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楽天モバイル「プラチナバンドは2024年3月からの使用開始を目指す」

 楽天グループは11日、2022年度第3四半期決算を発表した。同日に行われた説明会で、楽天モバイルの代表取締役CEOを務めるタレック・アミン(Tareq Amin)氏は、プラチナバンドと呼ばれる周波数帯について、「2024年3月からの使用開始を目指す」とコメントした。

 4Gサービスでは1.7GHz帯だけでサービスエリアを構築する楽天モバイルは、電波がより届きやすいとされるプラチナバンド(700~900MHz帯を指す国内通信事業者の業界用語)の割当を求めている。

 総務省では、すでに携帯大手三社(NTTドコモ、KDDI、ソフトバンク)に割り当てられている周波数帯の再割当てについて議論が進められている。11月8日には報告書案が公開され、移行期間や費用負担に関する考え方が示された。

 アミン氏は、「プラチナバンドは我々にとって重要で、戦略の鍵になる」とコメント。そのうえで、プラチナバンドの使用開始時期について、「2024年3月からの使用開始を目指す」と語った。

 また、プラチナバンドの基地局に関する設備投資について、ネットワーク技術や既存の基地局サイトを活用することで、低コストでの開設を目指す。既存の電柱などが再利用され、建設費と材料費を低減。4Gと5Gのソフトウェアも、すでに保有しているものが用いられ、設備投資は軽微になるという。