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日本のスマホ料金は、世界と比べて安くなった――ICT総研の調査

 ICT総研は、「2022年1月 スマートフォン料金と通信品質の海外比較に関する調査」の結果を発表した。この調査は、2020年7月に同社が実施した調査の続編となる。

 調査対象は日本、米国、英国、フランス、ドイツ、韓国の6カ国のMNO。各国のスマートフォン料金は、2021年12月1日時点のものとなっている。

スマートフォン料金

 今回の調査によれば、6カ国のスマートフォン料金(月額)の平均は、データ容量2GBの場合が3538円、5GBが3895円、20GBが4614円、無制限が7097円。日本と英国の料金が安く、米国やドイツの料金が高めという結果になった。

出典:ICT総研(以下すべて同じ)

 日本は、データ容量2GBと20GBの料金が、6カ国のなかで最も安かった。2020年7月の調査では、日本におけるスマートフォン料金は「(6カ国において)中位レベル」とされていたが、今回の調査では最も安い水準となっている。

通信品質

 続いて通信品質の比較に関して、ICT総研はAgoopの調査データ「グローバルNW分析レポート(対象期間:2020年7月~12月)」を参照。4G接続率は、日本が99.4%で6カ国中トップとなった。

 4G接続率とスマートフォン料金の関係性を表したグラフを見ると、日本は4G接続率が最も高いことに加え、料金が最安クラスとなっている。ICT総研は、「ユーザーにとってこの上ない利用環境であることが読み取れる」としている。

ユーザーの満足度

 ICT総研は、2021年12月に、日本の携帯電話ユーザーに対するアンケートを実施。「サービスエリア」「通信速度」「料金」のそれぞれの項目について、5段階評価で満足度を聞いた。

 その結果、「満足」「どちらかと言えば満足」というポジティブな回答をしたユーザーの割合は、「サービスエリア」が65.8%、「通信速度」が61.0%、「料金」が48.0%となった。

 ICT総研は、「ユーザーにとって指標となる調査を今後とも実施していく方針」としている。