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大型連休はコード決済でおトクに、各社の“スマホペイ”まとめ

 日本国内におけるキャッシュレス決済は、通信キャリアやコンビニ、銀行などさまざまな業界からの参入に加えて、政府によるキャッシュレス決済の推進もあって、大きな盛り上がりを見せている。

 決済サービスを提供する多くの事業者が今回の大型連休にあわせてキャンペーンを開始しており、ゴールデンウィークはまさにキャッシュレス戦争ともいえるだろう。

 本記事では、2019年4月現在、日本国内で全国的に利用が可能、もしくは開始が予定されているコード決済サービスを、実施中のキャンペーン情報も含めてご紹介する。

d払い(NTTドコモ)

【公式ページ】
サービス開始: 2018年4月25日

 NTTドコモが提供するオンライン決済にも対応したコード決済サービス。ショッピングの代金は、月々のドコモ回線の利用料金とあわせて支払うことができる。ドコモの回線を持っていなくても、「dアカウント」に登録することで利用できる。

 通常、利用額200円(税込)ごとに1ポイント(0.5%)が「dポイント」で還元される。

 4月24日~5月7日にかけて、通常の購入時に進呈される「dポイント」に加えて、20%が還元されるキャンペーンを実施している。キャンペーンには事前にエントリーが必要で、進呈される「dポイント」は有効期限が8月31日までの「dポイント(期間・用途限定)」となる。

 このほか、ドコモのサービスを契約・利用するなどの条件を満たすと、「dポイント」の還元率が最大「+7%」になる「dポイント スーパー還元プログラム」が実施されている。プログラムには参加登録が必要で、こちらは恒常的な施策となる。

 利用可能な店舗はローソン、ファミリーマート、ミニストップ、ポプラ、生活彩家、ウエルシア、ハックドラッグ、ツルハドラッグ、トモズ、マツモトキヨシ、髙島屋(新宿、京都、大阪)、タワーレコード、エディオン、ケーズデンキ、ジョーシン、JINS、ビックカメラ、コジマ、ソフマップ、上島珈琲店、和民、ジャンカラ、JapanTaxiなど。

au PAY(KDDI)

【公式ページ】
サービス開始: 2019年4月9日
限度額: 1回あたり5万円未満

 KDDIが提供するバーコードやQRコードを使ったコード決済を行えるサービス。「au PAY」での支払いは、「au WALLET 残高」を利用する。現在、auユーザーのみ利用可能。残高のチャージには「au WALLET」サイトやアプリを利用して、auかんたん決済やクレジットカードを利用できるほか、「WALLETポイント」やじぶん銀行の口座などからもチャージできる。ローソンのレジを利用することで現金でのチャージも可能。

 通常、利用額200円(税込)ごとに1ポイント(0.5%)が「au WALLET ポイント」で還元される。au スマートパスプレミアム会員は200円(税込)ごとに3ポイント(1.5%)になる。

 4月15日~30日の期間、「au WALLET ポイント」を「au WALLET 残高」にチャージすると、チャージ額が10%増額される。チャージ総額が100億円に到達すると終了する。

 4月23日~7月31日には、食べログ掲載のキャンペーン対象店舗にて「au PAY」で支払うと、還元されるポイントが5%になる(200円ごとに10ポイント)。

 さらに「三太郎の日」に支払うと、auスマートパスプレミアム会員はポイント還元が最大20%になる。

 利用可能な店舗は松屋、ローソン、ミニストップ、ポプラ、生活彩家、ウエルシア、サンドラッグ、エディオン、ケーズデンキ、ジョーシン、ビックカメラ、コジマ、ソフマップ、メガネスーパー、IKEA、ゲオ、自遊空間など。

PayPay(ソフトバンク、ヤフー)

【公式ページ】
サービス開始: 2018年10月5日
限度額:
過去24時間、30日間 5000円(本人認証未設定)
過去24時間 2万円、過去30日間 5万円(本人認証設定済み)
過去24時間、30日間 25万円(本人認証設定済み+青バッジ)

 ソフトバンクとヤフーの合同会社「PayPay」が提供するスマートフォン決済サービス。スマートフォンの専用アプリまたは、ヤフーが提供する「Yahoo! JAPAN」アプリを使って店頭での買い物代金などを支払える。

 クレジットカード、電子マネーの2種類から支払方法が選択できる。QRコードの読み取りは、店舗側が提示するQRコードをユーザー自身がアプリで読み取る方式と、ユーザーが提示したバーコードやQRコードを店舗レジで店員がスキャンする方式の2つが提供される。PayPay残高の個人間送金にも対応するほか、オンライン決済への対応も予定している。

 支払い金額に応じて、PayPay決済の利用金額に対して通常時で0.5%がPayPay残高として還元される。1回の支払いにおける付与上限は1000円となる。

 現在、「第2弾100億円キャンペーン」を実施しており、毎回の支払いで最大20%還元され、10回に1回の確率で100%が還元される。付与上限は1回の支払いにつき1000円まで。実施期間は5月31日までか、付与金額の合計が100億円に達するまでのいずれか早い方となる。

 また、ゴールデンウィーク明けの5月8日より、通常時の還元率が最大3%となる。還元の上限は、1回の支払いごとに1万5000円相当、月合計で3万円までとなる。3%還元の対象となる支払い方法はPayPay残高、Yahoo!マネー、Yahoo! JAPANカード。その他のクレジットカードの場合は0.5%となる。

Origami Pay(Origami)

【公式ページ】
サービス開始: 2016年5月19日
限度額: 1回あたり100万円(税込)未満

 アプリにクレジットカードを登録し、店舗のQRコードを読み取る形式で決済を行う。利用可能な店舗は松屋、吉野家、ケンタッキー、ローソン、ポプラ、生活彩家、セイコーマート、白木屋、笑笑、山内農場、ウエルシア、エディオン、AOKI、ロフトなど。

 現在、「オリガミで、半額。」キャンペーンの第5弾として、対象のセイコーマート各店でOrigami Payを初めて利用すると、1000円(税込)までの支払いが半額になる。割引額は最大で500円までで、キャンペーン期間は5月12日まで。

 また、同キャンペーンの第6弾として、モンテローザグループの運営する全1661店舗でOrigami Payを初めて利用すると、1260円(税込)までの支払いが半額になる。割引額は最大で630円までで、キャンペーン期間は4月30日まで。

 いずれも「初めて利用」とは店舗ごとの初回決済で、複数の店舗で適用される。

楽天ペイ(楽天)

【公式ページ】
サービス開始: 2016年10月27日
限度額: 1回あたりQR読み取り・セルフは50万円、コード提示は2万円、コンビニは4000円

 楽天ペイのアプリ決済は、クレジットカードを登録し、対応店舗でQRコード決済やバーコード決済が利用できる。オンラインでの利用も可能で、クレジットカードからチャージした「楽天キャッシュ」の送金にも対応する。

 支払方法は、コード提示、QR読み取り、セルフの3種類。

 支払い金額に応じて、店舗での支払いは、200円で1ポイント(0.5%)の楽天スーパーポイントが還元される。楽天カードの場合は100円で1ポイント(1%)還元される。

 利用可能な店舗は松屋、ローソン、ポプラ、生活彩家、セイコーマート、ハックドラッグ、ウエルシア、エディオン、AOKI、和民など。

LINE Pay

【公式ページ】
サービス開始: 2014年12月16日(サービス開始)、2017年1月24日(コード決済)
限度額:
1回あたり100万円(本人確認済みアカウント(LINE Moneyアカウント))
1回・1カ月あたり10万円(本人確認なし(LINE Cashアカウント))

 「LINE Pay」は、LINEアプリや専用アプリから利用できるモバイル決済サービス。QRコード・バーコード決済のほか、オンライン決済や公共料金などを支払うことができる請求書払い機能、個人間送金にも対応する。プリペイドの「LINE Payカード」も用意され、JCBの加盟店のほか、FeliCa対応のAndroidスマートフォンを用意することで「QUICPay+」でも利用することができる。

 支払いはチャージしたLINE Pay残高から行う。LINE Pay残高への入金方法は、銀行口座のほか、コンビニでのチャージにも対応する。クレジットカードとの連携は現在中止され、対応していない。

 支払い金額に応じたランク「マイカラー」に応じて、通常0.5~2%のLINEポイントが還元される。現在、コード支払いを利用すると還元率が「+3%」上乗せされ、3.5~5%となるキャンペーンを実施している。

 また、4月30日までは「平成最後の超Payトク祭」により、還元率が実質最大20%となるキャンペーンを実施している。還元上限は5000円で、LINE Payアプリでいちどでも支払うと、還元上限が1万円となる。

 利用可能な店舗は松屋、ローソン、ファミリーマート、ミニストップ、セイコーマート、ウエルシア、サンドラッグ、ココカラファイン、ビックカメラ、ジョーシン、松屋、スシロー、IKEA、ロフトなど。

メルペイ(メルカリ)

【公式ページ】
サービス開始: 2019年2月13日(iD)、3月14日(コード決済)
限度額: 1回・1日あたり100万円、1カ月あたり300万円

 メルカリ子会社のメルペイが提供し、コード決済のほか、非接触決済サービスの「iD(プリペイド)」にも対応する。メルカリの利用実績をもとに、店舗での商品購入代金を後払いできる「メルペイあと払い」も提供されている。

 5月6日まで、支払額の最大70%相当が支払い翌日にポイントで還元される「ニッポンのゴールデンウィークまるっと半額ポイント還元!キャンペーン」を実施している。

 同キャンペーンは、メルペイの非接触決済「iD」または「コード払い」で決済すると、支払額の50%がポイントで還元されるキャンペーン。セブンイレブン店頭での支払いの場合は、還元率が70%相当に引き上げられる。還元されるポイントの上限は還元率に関わらず2500ポイントとなる。

 また、同期間中に、原宿の竹下通り商店街で「竹下メルペイ通りキャンペーン」が開催されている。メルペイを利用して対象店舗で決済すると「WEGO」では支払い金額が200円引きになるなど、店舗ごとに特典が用意されている。

今後提供予定のサービス

7pay(セブンイレブン)

【公式ページ】
サービス開始: 2019年7月(予定)

 セブンイレブンが新たに導入するスマートフォンを使ったコード決済。「マネー」をチャージして使用する。チャージには、店頭レジのほか、セブン銀行ATM、クレジットカードが使用できる、nanacoポイントとの連携が可能で、支払い200円(税抜)につき1ポイントがたまる。

ファミペイ(ファミリーマート)

【ニュースリリース】
サービス開始: 2019年7月(予定)

 ファミリーマートが新たに導入するスマートフォン決済。クーポン機能や電子レシート機能が用意される。このほか、さまざまなポイントプログラムと連携できるマルチポイント機能の提供が予定されている。