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Anker、モバイルバッテリーなど4製品を自主回収
2025年10月21日 13:07
アンカー・ジャパン(Anker)は、モバイルバッテリーやBluetoothスピーカーなど4製品を自主回収すると発表した。内蔵する電池セルの製造過程で不備があったことが判明し、事故の発生防止を目的とする。
対象は、「Anker PowerCore 10000」(製品型番:A1263)、Bluetoothスピーカー「Soundcore 3」(製品型番:A3117)、Bluetoothスピーカー「Soundcore Motion X600」(製品型番:A3130)、会議用スピーカー「Anker PowerConf S500」(製品型番:A3305)。
対象製品のうち、オンライン受付フォームよりシリアルナンバーを入力のうえ、対象と判別された製品が対象。
対象製品
経緯
特定の製品において発火する事象が日本国内で発生し、同社は原因究明に向けて調査していた。電池セルの製造を委託しているサプライヤーの製造工程で、特定時期に異物が混入した可能性がある一部製品が日本国内に出荷され、使用に伴い電池セルの内部短絡が発生する可能性が判明し、回収に至った。
原因
電池セルの製造を委託するサプライヤーの製造工程で、特定の時期に電極体の切断時に発生する細かな異物の処理が適切に行われていない環境で電池セルが組み立てられた結果、一部製品の電池セル内に細かな異物が混入する事象が発生。使用時に内部短絡が起こりえる状態で出荷された。
現在の対応状況
対象製品について、同社からの新規出荷・販売は停止されている。現時点では対象製品の影響範囲については確認が完了しているとする。
電池セルの製造サプライヤーに対してAnkerグループ側の管理および監督体制が不十分だったと説明している。今回の事象を踏まえ、該当のサプライヤーとの契約は終了しており、他セル製造サプライヤーの管理体制および工場の環境整備の厳格化を迅速に進めているという。
改めて、体制の見直し、製造時の品質やテスト基準の厳格化、サプライヤーの選定基準の再度見直し、Ankerグループが定める規定の強化、製品出荷前の検品における体制の見直しならびに検品項目の厳格化といった対応を進めているとする。



