホルダーだと「結局どの位置のカップホルダーで試しても実用的にはならなかった」的なことが少なくありません。そんな現実を考えると、この製品にはワンランク上の実用性があると感じられます。
S660のあのカップホルダーにはどうか?
もう1車種。ホンダ「S660」(レビュー記事)のカップホルダーにもセットしてみました。
このカップホルダー、ちょっと特殊。上側が斜めになっているので、端末ホルダー類をセットすると、端末ホルダー自体が斜めになってしまいます。でも、アームなどの可動自由度が高い「タブレット・スマートフォンホルダー 200-CAR058」なら何とかなる? と期待して使ってみました。その結果を写真と説明文で見てみましょう。
S660の場合、ドリンクホルダー周囲には比較的に広い空間があるため、N-VANのときよりも自然に端末をセットできました。また、端末の向きや高さのコントロールもしやすい。かなり快適に使えるホルダーです。
てな感じの「タブレット・スマートフォンホルダー 200-CAR058」。ちょっと大きめのホルダーではありますが、カップホルダー装着式で手軽に使えつつ、アームなどの可動域が広いのでより多くの車種にマッチすると思います。車載用スマートデバイスホルダーにモヤモヤを感じている方は、ぜひチェックしてみてください。