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非純正バッテリーで家屋全焼ケースも、NITEが注意喚起

 製品評価技術基盤機構(NITE)は、スマートフォンやノートパソコンなどのバッテリーのうち、非純正バッテリーの使用による事故への注意を呼び掛けている。

 NITEによれば、2017年~2021年間に非純正バッテリーの事故が134件発生しているという。これらの事故では製品や周囲が焼損しており、家屋の全焼事故も発生している。

 非純正バッテリーとは、機器本体のメーカーとは無関係の事業者から販売されており、機器本体のメーカーが、その設計や品質管理に一切関与していないものを指す。

 NITEは、異常発生時に安全保護装置が作動しないリスクが高いことや、事故が発生した際に取り付けた機器のメーカーの対応や補償を受けられない場合があることなどを挙げ、非純正バッテリーのリスクを説明している。

 事故の例として、たとえばネット通販で購入した電動工具用バッテリーパックを充電器で充電していたところ、異音がして出火し、周辺を焼損したケースがある。原因は、非純正品のバッテリーパックに、充電中の電池のバランスを検知する回路がない構造であったため、電池が充電されすぎてしまい、異常発熱し、焼損したものと考えられる。

 NITEは、バッテリーをインターネットで購入する際、説明文などで日本語表記がおかしいものや、極端に安価なもの、評価レビューなどにおいて、おかしな日本語表記で高評価のみ付けられているものなどへの注意を促している。