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iPhoneの容量不足はポータブルSSDで解決だ! ミニなのに大容量&リーズナブルな「Crucial X9 Pro」で手元バックアップのススメ

 iPhoneを買うならできるだけストレージが大容量のものを選びたい。でも、当然ながら容量が大きくなるほどお値段もアップしてしまう。たくさん写真撮影しなければいいか、と考えてとりあえず容量の少ないモデルを選んだものの、結局すぐ一杯になって困った……なんて人は少なくないはず。

 iCloudなどのクラウドストレージを活用すれば、iPhoneの本体ストレージを節約することも可能ではある。けれど、クラウドの利用料金が継続的にかかってしまうのが悩ましい。写真や動画はこれからもきっと撮り続けるわけで、いずれはより大容量のプランを契約しなければならず、コストがどんどん積み上がっていきかねない。

 そこでおすすめなのが、外部ストレージを利用する方法。高速かつ大容量で、意外とリーズナブルなポータブルSSD「Crucial X9 Pro」なら、クラウドストレージに頼ることなく写真・動画を好きなだけ撮影し、保存しておけるのだ。iPhoneとの組み合わせでどんな風に便利に使えるのか、紹介しよう。

外付けSSDの「Crucial X9 Pro」にするメリットは?

 「Crucial X9 Pro」は、iPhoneなどで使えるUSB接続の外付けSSD。容量ラインアップは1TB/2TB/4TBの3種類で、iPhoneをはじめ多くのデバイスですぐに使えるようにフォーマット済みだ。

 付属のUSB Type-Cケーブルで接続するだけで、追加の設定をすることなく、大容量の保存スペースを即座に追加できる。

小さく、薄型で軽量の「Crucial X9 Pro」
付属Type-Cケーブルをつなぐだけで使える

 特徴は、見て分かるようにコンパクトで軽量なこと。縦横サイズは「iPhone 16」のなんと3分の1以下、しかも「iPhone 16」の厚みより薄い。アルミ筐体で底面には滑り止めのラバー塗装が施されているにもかかわらず、重さはなんと実測で35g余りしかなく、付属のUSBケーブルを含めても50gに満たない。ストラップ穴も設けられているから、iPhoneと一緒に持ち運ぶのも全く苦労しないだろう。

iPhone 16と比べるとこの小ささ
「Crucial X9 Pro」(1TB)の重量はわずか35g余り
容量違いでサイズは変わらず、重量も1g未満の誤差程度
アクセスランプもあり、駆動状況が一目でわかる

 こういった外付けストレージをiPhoneと組み合わせる一番のメリットは、超大容量の保存領域をリーズナブルに扱えること。「Crucial X9 Pro」は1TB版が実売1万6000円前後、2TB版でも同2万7000円前後だ。

 値段だけ聞くと安くないように思うかもしれないが、それに対して「iPhone 16」を新規購入する場合、本体ストレージが128GBのものと256GBのものとでは差額が1万5000円、512GBとでは差額が4万5000円とかなり大きい(2025年2月現在、Apple Storeの価格)。iPhone本体のストレージを増やすより、「Crucial X9 Pro」を追加した方が圧倒的にお得なのだ。

 また、仮に「iCloud+」の2TB容量を契約すれば、月額1500円、年間にすると1万8000円がずっとかかり続けることになる(もちろんiCloud+にはクラウドストレージ以外の機能もあるけれど)。外付けSSDにすれば2年かからずに元が取れるとも言えるし、「Crucial X9 Pro」のメーカー保証が5年と長いことも考えると、はるかにコストパフォーマンスが高く、安心感もある。

「Crucial X9 Pro」使用時とクラウドストレージ使用時の累積コスト比較

 iPhoneのカメラ画質は新機種が登場するたびに向上していて、撮影した写真・動画の1ファイルあたりの容量も右肩上がりだ。今はなんとか本体ストレージに収まっているとしても、iPhoneを使い続けていくうちに残り容量が圧迫されるのは時間の問題。

 上位機種でも現状本体ストレージの最大容量が1TBだから、今のうちに1TBや2TB(もしくは4TB)の「Crucial X9 Pro」で対策しておくのは有効な手段だ。

「Crucial X9 Pro」へのデータのバックアップ方法

 iPhone本体ストレージの残り容量が少なくなってしまうと、撮影できなくなったり、アプリをインストールできなくなったりするほか、iOSのアップデートすら不可能になることがある。これだと不便だし、アップデートしないままではセキュリティ面が心配だ。

本体ストレージの残り容量が少なくなるとiOSのアップデートも不可に

 また、iCloudが保存容量の上限になってしまえば、写真や動画だけでなく文書データなどもバックアップされず、その状態で端末の故障や紛失などのトラブルに遭遇すると、重要なデータが永遠に失われてしまう可能性が大きい。

iCloudの保存容量が一杯になればそれ以上はバックアップしてくれない

 そうなる前に、「Crucial X9 Pro」を使ってiPhone内のファイルをバックアップしておきたい。写真・動画、文書データなどを保存する手順を下記で説明しているので、ぜひ参考にしてほしい。

 なお、ここからは、iOS 18.3のiPhoneにおける操作手順をご紹介している。

iPhone内の写真・動画を「Crucial X9 Pro」にバックアップする手順

1.「写真」アプリを起動し「選択」をタップ
2.バックアップしたい項目を選択。軽く指を滑らせると複数選択しやすい
3.共有ボタンを押す
4.「“ファイル”に保存」をタップ
5.「このiPhone内」や「iCloud Drive」になっているときは「ブラウズ」へ
6.「Crucial X9 Pro」を接続し、表示される「X9 Pro」を選択
7. 保存したい場所に移動して「保存」でバックアップ完了

iPhone内の文書ファイルなどを「Crucial X9 Pro」にバックアップする手順

1.「ファイル」アプリを起動し「このiPhone内」になっていることを確認(それ以外のときは「ブラウズ」から「このiPhone内」を選択する)
2.「…」からメニュー表示し「選択」
3.バックアップしたいデータを一覧から選ぶか、「すべて選択」をタップ
4.「…」からメニュー表示し「○項目をコピー」を選択
5. 「ブラウズ」画面まで戻り「X9 Pro」を選択
6.画面内の空いているスペースを長押しし、メニューから「ペースト」でバックアップ完了

クラウドから「Crucial X9 Pro」へバックアップする方法

 iCloudなどのクラウドストレージを利用して写真などを同期している場合、容量節約のためにiPhone本体には画質の低い画像が保存され、高解像度の写真はクラウド側だけに保存されているというケースがある。

 思い出はできるだけ本来の高画質のまま残しておきたいもの。なので、クラウド上にあるものをバックアップすることも忘れないようにしたい。ここではiCloudとGoogle フォトにある写真・動画を「Crucial X9 Pro」にバックアップする方法を紹介しよう。

iCloud上のオリジナル画質の写真・動画を「Crucial X9 Pro」にバックアップする手順

1.「写真」アプリを起動し「選択」をタップ
2.バックアップしたい項目を選択
3.共有ボタンを押す
5.「未編集のオリジナルを書き出す」をタップ
5.「ブラウズ」画面に移動し「X9 Pro」を選択
6.保存したい場所に移動して「保存」でバックアップ完了

Google フォト上のファイルを「Crucial X9 Pro」にバックアップする手順

1.「Google フォト」を起動し、写真の一覧が表示されるところまでスクロール
2.バックアップしたい写真を選択
3.「…」をタップして「月別」などに切り替えるとまとめて選択しやすい
4.共有ボタンを押す
5.「共有相手...」をタップ
6.「コピー」を選択(写真のみ選択しているときは「“ファイルに保存”」も選択可)
7.いったんGoogle フォトから離れて「ファイル」アプリを起動し、「X9 Pro」を選択
8.画面内の空いているスペースを長押しし、メニューから「ペースト」でバックアップ完了

バックアップしたものをiPhone本体に戻す方法

 「Crucial X9 Pro」にファイルをバックアップして、iPhone本体のストレージを節約できたのはいいけれど、後でまたいつでも見られるように本体に戻しておきたい、と思う人もいるだろう。

 あるいは、機種変更して容量アップした新しいiPhoneにごっそりコピーしたい、というときもあるはず。そのための手順も紹介しておきたい。

「Crucial X9 Pro」上の写真をiPhoneのフォトライブラリに戻す手順

1.「ファイル」アプリで「X9 Pro」を選択
2.iPhoneに戻したい写真の保存場所で「…」からメニュー表示し「選択」
3.戻したい写真を一覧から選ぶか、「すべて選択」をタップしたら共有ボタンを押す
4.「○枚の画像を保存」(または「○個の項目を保存」など)でフォトライブラリに取り込まれる(写真や動画以外を選んでいると選択肢が表示されないため注意)

「Crucial X9 Pro」上の文書ファイルなどをiPhoneに戻す手順

1.「ファイル」アプリで「X9 Pro」を選択
2.iPhoneに戻したい写真の保存場所で「…」からメニュー表示し「選択」
3.戻したいデータを一覧から選ぶか「すべて選択」をタップし、「…」から「○項目をコピー」を選択
4.「ブラウズ」まで戻る
5.「このiPhone内」を選択
6.画面内の空いているスペースを長押しし、メニューから「ペースト」で完了

高耐久で高速な外付けSSDならではの活用方法も

 「Crucial X9 Pro」のメリットは他にもまだまだある。たとえばバックアップしたデータをiPhone本体に書き戻すとき、クラウドストレージからダウンロードする形だと時間がかかるうえ、モバイル通信でそうしてしまうと高速通信容量の上限に達しやすくなってしまう。

 しかし、「Crucial X9 Pro」ならケーブル接続なので高速にコピーでき、ネットワーク絡みのいろいろな面倒も考えなくていいのだ。

ケーブル接続なので書き戻すときはネットワーク不要で高速

 また、「Crucial X9 Pro」はコンパクトであるにも関わらず、IP55相当の防滴・防じん性能と、2メートルの耐落下性能も備えている。雨風に当たったり、うっかり落としてしまうこともある屋外でも気軽に使えるので、アウトドア派にもおすすめ。

 これから旅行、という時にiPhone本体のストレージ残量に不安があるなら、「Crucial X9 Pro」も一緒に携帯していってもOKだ。

高い防滴・防じん、耐落下性能があり、外に持ち出しても心配不要

 さらに、各種デバイスで汎用的に使われているUSB Type-C接続なので、「Crucial X9 Pro」はパソコンやタブレットなどとの共用もしやすい。iPhoneから「Crucial X9 Pro」にバックアップした写真・動画をパソコンに移動し、編集してSNSに公開する、みたいな連携もスムーズに行なえる。

 ここは「Crucial X9 Pro」の最大1000MB/s前後という高速なリード・ライト性能を活かせる部分だ。

「Crucial X9 Pro」はパソコンなどでも使える。データの受け渡しにも最適

 クラウドストレージはサーバーやネットワークに障害が発生するとアクセスできなくなるため、完全にクラウドに頼り切りになるのはリスクでもある。手元の外付けSSDにバックアップしていれば、そうしたリスクの回避も可能だ。

 新年度、新生活が近づいているこのタイミングから、「Crucial X9 Pro」でコストパフォーマンスも安心度も高いバックアップ生活を始めてみてはいかだろうか。

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