スタパ齋藤の「スタパトロニクスMobile」

Osmo Pocketはイイぞ! アクセサリー編

Osmo Pocketと一緒に揃えたいアクセサリーあれこれ

 スタビライザー(ジンバル)搭載のデジタルカメラことDJI「Osmo Pocket」(公式ページ)。手ブレや傾きが非常に少ない動画を手軽に撮れるビデオカメラであり、傾いていない安定感のある静止画を撮れるコンパクトデジカメでもあるという、新機軸映像ガジェットです。その使用感などは本連載前回分「Osmo Pocketはイイぞ! 基本編」に書きました。

DJIのOsmo Pocket。棒状のコンパクトなカメラで、上部がスタビライザーとカメラです。「カメラを滑らかに動かしたり水平を保ったりする機構」を備えていて、誰でも手軽に「傾かず安定感のある映像」や「視野が滑らかに変化する動画」を撮影できます。

 一度使うと、超カンタンにスムーズ&安定感のある映像を量産できて楽しいOsmo Pocket。その手軽さにコンパクトさも加わって、使用頻度がどんどん上がる感じです。

 ただ、Osmo Pocketはその形状など特殊性から、そのまま単体で使っていると「ちょっと不便」「なんか危なっかしい」と感じられることも。また、「こう使えたらもっと便利なのに」という点も少なからずあります。

 というわけで今回は、Osmo Pocketを使うにあたってぜひ揃えておきたい定番的アクセサリーをご紹介したいと思います。もちろんどれも筆者が実際に使っているもの。「これは便利」と感じられらものだけを紹介していきます。

立てて置きたい! まずはスタンド

 Osmo Pocketはナニカとツカエルので、いつも手元に置いておきたい機材です。すぐ使えるように、ですね。棒状の本体は自立もしますので、立てて置いてもいいですし、横倒しにしてもいいんですが……「なんかスタビライザー部を傷めそう」という小さな危惧がつきまといます。

Osmo Pocketは自立しますので、立てて手近に置いておけます。ただ、不意に倒してしまうと、上部のカメラ・スタビライザー部にダメージがありそう。じゃあ横倒し? それでもいいんですが、倒して置くときに、机上にカメラ・スタビライザー部が「カツン」と軽く当たったりして微妙な気分。右写真は付属のハードケースにOsmo Pocketを収めた様子。これならカメラ本体はほぼ完全に保護されますが、出し入れがちょっと面倒です。

 って、けっこう細かいコトを書いておりますが、「やっぱりOsmo Pocketは立てて置いておきたいよな~」と思ってしまう筆者。そこで、まずは専用スタンドを購入。現在は2種類使っていて、ひとつはAmazonで買ったAIWOKEブランド品(Amazon.co.jpへのリンク)で、もうひとつはDJIの「Osmo Pocket ワイヤレス モジュール」(直販ページ)です。

Amazonで買ったAIWOKE製スタンド。税込899円でした。Osmo Pocketを差し込むタイプのスタンドで、底面に滑り止め付き。フツーに実用的です。
DJIのOsmo Pocket ワイヤレス モジュール。直販価格は税込7600円。えっ? ナナセン……? 本来はOsmo PocketをWi-Fi接続対応にしてスマホから無線コントロールするためのアクセサリーですが、充電機能付きスタンドとしても使えます。このWi-Fiモジュールを買う予定がある方はスタンドを別途買う必要がないということで、一応ご紹介。

 上のAIWOKE製スタンドはシンプルながらも実用性は十分。スタンドが滑りにくいので、不意の転倒にもつながりにくくてイイ感じ。安価なのもいいですね。オススメ。でも類似品でもっと安価なものが売られていたりも。

 Osmo Pocketは人気のあるガジェットとなっており、Amazonなどで「Osmo Pocket スタンド」あたりで検索すれば、多数のサードパーティー製スタンドがヒットします。値段もけっこう安い。上のスタンドは Amazon Prime対応商品(発送が早い)ですが、中国や香港からの発送の品だとより高機能で安価なスタンドがあったりします。

スタビライザー部を守りたい! 保護カバー

 Osmo Pocketはコンパクトなので携帯性も高いです。毎日持ち歩いて気軽に動画・静止画をスナップ感覚で撮れる。ただ、携帯時もやはりスタビライザー部へのダメージが心配です。なので、携帯時は付属のハードケースに入れましょう。

 しかし、Osmo Pocketを頻繁に使う場合、ハードケースへの出し入れがちょっと面倒。もっと手軽にスタビライザー部を保護できないものか?

Osmo Pocketのスタビライザー部はけっこうデリケート。Osmo Pocketの「要」となる箇所でもありますので、携帯時はしっかり保護したいものです。

 探してみたら、カメラ・スタビライザー部だけを覆ってしまう保護ケースがけっこうありました。現在はAmazonで購入したものを2種類使っていて、ひとつはVikisdaブランド品(Amazon.co.jpへのリンク)、もうひとつはSunnylifeブランド品(Amazon.co.jpへのリンク)です。

VikisdaブランドのOsmo Pocket用保護カバー。税込1399円でした。カメラ・スタビライザー部だけを覆うハードカバーで、下部と側部が開口していますので、手軽に脱着できます。手軽に脱着できますが、ややラフに扱ってもそこそこ抜けにくくて実用的。
こちらはSunnylifeブランド品。税込980円でした。下部のみ開口していて、脱着時はフタを開閉するタイプのハードカバーです。フタをした状態で保管した場合、カメラ部が回転する方向へ力が加わるとフタが開いてしまうことがありますので、ラフに扱うには向かないカバーかもしれません。

 これらのカバー、どちらも基本的な扱い方は同じ。Osmo Pocketは電源をオフにすると特定方向を向きますので、そのままカバーを嵌め込むだけです。フタ付きのほうは、嵌め込んでフタを閉めます。

 こういったカバーを使うときに注意すべきは「カバーをしたままOsmo Pocketの電源を入れない」ということです。電源投入直後のOsmo Pocketは、スタビライザーが初期校正(キャリブレーション)のため動きますが、カバーをしたままだとその動作を邪魔してしまい、さらにはスタビライザーのモーター部に悪影響を与えてしまうと思います。

 なお、Osmo Pocket付属のハードケースは、ケースに入れた状態では電源をオンにできませんので、上記のような「扱う上での注意」は不要。そのあたり、なるほど純正品って感じです。

スマートフォンと「より安全に合体」させたい! ホルダー

 Osmo Pocketはスマートフォンと合体させても使えます。スマホ画面でOsmo Pocketを設定・操作したり、大きな画面をファインダーとして使えたり。「さぁ撮ろう!」と、ちょっとやる気モードになると、スマホと合体させて使いたくなります。

Osmo Pocketをスマホと合体させた様子。スマホの大きな画面でライブビュー映像をチェックできたり設定等を行えたりして便利です。ただ、スマホとOsmo Pocketを接続しているのは、LightningやUSB-Cのコネクタだけ。Osmo Pocketは軽いカメラですが、コネクタ部がちょっと心配ですし、Osmo Pocketの不意の脱落も心配になります。

 華奢なコネクタだけが、スマホとOsmo Pocketを接続しています。Osmo Pocketが抜け落ちることはあまりないような気もしますが、抜け落ちる可能性は十分あります。コネクタ部に力が加わっての破損も心配です。

 そこで使い始めたのが、スマホとOsmo Pocketをある程度強固に固定できるホルダー類。専用品がいくつかあり、どれも使いやすいですが、筆者が主に使っているのはAmazonで購入したUlanziブランド品(Amazon.co.jpへのリンク)とWoohotブランド品(Amazon.co.jpへのリンク)。

Ulanziブランド品。税込2300円でした。スマートフォンホルダーとOsmo Pocketホルダーのセットで、組み合わせて使うとスマホからOsmo Pocketが抜け落ちなくなります。
Woohotブランド品。税込2588円でした。スマートフォンホルダーで、Osmo Pocketを固定する機能もある、という感じの製品。アルミ製でつくりがよく、工作精度も高いです。ネジ穴も豊富なので、スマートフォン用リグをつくる場合にも使えそう。

 どちらも実用的で、これらを使えばOsmo Pocketの不意の脱落やコネクタ部の破損を防げると思います。ホルダー下部には三脚ネジ穴がありますので、別途グリップを装着することも可能。これらのうち、Woohotブランド品は金属製で工作精度も高く、スマホもOsmo Pocketもガッチリ固定してくれますので、かなりオススメ。

Osmo Pocketを体や三脚に固定する

 Osmo Pocketを三脚に固定できたり、あるいはGoPro用のマウント類にセットできるアクセサリーがあると、撮影の幅がより広がって楽しいです。三脚へ固定すれば、安定的なタイムラプス撮影やモーションラプス撮影(視点を変えながらのタイムラプス撮影)もできますね。

 筆者が使っているのは、Taisionerブランド品(Amazon.co.jpへのリンク)とXBERSTARブランド品(Amazon.co.jpへのリンク)。GoPro用マウントに固定するアダプターと、三脚などに固定するアダプターです。

Taisionerブランド品。1250円でした。GoPro用マウントに固定するのに向くアダプターですが、付属パーツを使えば三脚にも固定できます。Osmo Pocketを抜き差しする感じで脱着でき、手軽に使えます。固定力もそこそこあって実用的。
XBERSTARブランド品。1550円でした。Osmo Pocketを三脚に固定できるアダプターで、Osmo Pocketに三脚ネジ穴を追加するといった感じのシンプルなつくりです。アルミ製で十分に高い固定力があります。

 個人的にはTaisionerブランド品をかなり気に入っています。Osmo Pocketの脱着が容易で固定力もまずまずで、Osmo Pocketの底部を固定するため操作部付近などに出っ張りができないからです。USB-Cポートを塞ぐため、USB給電しながらOsmo Pocketを使うことができないのが残念ですが、手軽に使えるのでけっこうオススメです。

DJIの「Osmo Pocket 拡張キット」もお得

 最後に、DJIの「Osmo Pocket 拡張キット」(直販ページ)を。Osmo Pocket用アクセサリーの3点セットで、直販税込価格は1万4200円。含まれるアクセサリーは、「Osmo Pocket コントローラーホイール」(直販ページ)「Osmo Pocket ワイヤレス モジュール」(直販ページ)「Osmo Pocket アクセサリーマウント」(直販ページ)です。3点のアクセサリーは個別に買えますが、3点とも欲しい場合はこの3点セットを買うと直販価格で3500円安くなり、32GBのmicroSDカードも手に入ります。

DJIのOsmo Pocket拡張キットはアクセサリーの3点セット。右写真はOsmo Pocketコントローラーホイールです。
左がOsmo Pocket ワイヤレス モジュール、右がOsmo Pocketアクセサリーマウント。

 これらアクセサリーの詳細についてはリンク先をご参照いただければと思いますが、筆者的に「特に便利!」と感じているのはOsmo Pocketコントローラーホイールです。Osmo Pocket単体ですとカメラの上下動作を画面タッチで行えますが、このアクセサリーがあるとカメラの上下・左右動作をホイール操作で行えます(上下・左右動作は排他/ボタン切り換え)。また、2つのボタンでスタビライザー動作モードの変更とカメラ向きの変更を行えます。Osmo Pocket単体使用時の操作性がグッと高まる感じ。

 ただし、取り付け位置の関係上、このアクセサリーとOsmo Pocketアクセサリーマウントは同時に装着できません。スマートフォンとの直接の合体もできなくなります。なお、Osmo PocketのUSB-Cポートを使ってスマホと接続した場合は、このアクセサリーの機能を利用できます。また、後述のOsmo Pocket ワイヤレス モジュールとの同時使用も可能です。

 Osmo Pocket アクセサリーマウントもけっこう便利。GoPro用マウントに装着できるOsmo Pocketホルダーという感じのアクセサリーですが、脱着が手軽なのがイイです。固定力もバッチリ。USB-Cポートを塞がないので、スマートフォンとのUSB-Cポート経由ケーブル接続も可能です。また、Osmo Pocket ワイヤレス モジュールと同時に装着することもできます。

 Osmo Pocket ワイヤレス モジュールは、Osmo PocketとスマートフォンをWi-Fi接続できるようにするアクセサリーです。Osmo Pocketをスマホから無線制御するわけですね。ちょっと期待して購入しましたが、個人的には「Osmo Pocketとスマートフォンは直結合体かケーブル接続がいい」という結果に。な~んかやっぱりライブビュー画像の遅延が気になるんですよね。電波状況が悪いと、ライブビュー画像がガクガクに。もともと非常に滑らかな映像が得られるOsmo Pocketだけに、この遅延などが予想以上のフラストレーションにつながってしまいました。

 ちなみにこのOsmo Pocket ワイヤレス モジュール、前述のとおりOsmo Pocketのスタンドとして使えつつ、充電もできます。充電台として使うにはけっこうナイスなんですが、そのためだけに買うというのは価格的に……なさそうですね。
 といった感じのOsmo Pocket用アクセサリーあれこれ。Osmo Pocketユーザーや、これからOsmo Pocketを買うゼという方のご参考になれば幸いです。

スタパ齋藤

1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。