スタパ齋藤の「スタパトロニクスMobile」
やっと買った「Anker 637 Magnetic Charging Station」で8台を同時充電!
2022年4月4日 00:00
いろいろな“給電元”が合体している充電ステーション
2021年末に発売された「Anker MagGoシリーズ」。上の5製品だが、発売時に「あっコレいいかも」と思ったのが「Anker 637 Magnetic Charging Station」だ。8つの機器を同時に充電できるという充電ステーションである。
3口マルチタップ+4ポートUSB-ACアダプター+MagSafe互換ワイヤレス充電パッド、という製品。なかなか便利そうじゃないですかぁ〜♪ と思ってポチっとしようとしたが、発売当初の当時は既に品薄。メーカー価格9990円の充電器だが、あらま、そんなに売れちゃってんの? それとも生産台数抑えめ? まあそーんなに「超絶欲しい!!!」ってわけでもないので「また今度」って感じで、とりあえず購入を諦めた。
そして最近になって「もう1つMagSafe充電台があると便利だな」と思った。現在、iPhone 13 miniとiPhone 13 Pro Maxを併用している。どちらもMagSafe充電対応のiPhoneだ。
で、この2台を携行する場合、出かける前などに2台を充電する。のだが、現在MagSafe充電台が1つだけなので、片方のiPhoneはLightningケーブルをつないでの充電となる。
USB充電口がたーくさんあるので、充電には困らない。iPhoneを2台同時にMagSafeできなくて残念だナという程度。そして俺の場合はMagSafe充電器をいくつも持っているMagSafe沼野郎なので、手持ちの機材でMagSafe充電スポットを1つ増やすのはたやすい。
しかし、MagSafe充電スポットを1つ増やして、その分のスペースが失われるのが微妙にイヤなのだ。1台の端末のワイヤレス充電のためだけに、机上にMagSafe充電パッドとMagSafe充電パッド用スタンドが増えつつ場所を取り、MagSafe充電パッドに給電するためのUSB-ACアダプターが増えつつ(もしくは既存USB充電口が消費されつつ)ACアウトレット(コンセント)が1つ消費されたりする。なんかなんかなんか、MagSafe充電スポット×1のために、そこまでって、なんかなんかなんか……。
そんなモヤモヤを巧く解消しつつ俺のハードウェア試したい欲を満たしてくれるのが、「Anker 637 Magnetic Charging Station」じゃないのか、と。これを1台置くだけで、MagSafe互換ワイヤレス充電パッドが1つ増え、USB充電口が4つ増え、ACアウトレットが1つ消費されるものの3つ増えてプラマイでコンセント口は2つ増える計算に!!!
素晴らしい! コストパフォーマンスならぬスペースパフォーマンスが非常に高いぜ高いぜ高くて死ぬぜ〜ッ!!! これを買うしか!
とかマッチポンプ的な理屈を捏ねていたら「Anker 637 Magnetic Charging Station」が超絶欲しまったのでチェック。すると現在は在庫豊富。ポチッと購入してしばらく使ってきたので、今回はこの白くて丸くて可愛い充電ステーションをレビューしてゆきたいッ!!!
MagSafe充電台としてはどうなのか?
まずはMagSafe充電台として使った感じを。結論から言えば、いくつか注意点があるものの、フツーに便利であり実用的だと感じられた。写真とともにMagSafe充電台としての使い勝手を見ていこう。
Anker 637 Magnetic Charging Stationは高効率・高耐久のパワー半導体「GaN」採用のACアダプターで、小型ながらも高出力。ただしMagSafe充電台として最大出力は7.5Wだ。MagSafeでは最大15Wのワイヤレス充電が可能とされているが、その半分の出力しかないので、iPhoneをなるべく早くワイヤレス充電したいというユーザーには向かないかもしれない。
俺の場合、ワイヤレス充電に速度を求めておらず、「ペタリと吸着させるだけで手軽」「吸着させておけばそのうち満充電になる」という気楽さ重視の使い方なので、7.5Wでも問題ない。……いや15Wで充電されればそれに越したことはないが。
もうひとつ。iPhoneの取り外しかたによっては、この充電ステーションが持ち上がってしまう。また場合によっては「持ち上がったうえにガツンと落下する」ということもある。
この充電ステーション、約900gの荷重に耐える強力マグネットを装備ということで、iPhoneをしっかり吸着する。しかし本体重量は約580gということで、iPhoneの外し方に注意しないと持ち上がったり動いたりしちゃう。てか、机上据え置きで使うモノなんだから、本体がもっと重くてもよかったのにニャと思う。
充電用USBポートはどうなのか?
Anker 637 Magnetic Charging Stationには、4つの充電用USBポートがある。2つのUSB-Aポート(出力5V/2.4A)と2つのUSB-Cポート(出力5V/3A、9V/3A、12V/3A、15V/3A、20V/3.25A)。USBポートの合計出力は最大65Wだ。
俺的には「MagSafe充電台として使えるし、必要ならUSB給電もしてくれる」ということで、まずまず満足している。PowerIQ対応であり出力も高めなので、「この充電台でUSB充電すれば“なる速”で充電してくれる」という安楽さもある。
ただ、USBケーブルの挿抜は、片手では行えない。頑張れば片手でもUSBケーブルの挿抜ができることもあるが、本体が軽めなので挿抜中に本体が動きがち。本体を片手で押さえ、もう片手で挿抜を行うのが確実なのであった。片手でUSBケーブルの挿抜ができるように、本体がもっと重くてもよかったのにニャと思う。
ACアウトレットはどうなのか?
最後に、Anker 637 Magnetic Charging Station後方のACアウトレット(コンセント)。3つあり、挿したプラグが干渉しにくくなっている。これも写真とともに使用感を見ていこう。
3つのACアウトレットについては、もうユーザーの使い方・挿す機器次第という感じですな。また、全部使おうとすると本体が不安定になり気味。やはりこの使い勝手に関しても、本体がもっと重くてもよかったのにニャと思う。
てな感じのAnker 637 Magnetic Charging Station。機能性においてはいろいろ合体しているということで、価格9990円はまずまず納得できる。ただ、これらすべての機能性を生かしきるかと言えば、微妙かも。場所を取らないのはいいが、いろいろつなぎすぎると本体が安定せず傾いたり倒れたりしやすくなる。やっぱり、本体がもっと重くてもよかったのにニャと思う。
本体重量は約580gだが、据え置きで使うものだし、本体重量が1kgとか1.5kgでも安定性がグッと増せば喜ぶユーザーは多いと思う。次作はゼヒ、もっと重たくしておくんニャさい!