本日の一品

こっそり「Qi2 25W」対応にモデルチェンジしたApple純正MagSafe充電器を試した

外観は、写真だけ見ると従来モデルとほぼ変わらない。ケーブル長は1mのほか2mもある

 iPhoneの背面にマグネットで吸着させ、ワイヤレスでの充電を行えるMagSafe充電器は、その便利さゆえ、いちど使うと手放せなくなるアイテムだ。その中でも元祖であり、もっとも知名度が高いと考えられるApple純正のMagSafe充電器が、昨年秋にこっそりモデルチェンジしていたのはご存じだろうか。

内側が軟質樹脂になった面をiPhoneに吸着させる
背面は金属製。従来モデルと同様、デスクなどに置くと滑りやすい
製品パッケージ。「MagSafe Charger」という製品名は従来と同じ
型番は「MGD74AM/A」で、モデル名は「A3502」とされている

 かくいう筆者も2カ月ほど経って初めて知ったのだが、外観はほぼそのままに、新規格「Qi2 25W」に対応したモデルへと進化している。従来のMagSafe充電器は最新のiPhone 17 Pro Maxとの組み合わせではピーク時で18Wを超えるのがやっとだったが、新モデルは公称値である25Wを超える30W超えをたびたび計測して驚かされる。

側面を見ると最大25Wまで対応することが書かれている。「Qi2」とは書かれていない
iPhone 17 Pro Maxのバッテリー残量が10%未満の時、最大32W前後で充電が行えることを確認した

 そもそも有線でのiPhoneの充電速度は、いまでこそ30W台後半だが、従来は20W台半ばが一般的だった。つまり新しいMagSafe充電器を使えば、従来の有線に匹敵するスピードで充電できることになる。速度に波があるのでトータルでは依然有線に分があるが、ここまで速ければ就寝時はワイヤレス、急いでいる時は有線での充電という使い分けも不要だろう。

 またQi2は汎用規格ゆえ、Google Pixel 10シリーズなど一部のAndroidスマホにも対応している。Pixel 10はQiでの充電速度が従来より控えめなためQi2対応の充電器は欠かせず、そうした場合に本製品は有力な候補となりうる。手持ちのPixel 10 Pro XLで試したところ、こちらも(やはり波はあるが)ピーク時は30W以上で充電できることが確認できた。

Pixel 10 Pro XLなどQi2対応スマホでも利用可能。iPhoneに比べると波が大きいが、こちらもピーク時は30Wを超えるスピードが出る

 そんな本製品の欠点は、直径と厚みが従来より微妙に小さくなっていること。直径はほんの1mmほど、また厚みも1mmに満たないものの薄くなっているせいで、従来モデル用に販売されていたサードパーティ製のスタンドや保護カバーといったアクセサリーが使い回せない。サイズを共通にしようと思えばできたはずで、少々意地の悪さも感じなくはない。

左が本製品、右が従来モデル。わずかに直径が違うほか、ケーブルの付け根なども相違がある
厚みの違い。左が本製品、右が従来モデル。若干薄くなっている
直径の違い。左が従来モデル、右が本製品。わずかだが直径が小さくなっている
わずかに小さくなったため従来モデル用のスタンドは径が合わず利用できない

 とはいえ相性問題の大きいサードパーティ製の充電器よりも信頼性は高く、6,480円というやや高価な価格に見合った価値はある。ケーブルが耐久性の高いメッシュタイプに変わったのもプラスで、従来モデルを使い続けているユーザーは、長期的には置き換えていったほうがよさそうだ。

ケーブルはiPhone付属のUSB Type-Cケーブルに似た、耐久性の高いメッシュタイプへと変更されている
製品名発売元実売価格
MagSafe充電器(1m)Apple6480円