みんなのケータイ

海外出張でスーツケースが行方不明になったけれどAirTagを入れていたので一安心だったお話

 10月下旬、筆者は米国ハワイへ渡航しました。米クアルコムが主催する「Snapdragon Summit」を取材するためです。スマートフォンのハイエンドモデルに搭載される最新チップセットやパソコン向け最新チップセット、音響関連技術など幅広い分野のクアルコムの取り組みが紹介されるイベントでした。

 イベントの詳細は本誌記事をご覧いただくとして、今回、本コーナーでお伝えしたいのは、米国からの帰り道、預けたスーツケースで発生したトラブルについて。そう、今回、筆者はロストバゲージとも呼ばれる出来事に遭遇しました。これは、航空会社に預けた荷物が行方不明になってしまうこと。周囲やネットで、よく見聞きしますが、筆者自身にとっては初めて。

 実は、今年3月、本コーナーで石川温さんがAirTagをスーツケースに入れるというワザを披露されていました。これを目にしていた筆者、「これは真似しよう」と考え、きちんとスーツケースにAirTagを入れていたのです。

 米国へ向かう際には何の問題もなく目的地へ着いたのですが、ことが起きたのは、米国での取材を終えた筆者が成田空港に到着したときのこと。降りてすぐ、iPhoneを手にし、「探す」アプリを起動します。すると……あれ……おかしいな……AirTagのいる場所がハワイのまま……。

「日本へ帰ってきたのに、スーツケースがまだ出発地にあることが判明したときの筆者の気持ちを述べよ(10点)」となんでか考えてしまいました

 いやいや、まだ到着して間もないし、まだ情報が更新されていないだけかも、と考えようとしたのですが、画面上には「15分前の情報」といったことが記載されています。さらには、預けた荷物が流れてくる場所(バゲージクレーム)に、カナ書きされた筆者の名前があるではないですか……。

 ここでスーツケースがハワイに取り残された(米国内便の乗り換えがうまくいかなかった)ことをようやく飲み込んだ筆者は、そのまま搭乗していた航空会社のカウンターに向かい、手続きをします。預けた荷物がうまく運び込まれなかった原因はわかりませんが、スタッフさんいわく、24時間後の同じ航路の便で運ばれる予定とのこと。最終的には、筆者が帰国してから2日後の午前中に、荷物が自宅へ届けられました。

 さて、日本へ我がスーツケースが戻ってくるまでの間、ちょっと気になるたびにiPhoneの「探す」アプリを起動して、AirTagの場所をチェックします。帰国してからしばらくは、当然のことながら特に動きはなかったのですが、筆者が乗った便のちょうど24時間後に確認すると、少しだけ、それまでと異なる場所にいることが「探す」アプリでわかりました。移動した、ということは空港スタッフが運んでくれたということに違いない、これは予定通りハワイ発日本行きの便に載せてもらえただろう……と一安心。

 さらにそこから8時間ほど経過し、その航空便が成田へ到着したころを見計らい、あらためて「探す」アプリを見てみると……ありました! AirTagが、つまり我がスーツケースがちゃんと成田に移動していたことを確認できたのです。

スーツケースが成田に帰ってきた瞬間

 とまぁこんな具合に、荷物が今どこにあるのかな? と気になるたびに「探す」アプリでチェックし、その都度、ホッと一安心という所作を繰り返すことになりました。AirTagはiPhoneを通じて、そのおおよその現在地を把握できるようにするアイテムですが、iPhoneユーザーは世界どこにでもいる、ということで、こんなグローバルな動きでもちゃんと活躍してくれました。

2時間後くらいに動き出しました
夜遅くに移動するスーツケース(AirTag)。今回は航空会社の方にもお世話になりました。そして配送業のみなさま、本当にありがとうございます

 このあたり、Tileなどほかの製品でも、ちゃんと動作するか確かめたい気持ちはありますが、その際はロストバゲージではなく、海外取材で宿にスーツケースを置く際などで試していきたいと思いますハイ。