スタパ齋藤の「スタパトロニクスMobile」

東プレのキーボード「REALFORCE RC1」のキーキャップを変えてみたッ!!!

 2025年になって一発目の原稿を東プレ「REALFORCE RC1」で書いてみた俺。

 REALFORCE RC1は東プレのキーボードシリーズのなかで最も小さいコンパクトキーボードだ。でもカーソルキーやファンクションキーもしっかりマトモな位置関係・サイズで搭載していて、非常に使いやすく感じる。

東プレ「REALFORCE RC1」はモバイル使用も可能なコンパクトキーボード。打鍵感が良好で、ノートPCと組み合わせて使うと文字入力効率がスゲく上がる! と感じられた。

 それ以降、REALFORCE RC1をちょいちょい使っている俺。スマートデバイスにBluetooth接続して使えたりもするワイヤレスキーボード(USB接続にも対応)なので、iPad miniあたりと組み合わせて使うのも案外実用的だったりする。

 PCとつないでもスマートデバイスとつないでも快適に使えるREALFORCE RC1。REALFORCEシリーズとしては軽量(600g)のキーボードなので、場所を移動して気軽に使えるのもイイ感じ。

 ちなみにフルキーボードのREALFORCE R3 KEYBOARDの重さは1600g。テンキーレスのREALFORCE R3 KEYBOARDは1300gだ。重くて机上の安定性は非常によいのだが、1kg超えちゃうと気軽に持ち歩いたり場所を変えて使うってのは……。

毎日愛用している東プレ「REALFORCE R3 KEYBOARD Mac 配列 / R3HH21」。ただし重さが1300gあるので、気軽に置き場所を変えて使えるという感じではない。

 なお、REALFORCE RC1は600gの軽さだが、安定性も高い。軽いからか、フルキーボードやテンキーレスキーボードのREALFORCEシリーズよりも若干“打鍵音が高い”が、軽いから安定感がないとは感じられない。

 なので、持ち歩けるしデスクトップでも快適に使えるREALFORCE RC1だけにしちゃおうかナ〜とか思っているのだが、REALFORCE RC1には少々使いにくさが残っている。今回はその使いにくさを解決してゆきたいッ!!!

REALFORCE RC1の使いにくさとは?

 REALFORCE RC1の「ココがなぁ……」と使いにくく思うのは、キートップ/キー手前刻印の少々の見づらさだ。キーキャップ色はダークグレーとライトグレーだが、印象から言えば黒に近いグレーとダークグレーといった色に見える。

 で、そんなキーキャップに黒色で刻印(昇華印刷)がなされているので、キートップ/キー手前刻印の視認性がイマイチ。やや暗い場所では、とくにキー手前刻印がパッと見では視認できない。

REALFORCE RC1のキーキャップ色はダークグレーとライトグレー。これは見やすいようにやや明るく撮影している。キートップの刻印はまあまあ見えるが、キー手前の刻印はやや暗い環境ではかなり見えにくい。キー手前の刻印は、REALFORCE RC1独自の機能やあまり使わないファンクションだったりして、たまに使うときに「えーとあの機能のキーは……」と探してしまう。そのときに刻印が見えにくいとフラストレーションがたまるというわけだ。
キー手前刻印、けっこう多いんスよ。まあコンパクトキーボードの宿命だが、その刻印を探しにくいのはキツい。ちなみにこれも見やすいように明るく撮った写真だ。
これは「やや暗い環境でキー刻印を見た感じ」をレタッチで再現したもの。ライトグレーのキーだとまあまあ刻印が見えるが、ダークグレーのキーは顔を近づけて凝視してしまう感じ。
こちらは前出の東プレ「REALFORCE R3 KEYBOARD Mac 配列 / R3HH21」。純白のキーキャップに黒の昇華印刷がなされているので、刻印の視認性は抜群だ。「東プレさ〜んREALFORCE RC1にもホワイトのモデル出してくださいよ〜!」とか思いまくっている。

 でも、REALFORCE RC1には別売のカラーキーキャップセットがあるから、このキー刻印の視認性問題はサラリと解決できそう。というか解決すべく試してみたら、視認性がだいぶ上がって便利度もUPッ!!!

カラーキーキャップセットってナニ?

 REALFORCE RC1用に発売されているカラーキーキャップセットは、「RC1 Color Keycaps Set」という製品。

 REALFORCE RC1用ではあるが、全キーでないにせよほかのREALFORCE用の交換キーとしても使える気がするものの、試していないので明言はできないとは言え、REALFORCEのキーキャップってキー幅さえ同じなら「REALFORCE RC1のキーをREALFORCE R3に代入ッ!!!」みたいなことができまくりだが、メーカー保証外の使い方となる。

REALFORCE RC1用に発売されている交換用カラーキーキャップセットの「RC1 Color Keycaps Set」。これはダークブルーというカラーだ。

 カラーは、日本語のタイプキーが4色展開で、日本語のタイプキー以外が3色展開で、合計7種類。英語も同様なので、合計14種類ということになる。この「タイプキー」や「タイプキー以外」については後述する。

カラーバリエーションは4色で、ダークブルー(左上)、ダークモーブ(右上)、スモーキーライラック(左下)、ダークグレー(右下)。ダークグレーはタイプキーのみがあり、これをREALFORCE RC1に換装すると全キーがダークグレーのREALFORCE RC1となる。ダークグレーは「キー刻印の視認性よりもキーボード全体の落ち着いた配色を」と求める人向けだと思われる。

 RC1 Color Keycaps Setのバリエーションは前述のとおり合計14種類。英語配列と日本語配列が用意されており、それぞれにタイプキーとタイプキー以外というセットがある。

 タイプキーは、文字キー、記号キー、数字キー、スペースキーと一部のファンクションキー(F1〜F4、F9〜F12)のセット。タイプキー以外は、修飾キー、特殊キー、F5〜F8のセットだ。タイプキーとタイプキー以外の2つを買えば、REALFORCE RC1のキーを全部取り替えられる。

 価格は、タイプキーが4840円で、タイプキー以外が3960円。タイプキーとタイプキー以外を集めたフルキーセット的なものはないもよう。

 ちなみに俺の場合、ダークブルーのタイプキーとタイプキー以外を購入した。合計8800円。これを使ってREALFORCE RC1のキー刻印の視認性のイマイチさを克服してゆきたいッ!!!

こんな箱に入って届いた。タイプキーとタイプキー以外なので2箱である。
タイプキーのほうの内容物。キー引き抜き工具も付属している。
タイプキー以外のほうの内容物。

交換してみたっ! カッコイイ! そしてキー刻印が見やすくなった!

 ということで、とりあえずREALFORCE RC1の全キーをダークブルーのキーキャップへと換装してみた。その結果が↓こちら。

キーキャップ全交換後。別印象のキーボードになった。なかなかカッコイイ!
キートップ刻印とキーキャップのコントラストが少し上がり、刻印が見やすくなった。
やや暗い環境でもキー手前刻印を容易に視認できるようになった。

 なかなかイイ! でも、やっぱり、ダークブルーじゃなくてスモーキーライラックならもっとキー刻印の視認性が上がった? しかし俺的に色の好みとしてはダークブルーって感じなので、これで満足ってコトにしてゆきたいッ!!!

commandキーとoptionキーを追加してゆきたいッ!!!

 REALFORCE RC1のキー刻印の一部は、Windows向け。AltとWindowsキーだが、Macで使う場合はこれらのキーがcommandキーやoptionキーということになる。

 前出のRC1 Color Keycaps Setのこれらキーも、AltとWindowsキーになっている。ここをMac仕様にできないかニャ〜と思って試したのが↓こちら。

セールで値引きされていた「REALFORCE SA for MAC ホワイト 114キー日本語配列」(https://diatec.co.jp/shop/det.php?prod_c=4715)。USB接続のMac用REALFORCEキーボードだ。1万9800円のところ1万7800円になっていた。
commandキーとoptionキーがある。これたぶんREALFORCE RC1のキーキャップとして使えるハズ。しかもAキーの横にcontrolキーもあって、これも移植できそう!

 というわけで、3つのキーキャップ欲しさに、1万7800円も払ってしまった。後先考えずに購入した。後悔していない。3つのキーキャップを失ったREALFORCE SA for MACのことは考えていない。

 そして3つのキーキャップを換装したREALFORCE RC1がこちら↓。「Mac用REALFORCE RC1だゼ!!!」的な主張の強さが……どうなんでしょうネ。

白いキーが目立つ!
まあこれらが元のダークブルーのキーでもいいんスけどね……。

 移植を、して、満足した。「REALFORCE SA for MAC ホワイト 114キー日本語配列」のほかのキーの多くは、使用中の「REALFORCE R3 KEYBOARD Mac 配列 / R3HH21」の予備キーキャップとなる、かも、しれ、ないが、「REALFORCE R3 KEYBOARD Mac 配列 / R3HH21」はずーっと使っててもキーキャップ刻印が薄くなるとかいう問題は一切出ていないので、「REALFORCE SA for MAC ホワイト 114キー日本語配列」は死蔵するのかもしれない。

 ともあれ、REALFORCE RC1のキーキャップ交換で、キー刻印の視認性が非常によくなった。でもやっぱりREALFORCE RC1のホワイトモデルも出して欲しいニャーとか思う俺であった。

スタパ齋藤

1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。