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モバイルバッテリーなど原因の「ごみ捨て火災」被害は100億円以上、NITEが注意呼びかけ
2023年6月30日 13:17
モバイルバッテリーやスマホが原因に
不燃ごみやプラスチックごみとして捨てられたLIB使用製品によって、ごみ収集車やごみ処理施設での火災事故が多発している。これにより、多額の修繕費用が発生したり、ごみ処理の受け入れが滞ったりしているという。
NITEによれば、ごみに混入したLIB使用製品の発火などによる被害額は、2018年度~2021年度の4年間でおよそ111億円に達する。発生件数や被害額は増加傾向にある。
原因としては、モバイルバッテリーのほか、加熱式たばこやコードレス掃除機、スマートフォンなどが挙げられる。
どうやって処分する?
LIB使用製品は、押しつぶしたり破断したりすると発火し、火災につながるおそれがある。そのため、正しい方法で処分する必要がある。
外観上はプラスチック製品に見えても、LIBなどの充電式電池が使用されている可能性があるため、NITEでは製品の表示や説明書を確認するよう呼びかけている。「リチウムイオン」のほか、「リチウムポリマー」「Li-ion」「Li-Po」といった表示があれば、LIBが使われている。
LIB使用製品は、分別方法など含め、居住自治体の指示に従って正しく捨てる必要がある。また、放電が済んだ状態であれば発火リスクは低くなるため、電池を使い切ってから捨てることが推奨されている。
なお、製品によっては、メーカーや販売店などが、不要になった製品の回収を受け付けている場合がある。