スタパ齋藤の「スタパトロニクスMobile」

Ankerのポータブル電源「C200」がイイぞ! 自宅のどこでも自由に充電してたらUSB充電器がだんだん減ってきた件

 Ankerの「Anker Solix C200 DC Portable Power Station」という「AC100V出力(コンセントナシ)のポータブル電源」だ。直販価格は1万9990円だが、Amazonでたまたま4000円オフクーポンがあり、1万5990円で買えたので、速攻で買った。

Anker Solix C200 DC Portable Power Stationはポータブル電源の位置付けではあるが、AC100V出力(コンセント)やシガーソケット出力は非搭載。バッテリー容量は192Wh(6万mAh相当)で、合計最大出力は200W。大きさは約幅10×奥行き11×高さ18.5cm、重さは約1.9kg。セルは3000サイクル充電に対応したLiFePO4(リン酸鉄リチウムイオン)バッテリーで比較的に安全性が高い。
出力ポートはUSB-A×2とUSB-C×3。左下のポートはソーラーパネルから充電するためのXT60ポート。
各ポートの最大出力は画像のとおり。※画像はAmazon販売ページから抜粋。
ナイロン平紐の柔軟なハンドルを備える。ハンドルには余裕をもって手を通せるので、腕に掛けて運ぶこともできる。同様の素材のショルダーストラップも付属しており、肩がけで持ち運ぶこともできる。
Ankerアプリに対応し、アプリからバッテリーの状態や各ポートからの出力状況を確認したり、基本的な設定を行うことができる。

 AnkerはSolixシリーズというポータブル電源を作っているが、そのシリーズ中で最小・最軽量となるのがAnker Solix C200 DC Portable Power Station(以下、C200)だ。前述のとおりAC100V出力(コンセント)を持たず、さらにシガーソケット出力もないので、大容量・高出力であっても比較的にコンパクトなサイズになっている。

 実使用感としては、ポータブル電源というよりも「常時携帯はしない(できない?)大容量・高出力のモバイルバッテリー」というイメージ。室内でちょっと移動して、充電対象やUSB駆動製品に給電するという使い方をしている。

充電対象とC200を空きスペースに持っていき、そこで充電するような使い方をしている。

 室内の都合のいい場所にちょっと持っていって充電、みたいな使い方をするのにピッタリ!!! と感じられるC200。実際の使用感も抜群にイイ~♪ なので、今回はC200についてその実使用感も含めてレビューしてゆきたいッ!!!

C200のような「大容量高出力のバッテリー」を3台も使っている

 俺の場合、C200のような「常時携帯はできない重さだけどコンパクトなのでちょっと移動させて使える大容量・高出力のバッテリー」を3台も使っている。どれもC200とほぼ同様の使い方だ。空きスペースに置き、そこで機器を充電する、なんというか……自由移動充電ステーション? みたいな使い方。

これら3台のモバイルバッテリーやポータブル電源を、自宅内~自宅仕事場~玄関~たまに出先で使っている。

 これら3台の電源は、おもに自宅内で使用。たとえばウチの玄関には自転車が置いてあってちょっとした整備作業ができるが、ソコでちょっと機器の充電をしたいときに上記電源を持っていく。自転車の充電式ライトとか、USB充電対応の電動工具とかを充電。玄関にはAC100Vアウトレット(コンセント)もあるが、手が届きにくい位置にあったりするので、手っ取り早くポータブル電源などで充電しているというわけだ。

 同様に、リビングの都合のいい位置に電源を置いて機器を充電したりもする。今日は出先でスマートフォン多用したから電池残量少ないけど、これからリビングで酒飲みながらスマートフォン使いたい~。だからリビングでスマートフォンを充電しながら使うし! みたいな?

 また、仕事部屋にはUSB充電環境が整っているが、ソレを使わずにC200などの電源を使って充電することも多い。仕事場にいても、設置した充電器で充電するには、いまはちょっと充電対象を置くと邪魔~。だからC200を空きスペースに置いて充電~、みたいな?

仕事に多用するディスプレイの下にUSB充電環境が整っている。
高出力なUSB-C給電ポート×8、そこそこの出力のUSB-C給電ポート/ケーブル×5、USB-A給電ポート×1がある。USB-Aポート最近全然(充電には)使わなくなった。

 ↑こんなにいっぱいUSB給電ポートがあるのにC200などの電源から機器を充電するのは、仕事中に机上で機器を充電すると、前述のように邪魔になることがあるからだ。ノートPCとかを充電すると、まあフツーにケーブルと閉じたノートPCが邪魔になる。

 でもC200などの、自由に移動できて、高出力で、空きスペースをインスタントな感じで充電スペースに変えられる電源があれば、非常に手っ取り早く機器を充電できる。AC100Vアウトレット(コンセント)の位置にも縛られないので、イロイロと非常にスムーズにコトが運ぶのだ。

 ちなみにC200の使い心地だが、サイズ的に大きすぎず、容量も十分大きく、高出力。そうでありつつフットプリントはクレジットカード×2枚分程度で、ヒッジョーに使いやすい。

 下の写真の大きいほうのポータブル電源だと、たとえばリビングで晩酌しつつタブレットを充電するみたいなとき、ちょっと存在感が大きすぎる感じ。前出の小さいほうのモバイルバッテリーだと、バッテリー容量が小さめなので、バッテリー容量が大きめでバッテリー残量が少なくなっている機器を急速充電したりすると、モバイルバッテリーの電池残量がみるみる減る感じで、なんか落ち着かない。

中央がC200。サイズと出力と容量のバランスがいいので、室内で自由移動充電ステーションとして使うには好都合なことが多い。

 C200、非常に気に入って使っている。なので、Amazonでまた割安になったりしたら、たぶん追加で買っちゃうのである。

そんなに使うか? と思っていたが、結局かなり使うのであった

 C200のようなコンパクト・大容量・高出力モバイルバッテリー/ポータブル電源を使い始めた当初、「あら~どこでも充電できて便利~♪」とか喜んでいたが、「でもそのうち飽きて使わなくもなりそう?」とも(少しだけ)思っていた。

 だが、結局、使いまくりとなり、もう一台購入。するとさらに使うようになり、C200も買った。3台を使っている状態である。

使っているコンパクト・大容量・高出力モバイルバッテリー/ポータブル電源は、どれもハンドル付き。なのでハンドル部に数本のUSBケーブルを掛けている。このセットを給電対象の場所に持っていけば、即充電を始められるゼっ!!! みたいな?

 結局、USB充電して使うモノとか、USB給電しつつ使うモノがスゲく多いんですな。スマートフォンでしょ~、タブレットでしょ~、スマートウォッチでしょ~、ワイヤレスイヤホンでしょ~、カメラもそうでしょ~、ノートPCもでしょ~、ドローンとかワイヤレスマイクとかもでしょ~、アクションカメラだってそうでしょ~、こないだ買ったパナソニックのシェーバーもUSB-C充電だったしぃ~、ハンディ扇風機とかもそうだしぃ~、バッテリー式のデスクライトとかも便利に充電できるしぃ~、日常使うライト類もそうでぇ~、と無限に書き出せそうなほど「USB充電/給電して使う機器」が身の回りに超絶多いのであった。

 また、俺の場合、そういった機器を目の前で充電したいヤツである。目の届かないところで充電したくないヤツなのだ。それは、充電中に発火したら即座に対処できる可能性が高いからだ。なので、やはり、C200のような電源が好都合なのである。

 ……まあでも、これまでに機器が充電中に発煙/発火した的なことは未経験だが。……でもでも、Nite。などの発火等事案映像を見ると、やっぱりなるべく目の前で機器を見守りつつ充電したいゼと思うのであった。

移動させるのが面倒だったりする対象を充電するのにも便利

 それからC200のようなコンパクト・大容量・高出力モバイルバッテリー/ポータブル電源は、移動させるのが面倒だったりする対象を充電するときにもスムーズな感じ。充電対象がある場所に持っていって使えて便利。

 たとえば俺の場合、バイクや自転車を入れるために小さな貸しコンテナを借りているが、コンテナ内には夜間でも作業ができるように充電式LEDライトを数個置いている。たまにしか使わないライトなので、電池切れになるケースはそれほど多くない。だがホコリっぽい場所なので、ライトもややホコリっぽく、ソレを自宅内とかクルマ車内に持ち込んで充電するのはちょっとイヤ。

 あるいは、移動させたくない充電式デスクライトとか充電式洗剤ディスペンサーとか。それらは、いつもの定位置にいていただきたい。

 そういう場合に、C200のような電源が役立ってくれる。充電対象がある場所に容易に持ち込めるからだ。

写真右上に見えるのがLEDライト。家に持ち込みたくない雰囲気なので、コンテナ内で作業中とか掃除中とかのときにC200などを使って充電している。
バッテリー内蔵の充電式デスクライト。移動できないわけではないが、上にモノを乗せちゃってるし、ほかの場所にも空きスペースがないし……ということで、デスクライトの近くにC200などを持っていって充電。
あ、充電式洗剤ディスペンサーのバッテリーが切れそう……でもこのディスペンサー、やや洗剤まみれ状態なので、ココから移動したくないニャ~。という場合もやはりC200などをこの場所に置いて充電している。

 もちろん、こういうコトは普通のモバイルバッテリーでもできる。上記のような使い方ならフツーの容量のモバイルバッテリーでもできる。

 だが、普通容量のモバイルバッテリーだと、何台かの機器を充電すると、わりとすぐモバイルバッテリー自体が電池切れになる。まあ再度モバイルバッテリーを充電すればいいだけではあるが……。

 一方、C200のようなコンパクト・大容量・高出力モバイルバッテリー/ポータブル電源なら、上記のような使い方をしても「まだまだたっぷり電池残量がある」ってことが多い。そして当然、電源自体の再充電サイクルも長めなので、手間が減って運用がラクなのである。

 もうひとつ、これは考え方・捉え方次第でもあるが、C200のようなコンパクト・大容量・高出力モバイルバッテリー/ポータブル電源は、コストパフォーマンスが非常に高いと感じられる。単純にモバイルバッテリーなどと容量を基準として価格比較すると、まあだいたい同じくらいって感じ。

 だが使い勝手と活躍のしかた、それから運用のラクさが全然違うのだ。そのあたりが「考え方・捉え方次第」なのだが、それら要素をプラスαと考えると、C200のようなコンパクト・大容量・高出力モバイルバッテリー/ポータブル電源はお買い得感が非常に高いと感じられる。

 あと、これは軽く蛇足だが、C200のようなコンパクト・大容量・高出力モバイルバッテリー/ポータブル電源を使い始めて約4カ月経ったら、室内にあったAC100V(コンセント)に挿しっぱなしのUSB充電器がかなり減った。とくに、リビングや寝室のコンセントに挿していた充電器。「最近コンセントにUSB充電器がある風景、見なくなってきた~」みたいな?

 もーしかしたら、C200のようなコンパクト・大容量・高出力モバイルバッテリー/ポータブル電源は、けっこう多くのUSB充電器を不要にし、室内の光景を変えていくのかもしれない。USB充電器(と絶対使うからそこに挿しっぱなしのUSBケーブル)が消えて行くと、室内がスッキリしてイイかもしれない。

スタパ齋藤

1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。

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