法林岳之の「週刊モバイルCATCH UP」

「Redmi 15 5G」、7000mAhバッテリーで長時間利用に応える一台

 スマートフォンを使っていくうえで、電力は欠かせないもの。その電力を蓄えておくのがバッテリーだ。シャオミから7000mAhという超大容量バッテリーを搭載したモデルが登場したので、レポートをお送りしよう。

止まらないスマートフォンのバッテリー需要

 今から十数年前、スマートフォンが登場したばかりのころ、バッテリーが持たないことがウィークポイントとして指摘されることが多かった。

 機種にもよるが、当時、主流だったケータイは一日以上、使えるのが当たり前。PHSには一週間程度、使える端末がザラにあった。それに比べ、当初のスマートフォンはかなり良くて一日弱、使う頻度が多ければ、半日以下ということも珍しくなかった。

 もっともそれはケータイが優れていたわけでもなく、今年3月にサービスが終了するNTTドコモの3Gサービス「FOMA」も新方式として「W-CDMA」を採用したため、対応端末の初号機にバッテリーが2つ同梱されるほど、電池の持ちが悪かった。それから年を重ねるごとに改善が進み、丸一日くらいは使えるくらいの実用的な省電力性能を実現できた。

 スマートフォンが動作するための電力は、本体に内蔵されたバッテリーに蓄えられている。スマートフォンが登場したばかりのころは、バッテリー容量が少なかったが、しばらくすると、3000mAh程度のバッテリー容量がひとつの目安となった。

 ところが、ディスプレイの大型化やチップセットの高性能化、カメラや画像処理の高度化などにより、電力消費が増え続け、ここ数年は5000mAh程度が必須となりつつあった。もっとも現在の一般的なスレート状のスマートフォンは、内蔵できるバッテリーのサイズが限られており、ディスプレイサイズが大きな機種でも10cm(高さ)×6cm(幅)×5mm(厚さ)程度しかない。そのため、おのずと搭載できるバッテリー容量は5000mAh程度に制限されているわけだ。

 「さすがに5000mAhもあれば、十分でしょ」というのが一般的な捉え方だが、それでも使い方によっては「全然、足りない」という声も多い。日本は日常生活の中で、電源コンセントが利用できる場所が非常に多いうえ、電力供給も安定しているため、少なくとも充電器とケーブルを持っていれば、いつでも充電できそうだが、多くのユーザーが常にモバイルバッテリーを持ち歩いたり、レンタル式のモバイルバッテリーサービスを利用しているという。使い方やユーザーにもよるが、スマートフォンの電力(バッテリー)に対するニーズが「底なし」とも言える層が存在することは確かだ。

 今回取り上げるシャオミの「Redmi 15 5G」は、そんなスマートフォンのバッテリーに対するニーズに、クラス最大級の7000mAhという容量で応える一台だ。シャオミのラインアップには最上位の「Xiaomi」シリーズ、普及価格帯の「Redmi」シリーズ、幅広いモデルを揃える「POCO」シリーズが展開されているが、「Redmi 15 5G」はオープン市場向けとソフトバンク向けに供給されるリーズナブルな価格帯のモデルになる。

 オープン市場向けはAmazon.co.jpなどのECサイト、エディオンやビックカメラ、ヨドバシカメラなどの家電量販店などで販売されるほか、MVNOではIIJmioやBIGLOBEモバイルなどが取り扱われる。

 オープン市場向けはRAM/ROMの容量の違いにより、2種類のSKUが用意され、4GB/128GB版が3万1980円、8GB/256GB版が3万6980円で販売される。ソフトバンクでは4GB/128GB版のみが2万1980円で販売され、端末購入サポートプログラムは利用できないものの、月々916円の24回分割払いでも購入できる。

 国内のモバイル業界では前述のように、ドコモの「FOMA」に際し、各社のMNP獲得競争が激しさを増しそうな状況だが、ソフトバンクやMVNO各社としてはMNP商戦に「Redmi 15 5G」をうまく活用したい考えだろう。

手にフィットするスリムボディ

 ボディは厚さ8.4mmと持ちやすいサイズ感で、背面の四辺をわずかにラウンドさせたクアッドカーブ仕上げを採用するが、重量が217gとやや重めの印象だ。ボディカラーはリップルグリーン、チタングレー、ミッドナイトブラックの3種類が用意される。

シャオミ/ソフトバンク「Redmi 15 5G」、大きさ:169mm(高さ)×80mm(幅)×8.4mm(厚さ)、217g(重さ)、カラー:チタングレー(写真)、ミッドナイトブラック、リップルグリーン
四辺の周囲をわずかにラウンドさせたボディ。手にフィットする形状に仕上げられている
本体下部にはUSB Type-C外部接続端子を備える
左側面の上部側(写真内右側)にはピンで取り出すタイプのSIMカードスロットを備える。カメラ部の突起は約2.6mm

 今回試用したモデルはチタングレー(チタンは使われていない)だったが、リップルグリーンはさざ波のようなグラフィッカルな仕上げが特徴的だ。最近のスマートフォンはデザインもカラーも画一的な印象だが、個性を主張したいのなら、こういうユニークなカラーも選択肢のひとつだ。

 カラーを活かすにはクリアタイプのカバーが欲しいところだが、「Redmi 15 5G」には最近のシャオミ製端末と同じように、再生プラスチックのような濃いグレーのカバーが同梱されるため、市販品を選ぶしかない。ソフトバンク版の同梱品は明示されていない。

 耐環境性能はIPX4防水、IP6X防塵に対応する。IPX4防水は「あらゆる方向からの飛沫を受けても影響しない」というものなので、基本的には雨の中での利用や濡れた手で持つ程度であれば、問題ないが、水没は想定されていないので、取り扱いには注意が必要だ。

 生体認証は電源ボタン内蔵の指紋センサーによる指紋認証、インカメラによる顔認証に対応する。顔認証はシャオミのスペック表などに記述がないものの、マスク着用時にも顔認証が利用できた。画面ロック解除については、Bluetooth接続のデバイスによる解除にも対応しているため、シャオミ製スマートウォッチやスマートバンドと組み合わせてロック解除するのも手だ。

右側面は上部側にシーソー式音量キー、その隣に電源ボタンを備える。電源ボタンは指紋センサーを内蔵

7000mAh大容量バッテリー

 バッテリーは冒頭でも触れたように、7000mAhの大容量バッテリーを内蔵する。一般的なスマートフォンのバッテリー容量が5000mAh程度であることを考えると、40%程度の増量になる。

 シャオミが公開した実使用時間は2.26日間で、動画再生が最大25時間、音楽再生が最大108時間、読書が最大30時間、利用可能だとしている。実際に、フル充電の状態でYouTubeを連続再生したところ、24時間以上を経過しても再生が続いており、かなりのロングライフが期待できる印象だ。しかもこれだけの大容量バッテリーを搭載しながら、ボディサイズは一般的なスマートフォンと比較してもスリムな部類に入るほどのサイズとなっている。

 こうしたスリムなボディながら、大容量バッテリーを実現できているのは、おそらくシリコンカーボンバッテリーを採用しているからと推察される。シャオミジャパンのWebページには記載がないが、海外のサイトで「Redmi 15 5G」の情報を確認すると、シリコンカーボンバッテリーの記述があり、仕様的に考えてもほぼ確実だろう。

 現在、多くのスマートフォンにはリチウムイオンバッテリーが搭載されているが、リチウムバッテリーは正極にリチウム化合物、負極に黒鉛やグラファイト(炭素)が採用されており、充電時は正極から負極へ、放電時は負極から正極へ、リチウムイオンが移動することで、電気を蓄えたり、放出するしくみとなっている。

 「Redmi 15 5G」に採用されていると推察されるシリコンカーボンバッテリーは、基本的にリチウムイオンバッテリーと同じ仕組みだが、負極にシリコンとカーボンの複合素材を採用し、従来のリチウムイオンバッテリーに比べ、より多くのリチウムイオンが保持できるようにしている。

 この特長を活かすことで、従来のリチウムイオンバッテリーと物理的なサイズを大きく変えることなく、大容量化を実現しているわけだ。メリットがあれば、デメリット(リスク)もあって、負極に黒鉛などを採用した従来のリチウムイオンバッテリーに比べ、バッテリーそのものの劣化が早いとされるほか、充電時に膨張するリスクが高いなどのデメリットも指摘されており、なかなかスマートフォンへの採用が拡がらなかった。

 ただ、ここ数年のスマートフォンではプラットフォームのソフトウェアで充電を制御することで、バッテリーの劣化を抑制したり、過充電を防ぐことで、膨張などを抑えることが標準的になり、2025年あたりから徐々にシリコンカーボンバッテリーを採用するスマートフォンが登場しはじめているわけだ。

[設定]アプリの[バッテリーとパフォーマンス]では[現在のモード]や充電オプション]、[バッテリーの点検]、[バッテリー保護]などの項目が用意される

 シャオミとしては当然、十分なテストをしたうえで、製品化(採用)しているだろうが、ユーザーとしてはそういった特長があることを頭の片隅においておき、メーカーが推奨する状態で充電などをするように心がけた方がいいだろう。また、採用するバッテリーがこれまでと違うものであれば、その旨をきちんとアナウンスすることをシャオミジャパンにはお願いしたい。

 7000mAhという大容量を実現したバッテリーだが、バッテリー残量が少なくなった状態でも、通話やスタンバイがある程度利用できるという特長も明示されている。具体的には残量1%でも通話が59分、スタンバイが7.5時間まで可能としている。

 バッテリーは一般的に寒さに弱いとされ、特にリチウムイオンバッテリーは内部の化学反応が弱まるため、バッテリー残量があってもすぐに電源が落ちてしまうなどのデメリットがあるとされるが、「Redmi 15 5G」のバッテリーはBattery Extenderチップとセル素材の違いにより、マイナス20度の低温環境でも十分な利用が可能で、最大12時間の動画再生、最大7時間の通話が可能としている。これもおそらく前述のシリコンカーボンバッテリーを採用したことに由来するものだろう。

 大容量バッテリーの搭載はスマートフォンを長く利用できるメリットがあるが、その一方でバッテリー残量が減ったとき、充電に時間がかかってしまう。シャオミでは過去の一部機種で「Xiaomiハイパーチャージ」(ソフトバンク版では「神ジューデン」)に対応し、100Wクラスの充電器による急速充電に対応していたが、「Redmi 15 5G」は33Wのターボチャージ(急速充電)対応に留まり、パッケージには電源アダプタ(充電器)が同梱されない。この点もおそらくシリコンカーボンバッテリーを採用したことで、安全面を考慮しての仕様ということだろう。

[充電オプション]では[有線充電モード]を選べる。「Redmi 15 5G」は最大33Wの充電に対応するが、急速充電を利用したいときは[高速化]を選ぶ
[バッテリー保護]では[充電保護]を設定可能。[フル充電]もできるが、バッテリーの劣化を抑えるには[バッテリー保護]や[スマート充電]の利用がベター

 7000mAhという大容量を活かした機能としては、ほかの機器に給電する18Wリバース充電にも対応する。ただし、ワイヤレス充電には対応していないため、本体下部のUSB Type-C外部接続端子から有線でほかの機器に給電する。

 ワイヤレスイヤホンなどは充電ケースにUSB Type-Cポートが備えられているため、充電しやすいが、スマートウォッチなどは各機器に対応した充電ケーブルや充電アダプターが必要なため、利用できる範囲は限られる。

6.9インチFHD+対応ディスプレイを搭載

 ディスプレイは2340×1080ドット表示が可能なフルHD+対応6.9インチの液晶ディスプレイを搭載する。コントラスト比は1400対1、輝度は標準で700nits、直射日光などの高輝度化のHBM(High Brightness Mode)輝度は850nitsで、リフレッシュレートは対応アプリを利用する場合、最大144Hzに対応し、タッチサンプリングレートも最大288Hzと十分なレベルにある。

ディスプレイのリフレッシュレートは[デフォルト(推奨)]が可変で最大144Hz。[カスタム]は60Hz固定と最大144Hzが選べる

 最近ではかなり多くのモデルに有機ELディスプレイが採用されているが、価格帯によっては液晶パネルを採用するモデルも少なくなく、「Redmi 15 5G」もその一台になる。

 ただ、液晶ディスプレイだからと言って、視認性が良くないかというと、必ずしもそうではなく、本製品に搭載されている液晶ディスプレイは視野角も広く、発色もきれいで、十分に実用的なレベルにある。チップセットなどとの兼ね合いもあって、動きの速い動画などではやや表示が気になることもあるが、概ね問題ないと言えそうだ。

 むしろ気になったのは、出荷時のディスプレイの設定だ。本連載でも数多くのシャオミ製端末を取り上げてきているが、ほとんどの製品では[設定]アプリの[ホーム画面]-[ホーム画面のレイアウト]で、アイコンが4列×7行表示の[4×7]が設定されている。

 これに対し、「Redmi 15 5G」は5列×9行の[5×9]が出荷時に設定されており、ホーム画面のアイコン表示が小さくなっている。ディスプレイサイズが大きいことを活かすための設定かもしれないが、シャオミ製端末を含め、ほかのスマートフォンと比較して、文字やアイコンが小さく、視認性が今ひとつの印象が残る。設定を[4×7]などに変更すれば、同じように使えるが、出荷時設定にはもう少し気を配って欲しいところだ。

ホーム画面はこれまでの多くのシャオミ端末で採用されてきた4列×7行の[4×7]ではなく、5列×9行の[5×9]が出荷時設定となり、やや文字やアイコンが小さく表示される。サイズの変更は可能
[ホーム画面モード]は好みに合わせて、カスタマイズが可能。ビギナー向けの[シンプルモード]も用意される
ホーム画面を上方向にスワイプすると、アプリ一覧が表示される。上段のタブをタップすると、グループ分けの表示を切り替えることが可能
右上から下方向にスワイプすると、クイック設定パネルが表示される。下半分のアイコンのキャプションが表示されないが、設定変更が可能
クイック設定パネルの[編集]をタップすると、カスタマイズが可能。「コントロールセンターにアイコンラベルを表示」をオンにすると、それぞれのアイコンにキャプションが表示される

米Qualcomm製Snapdragon 6s Gen3を搭載

 チップセットは米Qualcomm製Snapdragon 6s Gen3を搭載する。ミッドレンジやエントリー向けではMediaTek製Dimensityシリーズを採用するモデルも少なくないが、ベースモデルがグローバルで広く販売されるモデルということもあり、Snapdragonが採用されているようだ。

 メモリーとストレージは冒頭でも触れたように、RAM 4GB/ROM 128GB、RAM 8GB/ROM 256GBの2つのSKUが用意され、オープン市場向けはどちらのSKUも選べる。ソフトバンク向けはRAM 4GB/ROM 128GBのみが販売される。

 RAMについては4GB版でも一般的な利用であれば、問題なく利用できるが、AIを利用した機能を広く活用したいのであれば、8GB版を選ぶのがおすすめだ。ストレージの一部をメモリーに利用するメモリー拡張機能により、最大16GBまでRAMを拡張することも可能だ。microSDメモリーカードにも対応しており、最大2TBまでのメモリーカードを装着できる。

[メモリ拡張]に対応。1/2/4GBを追加することができる

 ネットワークは5G/4G/3G(W-CDMA)/2G GSMに対応するが、5Gについては国内でドコモに割り当てられた「n79」に対応していないため、ドコモ及びドコモ網を利用するMVNOでの利用には注意が必要だ。

 ドコモは5Gの周波数帯域として、「n78」も割り当てられており、これまでは実用上、それほど大きな差がないと考えていたが、昨年後半あたりから都市部を中心に「n79」が利用できる場所が増えており、ドコモの今後の方針によっては、「n79」をサポートしていない機種はあまりおすすめできなくなるかもしれない。

 SIMカードはnanoSIMとeSIMのデュアルSIMに対応しているが、AndroidプラットフォームのeSIM転送の記述がないため、eSIM転送が可能かどうかは不明だ。

SIMはnanoSIMカードとeSIMに対応。eSIM転送については何もアナウンスされていない
本体左側面の上部側にピンで取り出すタイプのSIMカードスロットを備える。SIMカードトレイにはnaanoSIMカードとmicroSDメモリーカードを装着可能

 「Redmi 15 5G」を検討するうえで、ひとつのアドバンテージはFeliCa搭載によるおサイフケータイ対応が挙げられる。おサイフケータイの各サービスで利用できるほか、マイナンバーカードのAndroidスマホ用電子証明書の対応機種にも掲載されている。

 モバイルSuicaについては対応機種一覧が2025年12月1日に更新されたものなので、まだ掲載されていないが、これまでのFeliCaを搭載したシャオミ製端末が掲載されているため、問題なく利用できるはずだ。

背面のカメラ部の右側におなじみのおサイフケータイのアイコンがプリントされる。モバイルSuicaなどはこの部分をリーダーにかざして利用する

 近距離通信はWi-FiがIEEE 802.11a/b/g/n/ac(2.4GHz/5GHz)、Bluetooth 5.1にそれぞれ対応する。Wi-Fiについてはシャオミジャパンのスペック表に記述がなく、不親切な印象は否めない。

 衛星による位置情報の測位機能は、米GPS、露GLONASS、中国BeiDou、欧州Galileoに対応するが、いずれもシングルバンドのみの対応となっている。スペック表には日本のみちびき(QZSS)の記述がないが、GPSのテストアプリで見る限り、信号は受信できている。

 プラットフォームはAndroid 15ベースのXiaomi HyperOS 2を採用する。ユーザーインターフェイスはAndroidプラットフォーム標準からカスタマイズされており、ホーム画面などはほぼ共通なものの、[設定]アプリに並ぶ項目や順序は独自のもので、他製品から移行したユーザーは少し戸惑うかもしれない。

 また、Xiaomi HyperOS及びAndroidプラットフォーム、セキュリティのアップデート期間については、発表時のニュースリリースや製品情報で明示されていない。比較的新しいシャオミ製端末は4年間のOSアップデート、6年間のセキュリティアップデートを提供するとしているが、今回の日本向け「Redmi 15 5G」に同じルールが適用されるかどうかは不明だ。特に、OSとしてはすでにXiaomi HyperOS 3がリリースされており、一部機種には配信もスタートしている状況を鑑みると、OSバージョンアップやセキュリティアップデートの対応期間は、発表時にきちんと明示して欲しいところだ。

5000万画素イメージセンサーAIカメラ搭載

 本体背面には3つのカメラリングが並ぶが、カメラとしては上部側に1/2.88インチの5000万画素イメージセンサー/F1.8のメインカメラ(29mm相当)を搭載する。その下のリングは「補助レンズ」と表記され、被写界深度を測る深度センサーと推察されるが、仕様は明示されていない。

背面カメラ部の最上段には5000万画素イメージセンサーによるAIカメラを搭載。2つめのカメラリングは補助カメラで、深度センサーと推察される。最下段の円はダミー

 最下段はダミーのようで、LEDフラッシュはメインカメラの右隣に内蔵される。シャオミジャパンのWebページなどでは背面カメラがメインカメラと補助レンズで構成されていることで、「AIデュアルカメラシステム」と表記されているが、撮影に利用するカメラは実質的に1つのみなので、「デュアルカメラ」という表記が適切なのかどうかは疑問が残る。

 撮影モードは「写真」「ビデオ」「ポートレート」「夜景」「ウルトラHD」「タイムラプス」が用意されているが、ほかの撮影モードなどを選ぶ仕様にはなっていない。6つの撮影モードのうち、「ポートレート」以外のモードでは光学2倍相当のズームが可能で、「写真」や「夜景」では最大10倍のデジタルズームでも撮影できる。ただし、「Xiaomi」シリーズのようなAIによる強力な画像補正が利用できるわけではないので、あまり明るくないところでのデジタルズームは粗が目立ってしまうことを覚えておきたい。

 撮影した写真はシャオミ独自の[ギャラリー]アプリで確認したり、編集ができる。[ギャラリー]アプリ内から、Googleフォトへのバックアップも設定でき、Googleフォトの[フォト]アプリも利用できる。シャオミの[ギャラリー]アプリでは他人に見せたくない写真を「プライベートアルバム」にまとめておいたり、共有時には位置情報を削除したり、デバイス名などのメタデータを削除する設定もできる。

撮影した写真は[ギャラリー]アプリで確認したり、編集が可能。[ギャラリー]アプリ内で、Googleフォトとの連携(バックアップ)は設定が可能
[写真]モードで東京・渋谷の夜景を撮影。建物はやや暗めだが、屋外ビジョン(広告)は判別できるレベルで撮影できている
[夜景]モードで東京・渋谷のビルを撮影。全体的に明るく撮影できている

7000mAh大容量バッテリーでたっぷり楽しめる一台

 使う人によって、スマートフォンに対するニーズはさまざまだが、冒頭でも説明したように、バッテリー駆動時間に対するニーズは相変わらず高い。「Redmi 15 5G」は7000mAhという最大級のバッテリーを搭載することで、そうしたニーズに応えてくれる一台だ。

 スペックとしてはミッドレンジに位置付けられるが、米Qualcomm製Snapdragon 6s Gen3は十分なパフォーマンスをもち、一般的な用途からSNSや動画再生まで、幅広く快適に利用できる。FeliCa搭載により、おサイフケータイの各サービスが利用できるメリットも大きい。カメラは実質的にシングルカメラなので、「Xiaomi」シリーズのような高品質カメラではないが、日常生活のスナップなどには十分なレベルだ。

 気になる点があるとすれば、本稿でも触れたように、ドコモ及びドコモ網を利用したMVNO各社でオープン市場向けのSIMフリー版を使う場合、「n79」をサポートしていないこと、シャオミジャパンのWebページでの仕様の説明が不十分なことなどが挙げられる。

 シャオミは昨年、国内市場において、もっとも多くのモデルを投入したメーカーであり、他社がラインアップを絞る中、幅広いラインアップでユーザーの選択肢を拡げてくれる存在だ。その一方で、穿った見方をすれば、とにかく切れ目なく、矢継ぎ早に新製品を出し続けることに重点が置かれているようで、個々の製品に対する説明も不十分な印象は否めない。

 今回取り上げた「Redmi 15 5G」も7000mAhという最大級のバッテリーを搭載していながら、技術的な説明などはほとんどなく、スペックも不十分な表記が散見される。エントリーに近い価格帯のモデルとは言え、もう少していねいなアプローチが必要ではないだろうか。とは言え、最大級の大容量バッテリーでたっぷりとスマートフォンを楽しみたいユーザー、おサイフケータイを使いたい乗り換えユーザーには、チェックして欲しいモデルと言えそうだ。

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