スタパ齋藤の「スタパトロニクスMobile」
3000円切りのキーボードが思いのほか良かった件
2021年9月27日 00:00
“当たり感”アリのiCleverブランドのBluetoothキーボード
2021年8月末に発売されたiClever「Bluetoothキーボード IC-DK01」。サウザンドショアスのiCleverブランド製品だが、この“iClever(アイクレバー)”というブランド名を最近よく目にする俺であり、このキーボード自体がちょっと俺好みの仕様だったのであり、さらにAmazonで20%オフで販売中でありつつAmazonポイントが499ポイント貯まっていたので「アーッ!!! 1900円で買えちゃうしーッ!!!」ということで購入した。
今さっきAmazonの当該ページを見たら現在は2549円で売られていた。なお、メーカー価格は2999円となっている。
俺的購入理由は、macOSとiOSに対応していて、英語配列キーボードであり、テンキーレスだったこと。また、スペースキー左右にある“無変換/英数”キーや“変換/かな”キーにも興味があった。そしてフツーに買っても(発売当初は)3000円以下だったので、「ちょっと試してみよっかナ♪」的な気軽さで購入したのであった。
その結果、予想外に使いやすい!!! 一種の“当たり感”がある製品で、一瞬「メインのキーボードにしてもいいかな、安いから予備も買えちゃうし」と思ったり。ともあれ以降、iClever「Bluetoothキーボード IC-DK01」(以下、IC-DK01)についてレビューしてゆきたいッ!!!
合計3台まで接続できる無線キーボード
まずはIC-DK01の概要から。英語配列・テンキーレスのワイヤレスキーボードで、3台のデバイスと切り替えつつ無線接続することができる。無線接続方式は、Bluetooth5.0×2チャンネルと、2.4GHzレシーバー(USB Type-A)×1個。充電式(USB Type-C)で、最長2時間で満充電にでき、満充電からの連続使用時間は90時間となっている。以下、特徴的な部分を写真と説明文で見ていこう。
いちばん下の写真に見えるスペースバー左右の“無変換/英数キー”や“変換/かなキー”も特徴的。日本語キーボードではお馴染みのキーだが、英語配列キーボードにこれを搭載するとはユニークだ。そしてこれらキー、使うとクセになる実用性があったりもする。
打鍵感はしっかりめ、音も静かでフツーに打ちやすい
続いてIC-DK01の打鍵感。キー構造はパンタグラフ式で、キートップには指先の形状に合わせた窪みが付いている。どんな感じでタイプできるのか?
タイプした感じは、このテのキーボードとしては「押下感が微妙に硬め?」という気がするが、しばらくタイプしていると慣れる程度。また、キーイン時にわりと明確なクリック感があり、違和感なくタイプできた。
打鍵時の音は「コクコク」という感じで、静かな部類だと感じられる。隣に人がいても「うるさいなあ」と感じさせない程度だと思う。
キートップの窪みもそこそこ効果があるようで、指先が自然にキートップへ吸い付く感じが好印象。見栄えもソフトな印象になってイイ雰囲気ですな。
IC-DK01は、全体的な剛性感はいま一歩という印象ではあるものの、まあフツーに問題なく使えるという感触だ。値段からすれば十分いい作りだと感じられる。コストパフォーマンスがけっこー高いんじゃないだろうか。
シンプルな接続先・OS選択、便利なキーもあって快適に使えるキーボード
IC-DK01は、3台のデバイスに切り替えつつ接続できるワイヤレスキーボード。マルチデバイス対応はよくある仕様ではあるが、無線接続がBluetooth5.0×2チャンネルと+2.4GHzレシーバー(USB Type-A)×1個というところに一工夫を感じる。
接続先の選択もシンプル。まあ単にfnキーとQ(2.4GHzレシーバー)とW/E(2つのBluetoothデバイス)を同時押しするということで、まあこのタイプのマルチペアリングなワイヤレスキーボードにはよくあるものだが、シンプルでわかりやすい。
それとOS設定。このキーボードは接続先OS自動設定とかではなく、手動で設定する。接続先デバイスのOSを、Android/Windows、macOS、iOS/iPadOSから選ぶわけですな。選ぶと、接続先OSに合わせたキー機能が正しく使えるようになる。
OS選択方法は、fnキーとA(Android/Windows)、S(macOS)、D(iOS/iPadOS)の同時押し。接続先設定と接続先OS設定がそれぞれ個別に必要で、場合によっては二度手という感じがするだろう。ただ、手軽な方法で明示的に接続先OSに合わせたキー機能をセットできるのはわかりやすくて良いように思う。
上の写真の“無変換/英数”キーと“変換/かな”キーも(英語配列キーボード愛好家にとって)便利。「んんん〜キーひと押しで日本語/英語入力を切り替えられるのって、やっぱり便利だわ〜」と、しみじみ思ってしまった。
ただ、俺的には無変換/英数のキーに慣れるのに少し時間がかかった。常用のキーボードのこの位置にはmacOSのcommandキーがあるからだ。commandキーは多用するキーなので、意識しないとキー操作を誤りがち。
あと、個人的にはキーボード右上のF12キー、deleteキー、backspaceキーが好印象。deleteキーとbackspaceキーの一方を省いたりせず近くに配置しているので使いやすい。
F12キーはスクリーンショットを取れるキーだが、一押しで取れるので便利。接続先OSの設定がどれであっても、このキーを押せばスクリーンショットが取れる。
といった感じのiClever「Bluetoothキーボード IC-DK01」。1900円だから買っちゃえ〜的に購入したキーボードにしては、非常にイイ感じで使えた1台なのであった。現在はAmazonにて2549円のようだが、こういう価格のキーボードなら(気に入ったら)予備を1〜2台用意しておくってのもアリかも。
残念なのは、充電式であること。内蔵電池はやがてヘタるので、やや長いスパンとはなるものの使い捨ての消耗品。乾電池式とかなら良かったのにナ、と。
なお、IC-DK01の説明書のFAQの最後に「¥」や「_」(アンダースコア)の入力方法の説明があるが、俺環境ではどちらもフツーに(enterキーの上の)キーを押すことで入力できる。なんでかナ?
ともあれ、価格のわりには非常にまとまりがよく、使いやすいワイヤレスキーボードであった。興味のある方はぜひ吟味してみてほしい。