ニュース

武田総務大臣、MVNO向け接続料の値下げ「スピード感をもって進める」

 武田良太総務大臣は22日、記者会見においてMVNOの業界団体から寄せられた要望を踏まえ「スピード感をもって進める」と語った。

 携帯電話の料金プランで、これまで「格安」と呼ばれることが多かったMVNOのサービスは、自社で設備を構築する携帯電話大手(MNO)から通信ネットワークを借り受けて提供されてきた。その際、MVNOは、MNO各社に接続料を支払っている。その接続料について、総務省では昨年10月に発表した計画において、今後3年間で半減を目指すとしていた。

 一方、政府からの強い要請もあり、携帯大手各社は従来よりも割安感のある20GBの新料金プランを立て続けに発表。3月からの提供を前に、低廉な価格帯を特徴のひとつとしてきたMVNOの業界団体が今週、総務省へ接続料値下げの前倒し、さらなる低廉化を求める要望書を提出した。

 武田大臣のコメントは、こうした流れに対する受け止めを問うたもの。武田大臣は「MVNOは競争の重要な軸になっている。2020年10月に発表したアクション・プランでは、MVNOがMNOに払う接続料について、3年間で半減という目標を掲げた。今回、前倒しの要望などを受けて、さっそく有識者会合で適切か検討をしてもらっている。スピード感をもって低廉化を進めたい」とコメント。具体的なスケジュールなど詳細は触れなかったが、積極的に取り組む意向を示した。