スタパ齋藤の「スタパトロニクスMobile」

ワイヤレス充電+飲み物を保温!? 1台2役のCIO「マグウォーマー2」がマジで実用的だった

 2026年元日に、なーんとなくネットでニュースを読んでいたら「えっ!? そんなのあったの?」という製品を発見。CIOの「MugWarmer 2(マグウォーマー2)」という「Qi2充電」と「マグカップ保温器」を兼ねたハードウェアだ。

CIO「MugWarmer 2」は専用マグカップ(に入った飲料)の保温と、Qi2充電に両対応したハイブリッドな製品。メーカー税込価格は6980円。※画像はメーカー公式サイトより抜粋。

 コレぞ俺が求めているものかもしれニャい!!! とか思って即座に購入……しようとしたが、多くのサイトで売り切れ状態。人気商品なの? でもCIO楽天市場店には在庫があったのでポチッた。元日の夜9時過ぎに注文。

 だが発送が1月5日以降となっていた。あら残念。でも、まあ、元日だし、そうですよね~。と思ったら1月2日には発送完了のメールが届き、1月3日にはモノが手元に届いたのであった。ナイス♪ ていうかCIO楽天市場店の方々と流通を動かしてくれている方々、ありがとうございますっ!

 で、さっそくこのMugWarmer 2を使い始めたら、使用開始時に若干のモヤモヤがあったものの、使用開始日以降は毎日使いまくりとなった。ヘビーユース。俺にとってすっごーく快適で便利でありがたいハードウェアとなったので、以降、MugWarmer 2についてレビューしてゆきたいッ!!!

使いにくい~、と思った点から書いてゆきたいッ!!!

 MugWarmer 2は、前述のとおり付属の専用マグカップの保温器として使えて、コースターのように見える台座部分はQi2充電器として機能するという複合機器。20W以上の給電が可能なUSB充電器などを電源とし、電源とはUSB-Cケーブルで接続して使う。

保温器として使っている様子。プレートに専用のマグカップを乗せるとマグカップ内の飲料を設定温度に保つ。付属のフタを使うと保温効果をより高められる。また、フタをしたままでも飲料を飲める。フタはマグカップに対してネジ込むタイプで、不意に外れるようなことはない。
台座部分(本体)。サイズは約110×90×13mm。コースター程度のサイズ感だ。
iPhoneなどQi2対応のデバイスを乗せると充電が始まる。保温器・充電器としての動作は、乗せたものにより自動的に切り替わる。
MugWarmer 2には充電器が付属しないので、別途20W以上給電可能・USB-C対応のUSB充電器を用意する必要がある。写真はCIO「NovaPort DUO」シリーズの比較的低出力なものだが、NovaPort DUOシリーズはどれも余裕で20W以上の出力がある。

 とまあ、機能性から見るとヒッジョーに簡単に使えるハードウェアではある。のだが、初めて手にして機能をアレコレと使おうとすると、かなりモヤモヤした使いにくさを感じてしまうMugWarmer 2なのであった。

 たとえば説明書。日本語対応の紙の説明書が付属するのはいいのだが、一部の日本語文章が「おまえはナニを言ってるんだ?」的なわかりにくさと回りくどさをもってして、ユーザーの「MugWarmer 2を使う気」を削いでくる。

MugWarmer 2の説明書より抜粋。間違った日本語ではないのだが、冗長で回りくどく、用語の統一もされていない。

 説明書の日本語について揚げ足を取るような気はないが、1の「電源を入れる」の説明が「電源アダプタにUSB-Cケーブルを接続し、充電器に接続していない方のUSB-Cケーブルを製品本体の入力専用USB-Cポートに接続してください」となっている。

 ユーザーとして初めてMugWarmer 2を使うにあたって一応目を通したが、「え?充電器に接続していない方の? を、どこに?」と戸惑ってしまうような冗長な説明文だ。これ「電源アダプタと本体をUSB-Cケーブルでつないでください」でよくない?

 2についても「え? 保温ボトルって?」「突起部分に飲料を?」のように、ユーザーの理解の足を引っ張るような説明文になっている気がする。「飲料を入れたマグカップを本体の突起部分に置いてください。自動で電源がONになり加熱が始まります。(マグカップが空の状態では絶対に置かないでください。)」とかでよくないですか?

 その下の「マグカップのふたを組み立てる」を読んだ俺は「おまえはナニを言ってるんだ?」的に混乱した。コレって……もしかしてモトの製品の説明書が中国語か英語で、それをAIで翻訳した感じ? 間違ったことも言っていないし、日本語としても正しいが、読むほどにユーザーをそのページにとどめてしまう、新手のモヤモヤ系説明書だと思った次第。

 それから、MugWarmer 2の機能性を十分に引き出すために必要な「CIO公式アプリ」。アプリを使わなくてもMugWarmer 2を利用できるが、機能性と使いやすさがけっこう制限されてしまう。なので、やはりCIO公式アプリを使いたくなるわけだが、これが使いにくい。

CIO公式アプリの表示例。スマートフォンと機器をBluetooth接続してアプリ経由で設定や操作を行える。

 このアプリ、慣れれば「まあこういうモノ」と納得して利用できるが、使い始めは「えええっ~なんで本体とのBluetooth接続にこんな時間かかるのぉ~?」「リモコンの操作が終わるまで何秒待たせるのぉ~?」と、その遅さに辟易する。アプリ内表示のわかりにくさも加わり、「MugWarmer 2ってハズレ製品じゃね?」とか思わされたりもする。

 アプリのそんなわかりにくさは説明書を読めばすぐ解消できるし、MugWarmer 2は俺にとっては大当たりの製品。なのだが、最初の入り口である説明書やアプリで、ここまでユーザーのやる気というかワクワク感が粉砕されると……という経験なのであった。

 説明書を読まなくてもだいたいわかりそうな製品じゃん、それにアプリを使わなくても利用できる製品なんでしょ? って思いがちかもしれないが、本体のみ使った電源のオンオフとかはけっこーわかりにくいので説明書を読みたくなる。また、「そうなんだ、この設定はアプリを使わないと変更できないんだ」というコトもけっこうある。

 ただ、MugWarmer 2を使い始めてしまうと、本体だけでの設定変更などもすぐ覚えてしまうし、「いつもの設定温度・電源オフまでの時間」なども決まってきてしまうのでアプリも使わなくてよくなったりする。ので、上記のような使いにくさについては一応書いたものの、ひととおり体験しつつ必要な操作・設定さえ通過してしまえば、その後は「あーMugWarmer 2サイコーっすわ~」という満足感が継続する、と思う。

飲み物がずーっと温かい・熱いのがサイコーにイイ! お湯割りにもイイ♪

 多くの人に合うMugWarmer 2の使用手順は、MugWarmer 2でできることを理解し、「じゃあ自分の場合はこういう設定にして使おう」とアプリで設定することだろう。MugWarmer 2本体のみでアプリなしでも使えるが、保温が自動でオフになるまでの時間などは多くの人が「自分に合った設定にしたくなる要素」であり、それをするにはアプリが必須となる。

 そういった設定方法は後回しにして、MugWarmer 2を使ってナニがイイかって、飲み物をずっと温かい/熱い状態に保てるのがイイ。設定温度によって温かさ/熱さは変わってくるが、付属の「マグカップにかぶせたまま飲めるフタ」を使うと、保温効果がかなり高まる。フタをしないと、気温にもよるが、「熱い状態」では飲料の温度を保てないという印象がある。

付属のフタをすると保温効果が高まる。このフタをしたままでも飲める。ホコリよけにもなる。
フタをしなくても保温できるが、保温効果は少々落ち、ホコリも入りやすくなる。だがフタから飲むと、飲料が少量しか流れ出ず、「ズズズ」と啜るような飲み方になりがちなので、俺の場合はフタなしで使っている。
本体のみで操作する場合は、表示部をタッチして保温温度を変えたり、電源のオンオフを行ったりする。タッチパネルでできるのは温度変更と電源オンオフだけだ。なお、本記事に出てくるタッチパネル表示は、光の加減で「文字などが視認しにくい表示」に見えるが、実際はもっとクリアに視認できる。
表示部をオフにすると真っ黒になり、表示パネルの存在はわからない。電源をオンにする場合、電源ランプが点く位置を長押しする必要があるため、最初はどこをタッチし続ければいいのかわからない。

 いつもは仕事中にコーヒーを飲むためにMugWarmer 2を使っている。以前は仕事に熱中していつの間にかコーヒーが冷めていてガッカリ、ということがたびたびあったが、MugWarmer 2を使い始めてからはいつもホットなコーヒーが飲めて大満足。

 試しにウイスキーのお湯割りをMugWarmer 2で飲んでみたが、これも大満足。グラスだとすぐ冷えちゃうお湯割りも、MugWarmer 2だとずーっとホット。「ゆっくり飲んでると冷えちゃうから」みたいな飲みすぎも防げるような気がして、とても気に入っている。

 さらに試しに、MugWarmer 2に常温の水とウイスキーを入れてそこから70度設定で保温してみた。すると室内でもダウンジャケットを着たくなる寒い夜(室温13度くらい)でも、30分くらいでそこそこ温かいお湯割りっぽい水割りを飲むことができた。さらに時間が経つとお湯割りを飲めたが、まあ最初からお湯割りを保温したい場合は、ポットに熱いお湯を用意してそれをMugWarmer 2に注いでウイスキーを加えて保温するのがいいと思う。

 MugWarmer 2に慣れた時点の俺において、使いにくいと感じるのは、流量調節ができない「マグカップにかぶせたまま飲めるフタ」くらいかも。このフタ、飲料の流出量が少ないので啜るように飲みがち。また「もっと流れ出て欲しい」という気持ちからマグカップをより傾けてしまいがちで、そうすると飲料が流れ出す幅が広がってしまって唇が熱かったりする。

 フタを使いつつ設定温度を最高の70度にしておくと、だいたいいつでも熱いコーヒーが飲めるのだが、その使いにくさから付属のフタは使っていない。……ただ、サーモスの450mlマグカップ用のフタ(スライド構造部アリ/評判も良好)がマッチするとのウワサがあるので、それを試してゆきたいッ!!!

CIO公式アプリでできること、Qi2充電器にもなるからさらに実用的

 CIO公式アプリを使うとMugWarmer 2をどう使えるようになるのか? 結論から言えば、ユーザープリセットでより細かな設定を行えるようになり、自分の希望に最も近い使い方ができるようになる。

 ユーザープリセットに登録できるのは、保温温度、保温継続時間(制限なしにもできる)、電源オン時の温度などの設定。本体に表示されるアイコンも好みで設定できる。ユーザープリセットは3つまで登録でき、登録したプリセットはいつでもCIO公式アプリからMugWarmer 2本体に送信して設定を変えられる。

CIO公式アプリでMugWarmer 2を選んで「マイ設定」を使うと、ユーザープリセットを登録できる。ユーザープリセットでは、プリセット名、本体に表示されるアイコン、保温温度(40~70度)、保温時間(60~180分)を設定できる。また、保温時間は制限なしに設定することも可能(ただし安全対策で8時間稼働後は自動停止)。またユーザープリセットを電源オン時の初期設定値にすることもできる。これら設定は、この表示からMugWarmer 2本体に送信できる(スクリーンショット3枚目の「設定する」をタップ)。
「リモコン」ではユーザープリセットをMugWarmer 2本体に送信できる。これは2番目のユーザープリセットを送信している様子だが、本体表示パネル左端のアイコンが変わったことがわかる。なお、機器名なども自由に変更できる。

 保温器としてのMugWarmer 2の良さは、フットプリントが小さいこと。前述のとおり台座部分(本体)のサイズは約110×90×13mmなので、コースターが占める程度のスペースに置ける。かなり薄いので存在感も希薄。汎用の保温器はほかにもあるが、このサイズで飲料の保温ができるのは大きなメリットだ(マグカップは専用品となるが)。

 もうひとつ、MugWarmer 2がQi2充電器として使える点。飲み物を保温しつつ飲んでいないときは、本体をそのままQi2充電器として使える。保温して飲んでいるときでも、専用マグカップにはある程度の保温性があるので、一時的に「MugWarmer 2本体を保温のためではなくQi2充電のために使う」ということもできる。

 なお、Qi2はMagSafe対応のワイヤレス充電規格で、最大出力は15W。iOS 17.4にアップデートしたiPhone 12シリーズ以降などの対応スマートフォンをワイヤレス充電できる。

MugWarmer 2本体はQi2ワイヤレス充電器としても機能する。
QiやQi2対応のデバイスを置けば自動的に充電モードに切り替わって充電が始まる。
表示部には給電の状態が数値で表示される。

 フツーに実用的なQi2充電器としても使えるわけだが、専用マグカップを乗せていないときはいつでもQi2充電器として利用できるのがイイ。冬場はもちろん、飲料保温の必要性が大きく減る夏場でも、MugWarmer 2は実用的なQi2充電器として使い続けられる。一年を通して「MugWarmer 2は寒いときしか使わないからなぁ」的な残念感がナイのがグレイトだと言えよう。

 ただ、Qi2充電器としてのMugWarmer 2は、ちょ~っと軽過ぎる。本体は約95gしかないので、iPhoneなどMagSafe対応の端末を充電して外そうとすると、iPhoneにMugWarmer 2がくっついて持ち上がってしまう。まあ外し方を一工夫すれば大した問題ではないし、また、上記のとおり一年を通して使えるハードウェアなので、机上の定位置に軽く貼り付けてしまうのもアリかと思う。

 ともあれ、そういった感じで使えるMugWarmer 2。使い始めには少々モヤモヤするイマイチな使用感があったりもするが、それさえ越えれば全体的にヒッジョーに快適&便利に使っていける。実用的な表示パネル搭載Qi2充電器としてもなかなかコストパフォーマンスが高いので、飲み物の温かさ/熱さを保ちたいしQi2充電器も欲しいしって人は、ぜひチェックしてみてほしいッ!!!

スタパ齋藤

1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。