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モバイルバッテリーの購入、連絡が取れない事業者や粗悪品にご注意――NITEが呼びかけ

 製品評価技術基盤機構(NITE)は、ネット上でモバイルバッテリーを購入する際、粗悪品を購入してしまい、思わぬ事故を引き起こしてしまう可能性があるとして、製品購入前に確認するよう注意を呼びかけている。

 NITEによれば、ネットで購入したモバイルバッテリーによる事故が近年増加。2015年~2020年、NITEへ知らされた事故情報のうち、購入方法が判明したものは5112件あった。そのうちネットで購入した製品による事故は657件。

 さらに132件は、販売元への連絡が難しかった。これらは事故発生後に消費者側が連絡を取ろうとしても、電話番号が記載されていなかったり、日本語で対応する窓口がなかったりしており、適切に対応する体制となっていないものだという。

 新型コロナウイルスの影響で外出の自粛要請など外に買い物へ出ることが難しくなる場合もあり、インターネットでの売買が今後も増えていくものと予想されるため、販売元の確認などを行い、製品購入前に十分に注意が必要。また、ネットオークションやフリマアプリでも、同様に注意が必要と案内されている。

 NITEは事故を防ぐポイントとして「購入前に販売事業者の電話番号や問い合わせ窓口の確認をする」「説明文などで日本語表記がおかしいもの、他の製品と比較して極端に安価なもの、評価レビューなどにおいて高評価のみ付けられているもの(やらせレビューの可能性)は購入前によく確認する」「非純正品については取り付けようとしている製品のホームページに注意喚起が掲載されていないか確認する」「自転車購入時には製品が完成品で送られてくるか、購入者が最終的な組立調整を行わなければいけないのかをよく確認する」を挙げている。