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総務省、モバイル市場の公正な競争環境の整備に向けた今後の取り組みをまとめた「アクション・プラン」を公表

 総務省は、モバイル市場の公正な競争環境の整備に向けて、今後取り組むべき事項をまとめた「アクション・プラン」を公表した。

 「モバイル市場の公正な競争環境の整備に向けたアクション・プラン」は、有識者会議「電気通信市場検証会議」内の検討部会「競争ルールの検証に関するワーキンググループ(WG)」で取りまとめられる「競争ルールの検証に関する報告書2020」などをもとにしたもの。

 今後の取り組みに関しては、「分かりやすく納得感のある料金・サービスの実現」「事業者間の公正な競争の促進」「事業者間の乗換えの円滑化」を3本の柱として、柱ごとの施策を示した。

 具体的な取り組みとして、電気通信事業法の一部を改正する法律(改正電気通信事業法)の着実な執行へ向けた四半期ごとの進捗管理や、データ接続料・音声卸料金の低廉化、キャリアメールの引き継ぎ(持ち運び)やeSIMの促進にむけた指針の公表などを盛り込んだ。

「モバイル市場の公正な競争環境の整備に向けたアクション・プラン」の概要

 総務省は今後、公正取引委員会や消費者庁と協力しながら「事業者間の競争がしっかりと働くよう、公正な競争環境の整備に取り組んでいく」としている。また、モバイル市場の競争状況は毎年検証し、必要に応じて見直しや追加的な対策を取りまとめていく。今後の電波割り当ての際には、取り組みの実施状況も検証していく。

 通信事業者においては、「国際的に見ても遜色がなく、利用者にとって分かりやすく納得感のある料金やサービスの実現に向けて、不断の取り組みを行う」ことが期待されるとしている。