iPhone駆け込み寺

AirTagのバッテリー残量が低下。電池を交換するには?

 カバンやカギなどに付けておくと、持ち物の位置を確認できる「スマートタグ」として、アップルから販売されている「AirTag」。iPhoneユーザーを中心に広く利用されているが、発売から約1年半が経過し、そろそろAirTagに内蔵されているバッテリー残量が少なくなっている通知が表示されるようになってきた。

iPhone 13 Pro Max(左)に登録したAirTag(右)。普段はAirTagループに装着して、カバンに提げている

 AirTagのバッテリー残量が低下してしまうと、持ち物をなくしたり、置き忘れたりしたとき、位置情報を確認できなくなるなど、機能が利用できなくなるので、通知が表示されたときは、早めに交換しておきたいところ。

 AirTagのバッテリーとして採用されているのは、「CR2032」という型番のボタン電池。家電製品や電子機器などで広く利用されているので、家電店だけでなく、コンビニエンスストアやドラッグストアなどでも販売されており、手に入りやすい。価格は1個200円程度で、複数個入りのパッケージを買えば、少し割安になる。

 ちなみに、同様のボタン電池には、「CR2025」や「CR2016」などがあるが、型番の4桁の数字のうち、最初の2桁が電池の外径、後ろの2桁が厚みを表している。購入時には間違えないように注意したい。

 実際に電池を交換するときは、iPhoneの「探す」アプリから操作すれば、ガイドも表示されるので、非常にわかりやすい。「探す」アプリを起動し、「持ち物を探す」を選ぶと、登録されている持ち物(AirTag)が表示される。このとき、バッテリー残量が低下していると、バッテリーアイコンがいっしょに表示される。

「探す」アプリを起動し、「持ち物を探す」を選ぶと、持ち物の右側にバッテリー残量のアイコンが表示されている

 電池を交換したいAirTagの付いた持ち物を選ぶと、現在地が表示され、バッテリー残量が少なくなっていると、「バッテリー残量低下」と表示される。「バッテリーを交換する」をタップすると、バッテリー交換を説明する画面が表示される。

持ち物をタップすると、「バッテリー残量低下」と表示されているので、「バッテリーを交換する」をタップ

 交換方法は簡単で、AirTagのAppleアイコンがプリントされている側を反時計回りに回すと、フタが外れる。中にはボタン電池が装着されているので、これを外し、新しいボタン電池を装着する。フタの切り欠きをAirTagの周囲の部分と合わせ、上から軽く押し込んだ後、今度は時計回りに回せば、ロックされる。

バッテリー交換のガイドが画面に表示される。まず、AirTagのAppleロゴがプリントされたフタを反時計方向に回す
AirTagのバッテリーのフタを開ける
AirTagのバッテリーのフタを取りはずすと、装着されていたボタン電池「CR2032」が見える
装着されていたボタン電池を新しいものに交換する
フタの裏側の突起とAirTagの切り欠きの位置を合わせる
フタを時計方向に回すと、フタが閉まる

 AirTagの電池を交換すると、「持ち物を探す」の持ち物の横に表示されていたバッテリーアイコンが表示されなくなる。再登録などの操作もないので、すぐに使いはじめることができる。

 ちなみに、従来はAirTagのバッテリー残量が持ち物の詳細画面に表示されていたが、iOS 15.6のアップデートにより、バッテリー残量が低下した場合のみ、表示されるように仕様が変更されている。

 AirTagを利用しているユーザーは、「探す」アプリで持ち物にバッテリー残量のアイコンが表示されるかどうかを確認し、アイコンが表示されるようであれば、ボタン電池を交換するといいだろう。

「探す」アプリの「持ち物を探す」に表示されていた持ち物のバッテリーアイコンが消えた。再登録などは必要ない。複数のAirTagを登録しているときは、ほかのものも同様に電池を交換する

 また、AirTagから取りはずしたボタン電池は、表裏にテープを貼って絶縁し、各自治体ごとに決められた指示に従って、廃棄する。

 AirTagに装着されている「CR」ではじまる型番のボタン電池は、水銀を含んでいないため、一般社団法人電池工業会のボタン電池回収の対象にはなっていない。

 そのため、多くの自治体では不燃ゴミとして廃棄しているが、分別回収を実施している地域もあるため、自分が住む自治体のWebページなどで確認するようにしたい。