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天気予報アプリの新たな選択肢? Pixel専用のグーグル製「天気」アプリ
2024年11月25日 00:00
この9月に、メインスマホを「Pixel 8 Pro」から「Pixel 9 Pro」へ機種変更しました。ハードウェアの改良などさまざまな変更が入った訳ですが、見慣れないアプリが追加されていることに気付きました。「天気」アプリです。
このアプリはグーグル製。Pixel 9世代のスマホから優先して配信、公開されていたようですが、筆者の環境ですと、Android 15を適用したPixel 8 Pro、Pixel 7a、Pixel 6a、そしてPixel Tabletでもすでに展開(知らぬ間に自動インストール)されていることを確認しました。記事などでは、2024年10月の「Pixel Drop」(旧Feature Drop)にて追加された新機能として、扱われています。
天気アプリというと、「ウェザーニュース」、「tenki.jp」、「Yahoo!天気」などが想起されます。筆者も、ウェザーニュースはよく使っていて、雨が降りそうになるとついつい雨雲レーダーを立ち上げてしまいます。これに対してPixelの天気アプリはどんな利便を提供してくれるのでしょうか?
アプリのトップ画面では、現在地と登録地点の天気が温度と共に一覧表示されます。「今、自分がいるところの天気だけ」にしないのは、ちょっと意外ですね。
ただPixelの場合、ホーム画面の「スナップショット」(その時々に応じて、次に鳴るアラームだったり、予定だったり、Bluetooth機器のバッテリー残量だったり、有用そうな情報を自動切り替え表示してくれる機能)で現在地の天気と温度が表示されるケースが多く、この表示をタップするとPixel 天気アプリの地点詳細ページへダイレクトに遷移します。以前ですと、Googleアプリの天気情報ページに遷移していたはずですが、Pixel天気アプリの登場によって変化が入ったことになります。
地点別の詳細情報ページでは、1時間ごとの天気、10日間の天気予報が大写しされています。画面を下にスクロールさせていくと、より詳しい情報が確認できるというのは、ごく一般的な情報サイトと同じ立て付けです。日の出、日の入時間が表示されるのはちょっと風変わりかも?
雨雲レーダー的な位置付けなのが「天気地図」です。色分けが若干独特で、雨ですと弱い方から順に緑→濃い緑→オレンジ、雪は同じく青→水色という表示になっています。とはいえ、6時間先の降水予報までアニメーションで確認できるのは、便利の一言です。
一方で不満も。どんな地点の天気を調べるにしても、一旦“地点登録”し、その上でアプリのトップ画面から遷移しないと詳細情報ページを参照できないのは、正直面倒です。旅行中にちょっと通りがかるであろう街とか、1回調べたいだけなのに、しかし登録させられるのは地味にストレスです。でもまぁ、そういう用途はGoogleで検索してくれ、ということなのかもしれません。
またウェザーニュースの雨雲レーダー愛好家からすると、Pixel天気アプリの解像感は、ちょっと物足りないかもしれません。現在地として置かれるピンの位置が大雑把なので、「東京駅じゃなくて東京タワー周辺の情報が知りたい」みたいなニーズには応えられないでしょう。また雨雲レーダーを参照して「わずか500mの差で雨に降られなかった! サイコー!」みたいな感覚は得るのは、恐らくムリです。
──今回ご紹介したPixel専用の天気アプリは、(少なくとも現状では)広告表示がなく、画面デザインがスッキリしているので、若年世代やシニア層でも安心して気軽に使いこなすことができるでしょう。降雨・降雪が近いことをプッシュ通知してくれる機能もあります。
競合の天気アプリと比較した場合の明確なアドバンテージは、世界対応です。Pixel天気アプリは、海外都市の情報もしっかり表示してくれるので、海外旅行先でも重宝しそう。いやぁ、海外で本アプリがどんな挙動するか、検証するとかなんとかこじつけて、海外旅行に行きたいなぁ!