スタパ齋藤の「スタパトロニクスMobile」

ホンダ「N-VAN」専用スマートフォン・ホルダー!?

N-VANの「あの部分」を活用なのか~ッ!

 現在の筆者の愛車はホンダ「N-VAN」(レビュー記事)。軽貨物自動車ですが、ガバッと広い開口と余裕のある荷室により、自転車なんかもラクに積めちゃうんです。

 そんなN-VAN専用のスマートフォンホルダーが発売されました。ビートソニックの「BSA08 N-VAN専用スタンドセット」(公式ページ)です。見た瞬間に「!」と思ったので、速攻で買って使ってみました。

ホンダの軽貨物車「N-VAN」(公式ページ)。大きなモノを運ぶにはメチャ都合が良く使いやすいクルマです。ロードバイクなんかも楽勝で積載可能。この写真のように積めば、2台並べて積めますね~。助手席を倒さなくても、後部に自転車を斜めにして1台積めます。
ビートソニックの「BSA08 N-VAN専用スタンドセット」。2つのパーツで構成されていて、N-VANのインストルメントパネル中央にセットして使います。メーカー直販税込価格は4752円。

 一瞬、「単なるスマホホルダーが特定車種専用ってナニソレ!?」とか思いがちですが、上のパーツをよく見ると……「あっ!」と気付くのがN-VANドライバー。N-VANの「あの部分」こと、ドライバーによっては「ここのコレ、全然使わないんだよな~」という箇所を有効活用できるナイスなN-VAN専用スマホホルダーなのです。

N-VANの「あの部分」。インパネ中央付近にあるアッパーポケットですが、脱着可能なオレンジ色の仕切りがセットされています。USBケーブルなどを巻くことができるスリット入りの仕切りです。使う人は使うけれど、使わない人は使わないし「なんかこの仕切りが邪魔」的に持て余す存在だったりも。
そんな仕切りの代わりにセットできるのがビートソニック「BSA08 N-VAN専用スタンドセット」。仕切りがあった部分にカチッとはめ込むだけでセット完了。アッパーポケットの収納空間をほぼ残しつつ(つまり小物が入ります)、手軽にスマホホルダーなどを追加できるというわけです。

 偉い! イカス! こういう細かいモヤモヤ箇所をポジティブな方向で解消してくれるのは嬉しいですね~。てなわけで以降、このN-VAN専用ホルダーの機能性や使用感などについて書いてみたいと思います。

さすが専用品、装着が超カンタンで位置もバッチリ!

 まずこの「BSA08 N-VAN専用スタンドセット」ですが、前述のように2つのパーツがセットになったパッケージです。2つのパーツのうちの台座部分(N-VANのアッパーポケットに嵌め込むパーツ)部分だけの「BSA06 N-VAN専用スタンド」(公式ページ)もあります。

 ビートソニックからは各種ホルダー類が発売されていますが、この台座部分にはそれらホルダーをセットできます。台座だけのBSA06を買って、ホルダーは好みのタイプのものを買って組み合わせるということができるわけです。

左がセット品のBSA08で、中央が台座部分単体のBSA06です。台座単体品であるBSA06のメーカー直販税込価格は3024円。台座部分はビートソニック規格「L型フック」で、同社製各種ホルダーを装着可能です。

 さて、セット品BSA08の使用感です。まずは装着の手軽さが印象的。N-VANのアッパーポケットから仕切りを抜いて、BSA08の台座を差し込み、さらにホルダーを嵌め込むだけ。15秒くらいでセット完了です。

装着は3ステップ程度。アッパーポケットの仕切りを抜き、台座をセットし、ホルダーを嵌め込めば完了です。ちなみに、台座をより強固に装着したい場合は、台座に貼付済みの両面テープを使います。
スマートフォンとして iPhone XS Maxをセットした様子。このホルダーには短辺が50~93mmのスマートフォンをセットできます。もちろん画面向きも自由に変えられます。
ホルダーをセットする台座のL字フック部分は、360度回転し、全ての方向に80度の範囲で向きを変えることが可能。なので、スマートフォン画面をドライバーの顔に向けるのも容易です。

 超手軽にセット完了で、さらにスマートフォンの向きなども自由に調節でき、なかなか快適です。上の写真で、スマートフォンの左側にはナビ画面がありますが、このナビ、ちょっと左に寄り過ぎていて、運転中に視線をやりにくい感じです。一方で、スマートフォンの位置はナビの右側で、かなり見やすい位置。メーターパネルのすぐ左なので、違和感なく視線を移動できてイイ感じ。こういう装着のしやすさや位置的な良好さ、さすが専用品って感じです。

タブレットも装着してみたが……ギリギリ?

 前述のとおり、この台座部分はビートソニック規格「L型フック」なので、ほかのホルダーも装着できます。ファーウェイ(HUAWEI)の「MediaPad M5」(レビュー記事)をセットできたら便利かも! と思って、タブレット用のホルダーを装着してみました。

タブレット用ホルダー「QBA31 タブレットPC専用」(公式ページ)を購入。メーカー直販税込価格は3780円です。
8インチクラスタブレットのMediaPad M5を縦位置でセットした様子。まずまずイイ感じですが、ギリギリでセットできたという印象があります。
横向きにした様子。セットはできましたが、実際は画面右側が見えにくく、さらにはN-VANのメーターパネル左側を覆ってしまうので、横向きでのセットは現実的ではありません。

 といった感じ。ナビ非搭載のN-VANで、8インチ程度のタブレットをナビ代わりにして(縦向きで)使うには便利ですね。

 ちなみにこのホルダー、左右アームをグイッと広げてタブレットを挟むタイプで、かなり強固に端末を保持できます。ただ、タブレットとホルダーの重みが台座側のL型フックにかかるので、なんとなく強度が心配ではあります。まあ無理な力を加えなければ破損しないとは思いますが……。

けっこう広がる取り付けアイデア

 ビートソニックからは、三脚ネジ穴があるカメラなどを装着するためのホルダーも発売されています。モノは「QG5 カメラネジ用」(公式ページ)。メーカー直販税込価格は1944円です。コレを使うと、なんかイロイロなガジェットを取り付けることができそうなので、アレコレと車載してみました♪

ビートソニックのスタンドパーツ(L型フック)に、デジカメなど三脚ネジ穴があるものをセットできるようにする「QG5 カメラネジ用」。前述のN-VAN用台座にセットしてみました。
そこに、アクションカメラGoProを三脚にセットするためのアタッチメントを装着。N-VANにGoProを車載できました。
こちら向きにした様子。L型フックはけっこう自由に可動しますので、GoProをドライバーに向けることもできます。
DJIの「Osmo Pocket(オスモ ポケット)」(レビュー記事)をセットした様子。Osmo Pocket をGoPro用のアームに装着するためのアタッチメントを使っています。
こちらは、RAMマウントのアームなどを三脚にセットするためのボール型アタッチメントです。RAMマウントの汎用スマートフォンホルダーを装着してみましたが……ビートソニックの台座パーツとRAMマウントシステムは強度・質量の面でバランスがよくないですね。RAMマウント側が重すぎる感じで、台座のL字フックの強度が心配です。

 RAMマウントはさすがにヤリスギって感じで、バランスが悪いです。ただ、N-VANにアレコレといろいろ車載するためのシステムとしては、「BSA06 N-VAN専用スタンド」と「QG5 カメラネジ用」の組合せは実用性が高いと思います。以上、N-VANドライバーのご参考になれば幸いです。

スタパ齋藤

1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。