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KDDIがイーロン・マスク氏率いるSpaceXと業務提携、衛星通信「Starlink」活用へ

 KDDIは、米Space Exploration Technologies(SpaceX)が開発した衛星通信サービス「Stalink」を利用する契約を締結した。auの基地局のバックホール回線として用いる。

 今回の契約により、これまでサービスエリアになっていなかった山間部、島嶼地域でのエリア展開のほか、災害対策での活用が想定されており、全国約1200カ所で順次導入される。

 KDDIによれば、「Starlink」の通信衛星は、高度約550kmの低軌道上に配置され、従来の静止軌道衛星と比べて地表からの距離が1/65となり、遅延を減らし、100Mbps以上の高速通信が実現される。これまでに「Starlink」はグローバルで10万人以上に初期のベータ版が提供されており、人口の多いエリアがカバーされている。

 実験試験局の交付を受けたKDDIでは、衛星と地上の通信網を繋ぐゲートウェイ局(地上局)をKDDI山口衛星通信所に構築し、技術検証が進められている。