レビュー

ワクチン接種証明アプリでさっそく申し込んでみた

 デジタル庁による「新型コロナワクチン接種証明書アプリ」の配信が開始された。Android版とiOS版が用意されており、本記事では証明書取得の手順をご紹介する。

Android版

 Android版は、Google Play経由でダウンロードできる。NFC Type B対応端末で、Android 8.0以上であれば利用可能。

Android版
https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.go.digital.vrs.vpa

 アプリをインストールすると、アプリの説明や利用上の注意が表示される。マイナンバーカードに旧姓の併記がある人などは、今回のアプリで接種証明書を発行できない。

 利用規約に同意すると、「発行手順を確認する」「接種証明書を発行する」ボタンが画面下部に表示される。

 「接種証明書を発行する」を押すと、「用途の選択」に移る。日本国内用と海外用の接種証明書を選択して発行できるしくみ。今回は、両方選択して発行を進める。

 はじめに、マイナンバーカードの券面事項入力補助用暗証番号の入力が求められる。暗証番号は利用者自身があらかじめ設定した4桁の数字で、3回連続で間違えるとロックされるので注意が必要だ。

 続いて、端末のNFC機能を用いてマイナンバーカードを読み取らせる。

 読み取りに成功するとカードの情報が表示され、次のステップへ進めるようになる。

 今回は海外用の接種証明書も発行するため、マイナンバーカードに続いてパスポートの読み取りを行う。

 カメラの撮影権限を許可したあと、指示に従ってパスポートの顔写真ページを撮影すると、マイナンバーカードのときと同様にパスポートの情報が表示される。

 マイナンバーカードやパスポートの読み取りが完了すると、ワクチン接種時の自治体が表示される。

 自治体が正しいことを確認し、「ワクチン接種記録を検索」ボタンを押すと、ワクチン接種記録が表示される。

 情報を確認してから「発行する」ボタンを押すと、「接種証明書を発行しました」という案内が表示され、証明書の発行が完了する。

 発行された証明書の情報は、アプリでいつでも確認できるしくみ。

iPhone版

 iPhone版のアプリの利用方法も、Android版とほぼ同一だ。App Store経由で入手できるアプリは、NFC Type B対応端末でiOS 13.7以上であれば利用可能。

iOS版
https://apps.apple.com/jp/app/id1593815264

 アプリをインストールし、利用規約に同意すると、Android版と同じく「接種証明書を発行する」というボタンが表示される。

 続いて、「用途の選択」に移る。今回は、先ほどのAndroid版と同様、国内用・海外用の両方を選択して発行を進める。

 マイナンバーカードの券面事項入力補助用暗証番号を入力し、カードを読み取る流れは変わらない。

 カメラの撮影権限を許可し、パスポートの顔写真ページを撮影する流れも共通している。

 読み取りや撮影が完了したら、表示された情報を確認して証明書を発行する。

 この時点ですでにAndroid版アプリで証明書を発行していたが、続けてiPhone版でも問題なく証明書を発行できた。

「ウォレット」アプリへの追加も

 ここからは、公式に案内されていない方法ではあるが、iPhoneの「ウォレット」アプリへの証明書の追加方法をご紹介する。

 大まかな流れとしては、iOSデバイスで発行した証明書のQRコードを、別のiPhoneのカメラアプリで読み取るというもの。

 筆者はiPhone Xを1台しか所持していないため、そのiPhone Xでスクリーンショットを撮影し、それを別の端末の画面に映すかたちで検証した。

 まずは、iOSデバイスで発行した証明書の二次元コードを表示し、スクリーンショットを撮影する。

 その後、スクリーンショットの画像を別の端末の画面上に表示させ、それをiPhoneのカメラアプリで読み取る。すると、上部に「ヘルスケアで開く」という通知が表示される。

 それをタップすると、「“ウォレット”と“ヘルスケア”に追加」というボタンが表示され、両アプリへの追加が可能になる。

 追加が完了すると、「ヘルスケア」アプリでは「予防接種レコード」、「ウォレット」アプリでは「ワクチン接種カード」として表示され、自身のワクチン接種情報をいつでも確認できる。

 なお、iOS 15を搭載したiPhone XS、iPhone XR以降であれば「テキスト認識表示」機能が使えるため、「ウォレット」および「ヘルスケア」アプリへの証明書追加がより簡単になる。

 「写真」アプリでスクリーンショットを開き、右下に表示されるアイコンをタップすることで、「ウォレット」および「ヘルスケア」アプリへ証明書を追加できる。

 編集部では、Android端末で撮影したスクリーンショットをiPhone 12 Proへ送り、「テキスト認識表示」機能で証明書を追加できることを確認した。

【2021/12/20 23:10】
 「テキスト認識表示」機能を用いた方法を追記しました。