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アップルとグーグル、「AirTag」「Tile」など追跡デバイスの悪用を防ぐ新仕様案を共同発表

 米アップル(Apple)と米グーグル(Google)は、紛失防止タグなどと呼ばれるBluetooth位置追跡デバイスの悪用を防ぐための案を共同で発表した。サムスン、Tile、eufy、Pebblebeeなどが支持を表明している。

 Bluetoothを使った位置情報タグは、「AirTag」のように財布やカバンなどにいれておき、スマートフォンからその場所を探せる。しかし、第三者が他人の持ち物に気づかれないよう忍ばせておく、といった悪意ある使い方もできるといった指摘もある。そのため、アップルでは約1年前の2022年2月、AirTagの悪用を防ぐ仕組みとして、ユーザーが登録していないAirTagが近くにあれば、iPhone上に警告を表示するといった対策を発表していた。

 両社の発表は、Internet Engineering Task Force (IETF)を通じて草案として公開されたという。AirTag向けの保護仕様をベースにしたものとのことで、デバイスメーカーからの意見を踏まえ、2023年末までに意図しない追跡を警告して表示できるよう仕様を固める。そして、iOSとAndroidの将来のバージョンでサポートされる予定。