ニュース

ソニーG、米国に宇宙光通信事業の新会社

 ソニーグループは、完全子会社のSony Corporation of America(SCA)が、宇宙光通信事業を行う新会社「Sony Space Communications Corporation(SSC)」を設立したことを発表した。

 現在、宇宙空間には約1万2000機の人工衛星があり、今後も増加が見込まれている。また、地球周回軌道における衛星での通信量も年々増加しており、利用可能な電波による通信量の限界が指摘されている。

 加えて、低軌道衛星は地上との通信が必要であり、大容量の通信を行うためには大型の通信機器が必要であることや、通信の即時性に欠けるという課題がある。

 こうした課題の解決を目指す新会社SSCは、米国・カリフォルニアに本社を置き、社長(President)は岩本匡平氏が務める。

 SSCは、低軌道の超小型衛星間を光で接続する小型光通信機器の開発や、関連サービスの提供を計画している。衛星間の光通信網を構築し、地上のどこからでも、どの衛星へもリアルタイムに通信できるようになることなどを目指していく。

 さらに、利用しやすい通信機器や衛星間通信サービスの提供により、宇宙空間で利用可能な通信量を増やし、宇宙空間を含む地球全体をカバーするインターネット通信網の実現や、リアルタイムサービスなどのアプリケーション実装も目指すとしている。