スタパ齋藤の「スタパトロニクスMobile」

Ankerのコンパクトなポータブル電源「Solix C300 DC」が超便利ッ!!!

 12月6日まで開催されたAmazonのブラックフライデー2024。こういうセールはさほど積極的に利用しない感じの俺だが、今年は↓こんなモノを購入! またバッテリー買っちゃった~!

左は「Anker Prime Power Bank (9600mAh, 65W, Fusion)」で、通常価格1万4990円が33%引きで9990円だったので「えっソレ1万円切るの!」って感じで購入。右は「Anker Solix C300 DC Portable Power Station」で、通常価格2万4990円が28%引きで1万7990円であって「うっそマジで!」って感じで電撃購入した。

 どちらの製品も「そのうち買うゾ!」と狙っていたバッテリー。そしてどちらの製品もイイ感じの値引率だったのでスコッと購入したのであった。

 とくに「Anker Solix C300 DC Portable Power Station」については、「えぇ~もともと容量のわりには格安感があるポータブル電源なのに、1万7990円なら買わない手はないかも」と。

 俺の場合、最近では室内で大容量だけど置き場所や持ち運びが容易なモバイルバッテリー/ポータブル電源を利用するスタイルが根付いていて、そのことが「Anker Solix C300 DC Portable Power Station」購入の後押しともなった。

 Anker Solix C300 DC Portable Power Stationは、Ankerのポータブル電源シリーズ「Solix」のうち最も小さく軽いモデル。なのだが、288Whと大容量。Ankerは、スマートフォンなら19回、ノートパソコンなら5回、タブレットなら13回、満充電にできるとしている。

※画像はAmazon販売ページより抜粋。

 あとコレ、ポータブル電源カテゴリーの製品なのに、ACアウトレット(コンセント)を敢えて搭載していないのがナイス。ACアウトレットがあるとサイズが少し大きくなるし、DC/ACコンバーターとか内蔵するので重くなるし、こういう電源のACアウトレットは電力効率的にもあまりよくない。そんなACアウトレットを非搭載とし、コンパクトさや軽さを追求している姿勢が好き。また、十分高出力なポートが多めに搭載されているのも好き。

※画像はAmazon販売ページより抜粋。

 あと、持ち運び用のハンドルを搭載し、さらに肩掛け持ち運び用のストラップまで付いている。USB給電ステーションとして室内で置き場所を変えつつ使うのにピッタリ! というわけだ。

 で、実際に使ってみたら非常に便利であった。なので、以下、「Anker Solix C300 DC Portable Power Station」をレビューしてゆきたいッ!!!

汎用USB給電ステーションとして実用的

 「Anker Solix C300 DC Portable Power Station」(以下、C300 DC)の使用感的結論を書いてしまうと、「室内のどこへでも手軽に持ち運んで置けて、ポート数が多く、出力の高い大容量ポータブル電源(っていうかUSB給電用電源)は、やっぱり超便利ッ!!!」であった。

 C300 DCの出力ポートは7つで、合計300Wの出力がある。多くのユーザーが汎用すると思われるUSB出力は6ポートで、そのうち4つがUSB-C、2つがUSB-A。高出力でポート数が多いUSB給電ステーションとして使えるわけで、こういうバッテリー製品が増えつつある拙宅では、ほんとUSB-ACアダプターの類の出番が激減しているっていうか、コンセントからどんどんUSB-ACアダプターが抜かれていく。

 なお、C300 DCは立てた状態で使う必要があり、端子類はすべて前面にある。これはたぶん排熱を考慮してのことだと思われる。ちなみにC300 DCには排熱ファンは非搭載で、つねに静音で使える。

C300 DCの重さは約2.8kg。本体上部にはナイロン製と思われる強靱だがしなやかなハンドルが装着されている。ハンドルには腕を通すこともできる。また付属のショルダーストラップを装着して肩がけなどすることもできるので、やや重いものの位置変えのための持ち運びは容易だ。本体上部にはランタンとして使えるLEDライト(白色)が内蔵されており、引き上げてボタンを押して点灯させることができる。明るさは3段階で変えられる。明るいが眩しく感じないソフトな光を放つランタンだ。
C300 DCの各部名称。※画像は公式マニュアルより抜粋。
C300 DCのおもな仕様。※画像は公式マニュアルより抜粋。

 あとC300 DCのサイズ。サイズは約12.4×12.0×20.0cmで、背はやや高いものの、フットプリントが約12.4×12.0cmなので、CDケースを平置きにできる程度の小さなスペースに設置できるのが便利。また約2.8kgという重さがあるので、充電ケーブルのプラグを片手で挿抜できるのも実用的だと感じる。

デバイスを急速充電でき、C300 DC自体の充電も高速

 前述のようにC300 DCには4つのUSB-Cポートがあるが、下側に並んだUSB-C1/USB-C2/USB-C3の出力はそれぞれ最大100W/最大140W/最大140Wとなっている。USB-PDによるデバイスの急速充電ができるというわけだ。ただし合計出力は最大300W。

C300 DCのおもな出力端子。最下段に並ぶUSB-CポートはUSB-PD急速給電に対応している。

 でも実際に使うと、2台くらいのスマートデバイスを同時に充電することはあるが、それ以上の同時充電はほとんどしない感じの俺。なので(デバイスによるが)「C300 DCだと場所を選ばずいつでも急速充電できてキモチイイ」って感じ。

 それからC300 DCへの充電はUSB-C2ポート/USB-C3ポートを使う。どちらのポートも最大140Wまで入力できるので、C300 DC本体も急速充電できる。さらにUSB-C2ポート/USB-C3ポート両方に入力して充電できるので、合計最大280W入力が可能。もちろん、140W以上の出力が可能なUSB-ACアダプターなどが2セット必要になるが、2ポートに同時入力すると「あら~充電速い~」と声が出る。

USB-C2ポート/USB-C3ポートを同時に使ってC300 DCを急速充電することができる。
C300 DCの表示パネルで入力中のワット数を確認できる。だいたい200W以上で充電できている感じ。まだ最大の280Wという表示は目撃していない。
C300 DCの状態はスマートフォンアプリからでも確認できる。

 C300 DCを急速充電しているとき、本体は少し熱をもつ。とくにUSB-Cポート付近がほんわりと温かくなる感じ。また、使うUSB-Cケーブルによっては、USB-C端子付近が少し熱くなる。さらに使うUSB-ACアダプター本体はもっと熱くなったりする(製品によって異なる)。

便利なアプリ、役立ちそうなランタン、不満も少しあるが総合的にナイスなC300 DC

 Ankerのポータブル電源などは、専用アプリを使うとスマートフォンからポータブル電源などの状態を確認したり細かな設定を行うことができる。C300 DCも同様だ。

スマートフォンアプリ「Anker」でC300 DCの状態確認や設定を行える。バッテリーのファームウェアアップデートもこのアプリから。C300 DC本体を急速充電しているとき、バッテリー残量変化アニメーションなどを見ていると愉快だったりする。

 ほか、本体上部のLEDランタンも停電時に役立ちそうだ。C300 DCはいつも手近に置いてデバイスを充電しているが、その場所に同時にC300 DC=ランタンがあると、停電になっても手探りでランタンを点灯させてすぐ周囲を照らせるようになるだろう。まあでもスマートフォンを充電したりしていることが多いので、スマートフォン画面がとりあえずの明かり代わりになっちゃうとは思うが。

 ちょっと残念なのが、ポート類のフタがないこと。俺的にはあ~んまり使わないシガーソケットやソーラーパネル充電ポート(XT60ポート)などにはフタが欲しかったところ。まあマスキングテープとかで塞いじゃえばいいんスけどね。

多用しないポートにゴミ侵入防止のフタがあれば……まあどうにか塞ごうと思うが。

 そんな感じのAnker Solix C300 DC Portable Power Station。購入直後からUSB給電ステーションとしてよーく役立っているのだ。

 にしてもコレ、通常価格2万4990円ってやっぱりコストパフォーマンスが高い気がする。この容量・機能性・実用性のポータブル電源なのに……という感じ。ソレをさらに-28%オフの1万7990円で売ってたら……。ともあれ満足度の高いACアウトレットなしのポータブル電源だと感じている。

スタパ齋藤

1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。