ニュース
「Ponta パス」が本日スタート、還元率よりも特典内容で差別化図る
2024年10月3日 00:01
2日、au スマートパスがリニューアルされ「Ponta パス」として新たなスタートを切った。従来提供されていた特典も継続しながら、ローソンでの利用を中心としたクーポンなど内容を拡充している。
3日からは東京都渋谷区でポップアップストア「Ponta パス Station」が10月13日までの期間限定でオープンする。
ローソンでお得に使えるクーポン、コラボ商品も
ローソンの商品で使える割引や無料クーポンなど毎月合計600円以上分が配信される「ウィークリーLAWSON」ほか、ローソンでのお得を中心とした多くの特典を享受できる。10月・11月はクーポンやPonta パス ブーストが最大10倍など特典が増量される。
月額利用料は548円とau スマートパスプレミアムから変わらない。初回加入30日間は無料で利用できる。リニューアル前からの特典はそのまま継続される。
ローソンコラボ商品の第1弾として「大きなピザパン」と「切れてるシュガーバターフランスパン」の2品が発売される。Ponta パス会員は半額で購入できる。また、K-POP授賞式「2024 MAMA AWARDS」を日本独占で生配信する。
ローソンを軸に内容刷新
Ponta パスは、KDDIとのauスマートパスのリニューアルに向けた協議のなかで実現に至った。三菱商事側からPontaの名前を冠することを提案したという。
auスマートパスは1500万の会員基盤を有しており、これを活用してローソンへの送客を強化する。ローソンとの連携が強化された一方で「au色」は少々薄まったかたちだが、KDDI パーソナル事業本部 サービス・商品本部の繁田光平副本部長は「ローソンを象徴する名前のほうが(ユーザーは)使いやすい。『au』では対象が限られるイメージを持たれるかもしれない。加入(を増やす)よりもローソンへの来店を促せる名前にしたかった」と話す。
Ponta パスはauの回線ユーザーに限らず誰でも加入できる。ローソンとの連携を重視しつつもほかの店舗とも「フラットな関係を維持していきたい」(繁田氏)という。TOHOシネマズでの鑑賞券割引などは今後も続く。
前日にはセブン-イレブンと三井住友カードなどが、対象のユーザーにコンビニ店頭で常時、10%還元を受けられる施策を発表した。対するPonta パスはポイント還元では最大2%と数字としては見劣りするが、これに対して繁田氏は「還元率の戦いとは思っていない」とスタンスの違いを示す。
単純な還元ではなく、コラボ商品など含めてどんな特典を用意すれば来店してもらえるのかという考えのもとでPonta パスを運営していく。サービス始動時点では、食品に関する特典が多いが今後については異なったかたちのものが登場する可能性も示唆した。
ローソン マーケティング戦略本部の勝田暁氏によればローソンでは今後、エンタメ関連でグループ内他社も巻き込んだ特典のほか、AIでユーザーに適した特典をプロデュースするなどの展望を描いている。KDDIでも同様に、エンタメ方面の強化も構想する。
渋谷にポップアップストア
東京都渋谷区にPonta パスをリアルに体験できるポップアップストア「Ponta パス Station」が開設される。期間は10月3日~10月13日。
ZeroBase渋谷で開催される。フロアごとに体験できる内容が異なり1Fでは「Ponta パス Coupon Challenge」として渋谷区内で使えるクーポンや「からあげクン」、オリジナルグッズのプレゼントなどが行われる。カウンター横でボタンを押すと、抽選に参加できる。
このほかPonta パス StatonアンバサダーであるKAWAII LABの特別展示や限定イベントなども開催される。