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モバイルバッテリーを自動車内に放置→出火、NITEが注意呼びかけ

 製品評価技術基盤機構(NITE)は、夏に発生しやすい事故として、モバイルバッテリーや携帯扇風機の事故の事例を紹介している。

モバイルバッテリー

 兵庫県では2022年10月、日中の屋外駐車場で、自動車内に置かれたモバイルバッテリーから出火する事故が起きた。

 車の持ち主が11時ごろに駐車して車を離れたあと、13時ごろに出火したという。製品に加え、周囲の座席シートが焼損した。

 NITEでは、高温の自動車内にモバイルバッテリーを放置したことが、事故の要因のひとつと分析。熱の影響でリチウムイオン電池に異常な反応が起きる可能性があるため、モバイルバッテリーのほか、スマートフォンなどを車に放置しないよう呼びかけている。

高温によるモバイルバッテリーからの出火(出火直前)
出火後

携帯扇風機

 同じく兵庫県で2020年7月、インターネット通販で購入された携帯扇風機が充電中に発熱し、本体と周辺を焼損する火災につながった。

 推測される原因は、リチウムイオン電池の内部ショートによる異常発熱。携帯扇風機にメーカーは記載されておらず、販売店の連絡先は中国のものになっていたという。

 NITEでは、携帯扇風機の購入時に「事業者と連絡を取れること」を基準のひとつとするよう呼びかけている。また、充電時も様子をこまめにチェックすることや、落下によって衝撃が加わった携帯扇風機は使わないことなどを、事故の防止策として挙げている。

強い衝撃が加わって損傷したバッテリーが破裂