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新AI「Gemini」や生成AI「Bard」、Android 14など――Googleの2023年振り返り

 グーグル(Google)は、同社の公式ブログ「The Keyword」で、「23 of our biggest moments in 2023」として、2023年における23のアップデートを振り返っている。

トップバッターは「Gemini」

 まず紹介されたのは、グーグルが発表したAIモデル「Gemini」。文章や音声、ビデオやコードなどさまざまな情報を扱うことができるのが特徴となっている。また、今年は対話型AI「Bard」が登場したほか、「Google検索」における新機能として「生成AIによる検索体験(SGE - Search Generative Experience)」が発表された。

Androidのアップデートや、初の折りたたみスマートフォン発売

 「Android 14」が発表され、生成AIによる壁紙やメッセージ作成ツール「Magic Compose」のβ版が利用できるようになった。さらに、グーグルの折りたたみスマートフォン「Pixel Fold」が発売された。「Pixel 7a」や「Pixel 8」、「Pixel 8 Pro」もラインアップに加わり、カメラ機能の向上も見られた。スマートフォンだけでなく、「Pixel Tablet」や「Chromebook Plus」も発売された。

 「Pixel Buds Pro」では、よりクリアな音声通話にむけたアップデートが行われた。ウェアラブルの分野では、「Google Pixel Watch 2」が登場したほか、「Wear OS」のアップデートがあった。「Pixel Watch」シリーズでは正確な心拍数測定システムが導入され、ユーザーの健康をサポートした。

 また、グーグルは今年猛暑警報や洪水予測を発表した。Googleマップでは地域ごとの花粉情報や、「Immersive View」での没入体験などが提供されるようになった。「Google Workspace」では生成AIによる新機能「Duet AI」が登場し、ユーザーがスライドやメールなどを作成するサポートを行った。同機能は「Google Cloud」でも使用できる。

YouTubeでAI活用の新機能

 YouTubeでは、クリエイター向けの新機能「Dream Screen」やモバイルアプリ「YouTube Create」をリリース。また、同じく新機能である「Dream Track for Shorts」でAIの音声を使用してショート動画を作成できるようになった。

 そのほか、ネット上の情報の信ぴょう性を確認することができる「Fact Check Explorer」がグーグルに登場した。文章のみならず、画像の確認も可能となっている。

25周年を迎えたGoogle検索

 2023年で「Google Chrome」は15周年、「Google検索」は25周年を迎えた。Google検索では写真と文章の組み合わせで検索できるマルチサーチ機能がアップデートされ、Google翻訳には33の新しい言語が追加された。

Googleによる2023年の振り返り
  • 1 新AI「Gemini」
  • 2 生成AI「Bard」
  • 3 Search Generative Experience(SGE)
  • 4 Android 14
  • 5 Pixel Foldなどのスマートフォン
  • 6 Pixel Tabletなど
  • 7 Chromebook Plus
  • 8 Pixel Watch 2
  • 9 ヘルスケア機能の拡充
  • 10 猛暑アラートや洪水予測
  • 11 Google マップのアップデート
  • 12 新たな写真撮影機能
  • 13 RCSにおける機能拡充
  • 14 Google Workspaceのアップデート
  • 15 Google WorkspaceのDuet AI
  • 16 Google CloudのDuet AI
  • 17 パスキーによるセキュリティ強化
  • 18 バーチャル試着ツール
  • 19 YouTubeにおけるAIツール
  • 20 試験的な機能などを提供する「Labs」
  • 21 Chromeにおけるアップデート
  • 22 ファクトチェックツール
  • 23 Google 翻訳への言語追加など