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子供たちの「体験格差」をなくしたい、ドコモがエスコンフィールドで野球教室を開いた理由
2026年3月6日 19:00
アカデミーコーチによる野球教室、球場内ツアーも
集まった子供たちは、元北海道日本ハムファイターズの浅沼寿紀氏と大塚豊氏が指導する野球教室に参加した。
子供らの多くは野球経験者で、未経験で参加した子供もいたが、浅沼氏と大塚氏が丁寧にコーチ。最初は、うまくいかない様子だった子供も、バットで球を打つ経験ができたようだった。野球教室後には、子供らがコーチに直接質問できるコーナーも開かれ、野球のプレーのコツを聞いたり、心構えを聞いたりと、普段は会うことができない、元プロ野球選手との貴重な時間を楽しんだ。
これに先立ち、エスコンフィールド内のツアーが開催された。通常は立ち入ることができないホームチームエリアに入り、ロッカールームや選手のみが入れるエリアを見学。本来は関係者のみが通れる通路を通り、選手たちがミーティングで座る椅子に座ったり、選手が実際にトレーニングで使う設備を間近で見たりと、普段の観戦ではできない体験に心を躍らせていた。
体験で用意されたコンテンツは、ドコモ本社および北海道支社とファイターズがアイデアを出し合い、通常のツアーでは入れない場所にも入れるなど、ならではのプログラムに仕上げた。北海道での開催とあり、道内からの参加が多かったものの、それでもおよそ20%は関東など遠方から駆け付けた。神奈川県から来た8歳の男の子は「野球教室が楽しかった。ボールを遠くまで打てたことが一番よかった」と笑顔を見せた。
「夢」を見つけるきっかけに
ドコモ未来フィールドは、子供を対象にしたイベント。基本的には、ドコモの回線契約があるユーザーを対象に募集しており、保護者とその子供が参加できることとなっている。その背景には「いろいろな人に平等に、リアルな体験の場を提供したい」との思いがある。
2020年に始まった新型コロナウイルスの大流行を経て、子供たちがリアルなイベントに触れる機会が減っていることや経済格差で、家庭によって子供の体験に差が生まれているという。ドコモ未来フィールドは、宿泊費・交通費は除き参加費用はかからずに日常では味わえない体験ができる場となっている。
NTTドコモ ブランドコミュニケーション部 コーポレートブランド コーポレートブランド 担当課長の吉見尚子氏は「子供たちが将来の夢を見つけるきっかけになってほしい」と思いを語る。さらに、ドコモだけの体験を提供することで「ドコモで良かったと思ってもらいたい」とも話した。
ジャンルの多様化・全国各地での開催目指す
ドコモ未来フィールドは、2023年にスタートした。北海道での開催は2回目で、エスコンフィールドを舞台とするのは初となる。ドコモ未来フィールドの中でも、野球は人気のコンテンツ。今回は、ドコモからファイターズに提案して開催が実現したという。
吉見氏は開催地を全国各地に広げていきたいと今後の展望を示す。また取り扱うコンテンツのジャンルとしても、野球やサッカーなどが多いが、バスケットボールやバレーボールなどにも拡大したいとする。
Jリーグチームとのコラボでは、各地の支社が主導するなど、すでに東京にとどまらない広がりを見せている。2023年の開始当初は6企画だったが、2024年度には12企画を実施し、2025年度は16企画を予定している。
過去にはNHK交響楽団とのコラボもあるが、メインを占めるスポーツの世界のほかにも、博物館のような“研究者を目指すきっかけになるような世界”を体験できる企画も展開する構想もある。職業体験の垣根を越えて、日常では触れられない“プロ”の世界を子供たちに見せる取り組みは、今後も拡大していく。
















