iPhone駆け込み寺
AirTagを知らぬ間に鞄の中に入れられたらどうなる？ 迷惑な追跡を防止する機能
2022年9月2日 06:00
AirTagが発表された当初から指摘されていたことのひとつが、「第三者に勝手にAirTagをカバンに入れられ、行動を監視する目的で使用されるのではないか」という懸念だ。こういった懸念に対し、アップル（Apple）は、Webサイト上で、懸念を解消する情報を紹介している。
具体的には、自分の物ではないAirTagが自分と移動していることがわかったときに、通知をしてくれる機能のこと。また、一部機能は使えないが、AirPodsやその他の「探す」ネットワーク対応アクセサリーでも基本的には同じ通知をしてくれる。
通知を受け取るための設定は？
こういった通知を受け取るためには、あらかじめいくつかの項目を設定する必要がある。
- 「設定」>「プライバシー」>「位置情報サービス」を表示して、「位置情報サービス」をオン
- 「設定」>「プライバシー」>「位置情報サービス」>「システムサービス」の順に選択し、「iPhone を探す」をオン
- 「設定」>「プライバシー」>「位置情報サービス」>「システムサービス」の順に選択し、自宅など、特定の場所に着いたときに通知してもらいたいときには、「利用頻度の高い場所」をオン
- 「設定」>「Bluetooth」の順に選択し、「Bluetooth」をオン
- 「探す」App を開いて、「自分」タブをタップし、トラッキング通知を有効
- 機内モードをオフ
またiPhoneを持っていない場合でも、持ち主の手元をしばらく離れたAirTagは動いたときに音が鳴り始める。Androidしか持っていない場合でも、「トラッカー検出 App」をインストールすることでAirTagの所在を確かめることができる。
通知が来たら
AirTagを持ち歩いているという通知が表示された場合は以下の手順に従って探すことができる。
- 通知をタップ
- 「続ける」をタップして「サウンドを再生」をタップ
- 音が聞こえるか確かめる。持ち物が見つからない場合はもう一度鳴らす。
サウンドを再生するオプションが使えない場合、その持ち物は既に近くにない、またはIDが変わってしまい同じものと判断できなくなっている可能性がある。まだ近くにあるはずなのに音が聞こえない場合は、自分の持ち物の中から自力で見つける必要がある。
AirTagが見つかったら
AirTagが見つかった場合、持ち主が紛失物として設定しているか、確認することができる。また、人の了承を得ずに行動を監視していたのではないかと疑われる場合は、AirTagを無効化する手順も確認できる。
AirTagを無効化する手順
- AirTag が見つかったら、iPhone またはNFC対応のスマートフォンをAirTagの白い面にかざし、通知が表示されるまで、そのままにする。
- 通知をタップすると、AirTagに関する情報（シリアル番号、登録者の電話番号下4桁など）を表示するWebサイトが開く。
- 持ち主がAirTagを紛失物として指定している場合は持ち主への連絡方法を表示するwebサイトが開く場合がある。
AirTagを無効にして、その位置情報の共有を停止するには、「無効にする手順」をタップして、画面の案内に従う。AirTagが無効になった後は、持ち主がその最新の位置情報を入手できなくなり、追跡に関する通知も届かなくなる。
アップルでは、不審なAirTagを発見し、身の危険を感じた時には、警察に相談することを推奨している。