スタパ齋藤のApple野郎

キーボード下に新たなスペースが出現! デスク作業の悩みを解消したリヒトラブ「キーボードスタンド A-252」

 あ! コレ使えばアノ面倒がなくなる! と思って見つけた瞬間に音速で購入したのが、LIHIT LAB.(リヒトラブ)の「キーボードスタンド A-252」だ。ネット通販で税込1694円だった。

LIHIT LAB.「キーボードスタンド A-252」は一般的なフルサイズキーボードを乗せられるキーボードスタンドだ。メーカー価格は税別2200円。※画像はLIHIT LAB.製品情報ページより抜粋。
スタンドの下部には空間があり、キーボードの下側に新たな空間をつくり、そこにモノを置くことができる。※画像はLIHIT LAB.製品情報ページより抜粋。
スタンドはABS樹脂製。キーボードスタンドというイメージからすると拍子抜けするほど軽く、重さは429g(実測値)。カラーはオフホワイトとブラックがある。※画像はLIHIT LAB.製品情報ページより抜粋。

 俺の場合、毎日毎日Mac Studioを使いまくり。仕事にも趣味にも生活一般にも利用し、毎日10時間くらい使うだろうか?

 また、Mac Studioを使いつつ、紙に書いたり描いたりもする。ライフログ的なものを1~2時間おきに書くのに加え、アレコレとメモ書きをするし、落書き的なお絵描きも。

 Mac Studioを使うときはキーボードを使う。そして手で書いたり描いたりするときは、キーボードをどかしてそこにノートや紙を置いて筆記具を走らせる。

Mac Studioを使っているときは、当然だが手の位置にキーボードとマウスを置いている。
紙に書いたりするときは、キーボードをいったんどかして、ノートや筆記具で書く。

 Mac Studio使用中、筆記具で書いたりするときにキーボードなどをどかして、再度Mac Studioを使うときはキーボードをもとの位置に戻す。アッタリマエなんだが、この一手間~二手間が毎日何度も発生する。

 まあキーボードを前方にズズズッと押しやってノートとかを出して書くだけの話。書いたあとはキーボードをギギギッと引き戻すといった程度。大した手間ではない。

 なのだが、このキーボード、前方に押し出そうとすると「ギュビィイィィ~」的なヒドい音がするのだ。脚を出して使っているが、その脚が机面に擦れる音。同じタイプのREALFORCEを使っている人は「そうそうそう!」って言うケースが多い「あるある」だと思うが、この音を毎日何度も聞いていると気分が16mm程度滅入る。


横着してキーボードを持ち上げずに奥へと追いやろうとすると、このようなヒドい音が出る。引き出すときは静か。

 まあ両手でキーボードを持ち上げて奥へ押し込めばいいだけなんスけどね。メンドクサイんスよね~。

 で、前出のLIHIT LAB.「キーボードスタンド A-252」を使えば、まずキーボードの下にノートやメモ帳などを置きっぱなしにできるのではないか……書くときにいちいち紙類を手元に出さずに済むのではないか? また、キーボードをよりスマートに奥へとスライド移動させることができるのではないか? ツイデに、現在のようにキーボードをズズズッと押しやるときに、「ギュビィイィィ~」とまではいかない、もうちょっとマシな摩擦音に抑えられるのではないか? と思ったのだ。

 結果、全部叶った。すっごーい! 税込1694円だったのに! 複数の問題解消!

 ちなみに難点もあった。ので、美点難点含めて以下、LIHIT LAB.「キーボードスタンド A-252」の使用感を書いてゆきたいッ!!!

キーボードの下に空間ができるってステキ!

 まずLIHIT LAB.「キーボードスタンド A-252」(以下、A-252)を使っての効果をば。予想通り、キーボードの下にノートやメモなどの紙類および筆記具を置きっぱなしにできた。また、紙類に書くとき、キーボードスタンドごと、キーボードを前方へと容易に押しやれるようになった。
 ツイデにキーボードを押しやるときの音は非常に静穏。これはキーボードスタンドの底部に4つの滑りやすい脚が埋め込まれているためだと思われる。

A-252の上にはテンキーレスキーボードがバッチリ乗る。ただし机面に直接置いた場合よりも、机面からのキーボードの高さが27mm上がる。A-252の下にはノートなど薄めの小物を置ける。
キーボードをどかして紙に書いたりしたい場合、そのままA-252を前方へ押し、下に置いてあったノートや筆記具を使う。A-252は机上を滑らか&静かにスライド移動させられる。
A-252の下側には約幅43×高さ2cmの空間ができる。実際にA3(縦位置)×2枚を横並びにできる。
A-252の手前、パームレストとして機能する部分は、小物入れにもなっている。前出の写真ではA-252の下にノートや筆記具を置いていたが、筆記具はこの小物入れに入れると便利。ちなみに小物入れの右端には「一般的な筆記具中で最長の“削っていない鉛筆”」もちゃんと入る。

A-252の上にキーボードとマウスを置き、奥へと追いやる様子。A-252底部には滑りやすい脚×4個が埋め込まれているので、机面をスムーズに滑らせることができる。音もほとんどしない。

 ナイスぅ~ッ!!! キーボードの下側にモノを置けるスペースができるわ、キーボードのスライド移動が楽勝になるし異音も出ないわ、筆記具とかを入れられる小物入れも便利だわで、税込1694円で買ったとは思えないコストパフォーマンス!!! 非常にいい。

ちなみに俺の場合、キーボードラックを使っているが、その下にキーボードを乗せたA-252を滑り込ませることができた。写真のREALFORCEの場合、脚を立てた状態でも、キーボードラックの下に8cm程度の高さがあれば、A-252ごと格納できる。

 使用中のキーボードラックの下に、キーボードを乗せたA-252が入るかな~? と若干心配したものの、測ったらギリギリ入りそうなので音速購入。結果、写真のように(高さとしては)収まった。

 キーボードラックを使っている場合、キーボードラック上部にモノを置けるが、それに加えてA-252を使うとキーボード下部にもモノを置けるようになる。ので、キーボードラックとA-252を併用すると、大雑把に見て「A4用紙3枚分程度の面積」を“新たに利用可能な領域”としてデスクにプラスすることができる。

 だが、A-252には難点もあった。人によっては受け入れられない難点となるかもしれない。

キーボードが27mm程度高くなる、キーボードが滑りやすくなる

 俺的に「これは……」と危惧したA-252の難点は2つ。
 ひとつは前述のとおり、A-252の上にキーボードを置くと、机面に直接置いた場合よりも27mm程度キーボードが高くなるということ。単純に約3cmの高さアップは、誰にとっても「うわ急にキーが高くなった!」という違和感になると思う。

A-252を使うと、机上に直接キーボードを置いたときより、キーボードの高さが約27mm増す。※画像はLIHIT LAB.製品情報ページより抜粋。

 ただし、A-252にはパームレストがあるので、パームレスト上に手のひらを乗せた状態ではキーが上に上がったという感じは少ない。感じ方は人によると思うが、俺の場合は「キーが上がった感じはしないが、キー面が上がったので手と腕を置く位置も上がった」という感じ。

 また、いつもの俺の場合、チェアのアームレストに肘を置いて、手のひらが机面などに接しない状態でタイプすることが多い。なので、A-252によるキーボード高さUPの違和感は非常に少なかった。

 どちらかと言えば「A-252を使うとパームレストも使うハメになる」というほうが大きい違和感となった。しかし、実際は「パームレスト使うのもラクでいいかな」といった感じで、すぐに慣れることができた。

 でも、机面に手のひらを当ててタイプする派や、パームレスト絶対イヤ派にとっては、たぶんA-252は好みに合わないキーボードスタンドとなると思う。また、キーボード周囲に絶対に置きたいデバイスがある場合、A-252が「そのデバイスを置くことを邪魔する」かもしれない。

 もうひとつの難点は、A-252自体の滑りやすさ。前述のとおり、底面に4つの滑りやすい脚が埋め込まれている。これによりキーボードを乗せたA-252をラクにスライド移動させられるというメリットがあるが、この滑りやすさはタイプ時にも影響する。

 俺の場合は前述のとおり手のひらが机面やキーボードに接しない状態でタイプすることが多いので、最初にA-252を使ったときはタイプするだけでキーボードが動いてしまった。最初は「これは壊滅的な違和感!」てな感じであった。

 だが、パームレストに手のひらを置いてタイプすると、その違和感も減少。ただし、キーボードの動きやすさは少々残っていて、不意にキーボードの位置が変わってしまうことが多かった。

 この“スライド移動しやすい(させやすい)”というA-252の特性は、たぶん「こんなに滑ったらタイプしにくいっ!」とイラつく人が少なくないと思う。ただ、「そぉ~? パームレストにギュッて手を置けばよくない~?」と許容する人も少なくないと思う。

 俺の場合はこんなに滑るのは絶対無理! って感じ。

 なので一工夫。A-252裏面手前の脚の上に、滑り止めを貼った。カーペットの滑り止めとかに使うテープ式のアレだ。

A-252の裏側。4つの黒い点が滑りやすくする樹脂素材。これがあるおかげで、A-252&キーボードを机上でスイスイ動かせるしノイズも少ない。
カーペットなど用の滑り止めを、手前の黒い点の上に貼った。
こんな感じ。白色の滑り止めもあるので、そちらのほうがより見栄えがいいかも。もちろん、ほかのタイプの滑り止めでも効果があると思う。

 結果から言えば、これでA-252の滑りやすさからくる問題が解消された。タイプ時はこの滑り止めによりA-252は安定し、パームレストを使っても使わなくても、パームレストを手のひらでギュッと押し下げなくても、A-252は滑らなくなる。

 じゃあA-252の移動は? 片手でA-252の手前を少し持ち上げてそのままスライドさせれば、従来の滑りやすさでA-252を動かすことができる。滑り止めをA-252底面手前に貼ったのは「片手でA-252手前を少し持ち上げて移動するため」なのであった。

 てな感じで、A-252の特質上、ユーザーによっては「そういう仕様は無理!」という難点もあるというわけだ。しかし、一工夫もしくはちょっとした慣れで、A-252はスゲく便利だし超ハイコストパフォーマンスなキーボードスタンドとして活躍するので、ぜひ一度ジックリとチェックしてみてほしいッ!!!

スタパ齋藤

1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。