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せっかくPontaパスに加入したなら、大幅パワーアップのGPS見守り「安心ナビ」も使ってみては?

 この10月2日に、KDDIがサブスク制サービス「Pontaパス」を開始しました。月額料金は548円。前身となる「auスマートパスプレミアム」の特典はほぼそのままに、ローソンの人気商品と引き換えられるクーポン類が追加されるなど、全体的にサービスが強化されました。ドコモやソフトバンクユーザーでも加入でき、おトク額もかなりの水準なので、注目している方も多いでしょう。

 Pontaパスのサービスメニューは本当に広く、映画鑑賞料の割引や公衆Wi-Fiサービス、動画や電子書籍の見放題も含まれています。

 その中で筆者が注目したのは「安心ナビ」機能です。

 GPSを使った見守りサービスである安心ナビは、単体契約すると月額330円。auスマートパスまたはauスマートパスプレミアムを契約していれば追加負担なしで、これまでも利用できました。Pontaパスでもこの方向性は変わりません。

 しかし、Pontaパス開始から間もない10月8日になって、安心ナビのほうもサービスが強化されました。「家族の安心ナビ」というアプリが新規公開され、探す側・探される側ともにこの共通のアプリをインストールしておけば、より簡単に位置探索できるようになりました。Androidだけでなく、iPhoneに対応したのも大きなトピックのようです。

こちらが新規公開された「家族の安心ナビ」アプリ(Android版)。今後、「安心ナビ」の中核的役割を担っていくことになるのでしょう。アプリを起動すると、パートナーの位置が地図中央に表示されます

 筆者の親は80歳代。さすがに見守りが必要なタイミングかな……と思い始めていたところでした。そこで親が使っているPixel 7aにアプリをインストールし、SMS認証などを経て、セットアップに必要なQRコードを表示させます。筆者側では、手持ちのスマートフォンにやはり同アプリをインストールし、親ののQRコードを読み込めば、「パートナー」登録が完了。基本的には、これだけで“お互いの位置”を確認し合えるようになります。

 アプリ利用前のイメージとちょっと違ったのは「お互いの位置を随時確認し合える」という点でした。一方通行ではなく、親側の端末でも筆者の位置は把握できます。

 ですが、見守る側/見守られる側の機能設定には差が付けられています。見守る側は、プライバシーモードのオン/オフを随時変更できます。つまり、実質的には「筆者は親の位置を探せるが、親は筆者の位置を探せない」という状態にできます。逆に、見守られる側はプライバシーモードの変更はできず、常時オフのまま(常に位置情報を公開している状態)となります。

パートナー登録にあたっては、アプリに表示されるQRコードを別端末で読み取る必要があります
見守られる側は、プライバシーモードをオンにできないので、位置情報は全てパートナーに把握されることになります

 なお、安心ナビの利用にあたって、料金を払う必要があるのは見守る側だけ。ですので、筆者がPontaパスに加入していれば、親はPontaパスや安心ナビ利用料はかかりませんし、au IDを取得する手間もかかりません。総合して、かなりリーズナブルな値段設定かと思います。

 肝心の見守り機能も凄いです。位置の把握はほぼリアルタイム、それでいて画面下のタイムラインバーを操作すると、どの時刻にどの場所にいたのか、恐ろしいほど正確に地図に表示されます。見守る側としては、便利なような、ちょっと申し訳ないような……。

今どこにいるかだけでなく、移動の履歴まで見られるというのが、凄いというか便利すぎて怖いというか

 利用を継続していくうえで気になる点は、バッテリーの消費量でしょうか。サービスの注意事項でも、常時位置測定によってバッテリーの消耗が早くなるケースはあるとしています。たとえば、測位を1時間に1回とする節約モードなども、あっていいかもしれませんね。今後の発展を、それこそ“見守って”いきましょう!